スッキリとしたクリーンなジオメトリックサンセリフ。ジオメトリックではあるがヒューマニストの風味も多分に加味されており、大変モダンかつクリーンでしかも読みやすい。これからのスタンダードになり得ると思わせてくれる(言い過ぎ?)非常に質の良い書体である。たいへん偉そうな言い方にはなるが、一見日本人が作ったとはとても思えないほどネイティブなニュアンスを持っており、ラテン文字を母語(母字?)としない人間がここまで来るには相当な努力があったのではと思う。素晴らしい書体が誕生した。イタリックもあって8ウェイト。
Category: Sans Serif
ソフトでフレンドリーなサンセリフディスプレイ。柔らかな印象のポップなサンセリフで、アウトラインの角が丸くなっているほか、斜めのストロークがくっと曲がってアーチ状になっているのが特徴。A や R など頭でっかちなプロポーションがかわいらしさを演出している。子供向けや食品・スイーツなどと相性が良さそう。イタリックはないが8ウェイトあり。ただいま30%オフセール中。
一昔前の近未来のイメージ(ややこしい)のあるサンセリフディスプレイ。ミニマムなジオメトリックのサンセリフをベースに、一部ステンシルのようにストロークを欠いてアクセントを付けている。全体的なイメージがレトロ SF な感じがあって、モダンとレトロが融合したような書体である。小文字の s がベースラインに埋まっているのが特徴。ストロークが欠けてないオルタネートがある他、リガチャーも若干あり。イタリックもあって5ウェイト。
本日は『世界量子デー World Quantum Day』だそうなのでこちら。かなり幅広なディスプレイサンセリフ。幅広なだけで他にはこれといった特徴はない(笑)。昔の SF 映画などを見るとよくこの辺の幅広なサンセリフが使われている事が多く、当時は角張ってたりストロークの一部が欠けていたりというアレンジがなされていたが、この書体はそういった事はなく、普通の柔らかなサンセリフとなっている。イタリックはなく5ウェイト。
ちなみに量子とは物質を構成する原子、を構成する陽子や中性子、をさらに構成する素粒子などの事。これら極小の物質は目に見える物質とはかなり異なる挙動をする事から、通常の古典力学とは別に「量子力学」という物理学の一分野を築いており、ネットミーム化している「シュレーディンガーの猫」や「神はサイコロを振らない」などの言葉はこの量子力学に関連している。筆者は最近宇宙物理学に興味を持っているのだが、量子力学も避けては通れない分野で、かなり難しいが結構おもしろくてハマっている。
柔らかな印象のジオメトリックサンセリフ。元は Fibra という別の書体のアレンジで、アウトラインの角が丸くなっていてだいぶ目に優しいソフトな印象に仕上がっている。有名な書体 Avant Garde にインスパイアされたとあるが、全然アバンギャルドではなく(笑)、可読性が良くイタリックもあって長文にも十分耐えうる。a には1階建てのオルタネートがある他、t や l にはベースライン上で大きく曲がって判読性がよくなった Alt というバージョンがある。それぞれに8ウェイトで計32種。ただいま30%オフセール中。
変わったリガチャーが豊富なディスプレイサンセリフ。基本は若干コンデンス気味のジオメトリックサンセリフだが、大文字に見ての通りかなり変わったリガチャーが豊富にあり、個性的な文字組が楽しめる。やはり主にはロゴ用途だろう。ウェイトも9つもあるので、繊細な細いものから太く力強いものまで対応可能。この手はウェイト展開が弱いと目的に合致しない事があるので重宝すると思う。
グリフが簡略化されたおもしろシンプルなジオメトリックサンセリフ。見ての通り字形(グリフ)が簡略化されており、r などは単体で出されたらとても読めそうもない(笑)。ただこういうのは数文字並べればなんとなくルールが分かって読めるようになるのは不思議である。文を組むのはまったく向いてなく、代わりにロゴなどにはそのまま使えると思う。モダンなようでどことなくレトロな雰囲気を持っていて親しみやすい書体。5ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
カジュアルかつニュートラルでクセのないすっきりとしたヒューマニストサンセリフ。ややポップというかフレンドリーというか、そういう雰囲気のカジュアルなサンセリフで、可読性も大変良く日常使いには適したサンセリフ。a と g には1階建てと2階建てがあり、数字にはオールドスタイルもあり。ウェイトが太くなってもきちんと可読性は保たれており、なかなか優秀な書体である。イタリックがないのが残念だろうか。日用品のパッケージなどに。10ウェイト。
本日はダンロップ創業者ジョン・ボイド・ダンロップ John Boyd Dunlop(1840)とシトロエン創業者アンドレ・シトロエン André-Gustave Citroën(1878)の誕生日という事でこちら。レーシングサーキット風味の強い図太いサンセリフディスプレイ。車やバイクのレース場でよく見るような目立つサンセリフで、B が頭でっかちだったり、K のアームやレッグが垂直だったりといくつか特徴的なグリフがある。クランク型の S が特に面白いだろうか。画像には大文字しかないが小文字もちゃんとある。けどまあ大文字だけで使うのが普通かもしれない。販売サイトでは “Japanese” というタグが付いており、日本の’60~’70年代のデザインからインスパイアを受けたものと思われる。言われればそうかも。 1ウェイトのみ。