ジオメトリックながらクラシカルな雰囲気を持つサンセリフ。Futura など20世紀初頭のジオメトリックをベースに、ルネッサンス期の書体の風味を持たせたとある。グリフを見てみるとなるほどなかなかクラシカルでスモールキャップスやオールドスタイル数字などがあり、しかも可読性も大変良好で長文にも耐えうるだろう。スワッシュを持ったオルタネートや多数のリガチャーもあり、ディスプレイやロゴ用途にも大変優秀。非常に使い勝手の良い書体だろう。イタリックもあって10ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。ただいま65%オフセール中。
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レトロ風味のあるヒューマニストサンセリフ。ルネッサンス期の書体に影響を受けたとあり、全体的な骨格や雰囲気はクラシック。ステムの中央部がくびれており、ストロークの端はフレア気味になっている。スモールキャップスやオールドスタイル数字などを持っている他、何に使うのかは不明だが、小文字は上付き・下付きのグリフがある。さらにそれらの m はなぜか左右のアーチが切れているが、これまた初めて見るグリフである。多少クセはあるが可読性は良好で、ある程度の長文にも耐えられるだろう。イタリックもあって5ウェイト。ただいま49%オフセール中。
クラシカルなんだけどカジュアルなセリフ&サンセリフ。同じ骨格でセリフとサンセリフがファミリーになった書体で(無論別々に購入可能)、ヒューマニストでクラシカルな雰囲気を持ちつつ、あまりかっちりしてなくて手書きの柔らかいニュアンスを持った変わった書体である。特にイタリックがまったく傾かず直立していておもしろい。どことなくディズニー映画のタイトルとかで使われてそうな雰囲気がある。最初の発表は1996年だが、30年近く経って Pro 仕様となったようだ。セリフとサンセリフ双方ともイタリックがあって2ウェイトずつで計8種。
ジオメトリックなようでヒューマニストのようなサンセリフ。”geo-humanist” をうたっており、その通りジオメトリックとヒューマニストの両方をコンバインしたようなスタイルの変わったサンセリフである。本文用に設計されており可読性は良いが、p のボウルが閉じていなかったり、g のイヤーがピンと立っていたりとちょっと変わったところもある。e のバーが斜めなのがクラシカル。軽いウェイトはほぼスタンダードだが、Black 以上になると画像の y のようにちょっと変わったグリフが現れておもしろい。グリフ数は1200弱あり、11ウェイトもある他、バリアブルタイプもあり。ただいま60%オフセール中。
クラシカルなグリフを持ちつつも大変現代的なサンセリフ。全体的にややコンデンスで、ジオメトリックでありながらヒューマニストっぽくもあるという、うまく双方をコンバインしたスッキリと美しいサンセリフで、e のバーが斜めなのがクラシカル。g は大変ユニークなグリフをしており、この書体を使う時はぜひ含めた方がいいだろう。xハイトが大きく可読性も良好。イタリックもあって9ウェイト。しかしいい作家だなこの人…。今注目のひとり。投稿時点では BOGO セール対象。
随分古い書体が MyFonts の Hot New Fonts に上がっていたので紹介。これぞヒューマニストと呼べるようなヒューマニストサンセリフの定番。’90年代初頭に発表されたものだが、30年の時を経てつい最近 Pro 仕様になった模様。クセがなく大変すっきりした可読性の良い書体で、グリフが自然で目に優しい書体である。アクセント記号がかなり増えた他、指矢印(マニキュール manicule)が多数入っている。元々は Fontshop から販売されていてフォント名に FF が付いていたが、それが取れた。ノーマル幅4ウェイト、コンデンス幅1ウェイト。
ヒューマニストとジオメトリックのスーパーファミリーサンセリフ。両方のスタイルのサンセリフが同じファミリーというのは結構めずらしい。ヒューマニストとはいえかなりジオメトリック寄りかなという感じで、双方とも読みやすく現代的でスッキリしている。イタリックもあるが、そちらは共通で使用するようで1種類しかない。ロゴ・本文両方イケる万能な書体だろう。すべて10ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
英国風味のあるヒューマニストサンセリフ。カウンターが大きめで読みやすくなっていながら、なんとも端正で非常に品の良いサンセリフである。スモールキャップスほか様々揃ってグリフ数は800以上もあって、本文用として十分である。エリック・ギルを毛嫌いして Gill Sans を使うのに抵抗がある人はこちらを使えばいいだろう(ちなみに筆者はまったく気にしない・笑)。英国風味とは言ったものの元は’50年代アメリカの看板のレタリングにインスパイアされたとある。名前はそのデザイナーから取ったそうで、別に椎名林檎のファンではなさそうである(当たり前だ)。2015年TDCエクセレント賞受賞。イタリックもあって6ウェイト。
繊細でシックなフレアセリフディスプレイ。全体的にややコンデンスで、グリフはちょっと手書き風味があって少し拙いというか崩れてるというか、あまりかっちりしておらず、そこが暖かさを醸し出している。イタリックの傾きはかなり緩やかながら、グリフはちゃんとイタリックのものになっている。5ウェイトあって一番太いものでようやく普通の太さになるが、太くなるに連れてコントラストは強くなる。
クリーンですっきりしながらも温かみのある(と紹介されてる)サンセリフ。ジオメトリックとヒューマニストの中間といったグリフで、確かに冷たくなりがちなジオメトリックをヒューマニストのテイストで緩和している感じはある。カウンターやxハイトが大きくアセンダーやディセンダーはかなり短いが、視認性は大変良好。いろんな用途に重宝するだろう。7ウェイト。ただいま60%オフセール中。