ステムの端がセリフ状にちょこっと曲がったサンセリフ。ヒューマニストとジオメトリックのハイブリッドっぽい書体で、現代の雰囲気によくマッチしている。かわいらしいし、何よりネーミングのセンスがいいやね。カプチーノが飲みたくなってくる。開発元はディスプレイと位置づけているようだが、可読性もよく、本文用としても全然イケると思う。キリル文字もサポート。9ウェイト。ただいま82%オフセール中。筆者は多分買います。
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コロコロしてかわいらしいジオメトリックサンセリフディスプレイ。字形に3タイプあって、ノーマルの他、大文字に小文字のグリフを持ったオルタネートを追加した Titling と、n の左肩のはみ出した線(spur)などをカットして全体的にさらに丸っこくした Round がある。実は注目すべきはそこではなく、そのカバーしている言語の数である。ラテン文字は当然だが、キリル文字とギリシャ文字、さらにヘブライ文字、アラビア文字、アルメニア文字までもカバーするという、その見た目のかわいらしさに似合わぬ幅の広さが特徴である。リガチャーも結構な数があって、全体のグリフ数はノーマルタイプの Regular で 2,385 を誇っている。スクリプトでもなかなか見ない数である。果たして使いこなせるかどうか疑問だが(笑)、まぁかわいらしいので購入してみてはいかが。ちなみに名前のキヌアとは、南米で穫れる雑穀の事らしい。
ディセンダーに縦に伸びるステムがすべて垂直になった変わったサンセリフ。Q のテールや f、j、y のステムが見ての通り傾かずに垂直になっており、ちょっとおもしろいアクセントになっている(さすがに g はそのままだが…)。それ以外はちょっと重めな普通のネオグロテスクなので、本格的な書籍はムリだろうが、広告のボディコピー程度なら組んでも大丈夫だろう。Regular と Italic、Bold はデモ版があって無料でダウンロードできるほか、デモサイトがこちらにある。文字の所に赤いカーソルが点滅しているが、実際そこで文字を打って書き換えることが可能。右下の矢印でいろんなシーンに切り替えられるので、色々試してみて欲しい。7ウェイト。
カリグラフィーで使うブロードペンで書いたローマン。レタリングではなく、ほぼペンで一発で書いていると思われる(フォント化にあたって多分修正はしているだろうが)。カリグラファーならば結構簡単に再現できるだろう。筆者は割と自信がある(笑)。アップライト、イタリック共にちょっとしたスワッシュオルタネートがある。イタリックの方はだいぶカリグラフィー寄りになっているが、コネクションは取らず、あくまで活字っぽくしている。オプティカルファミリーで、レギュラーと Caption、Display、SubHead がそれぞれ5ウェイトあって、それとは別に Poster という極細のものが1つある。優雅さを保ちながらも、普通のカリグラフィー書体より可読性がかなり良くなっているので、色々使い勝手の良い書体となっている。ただいま30%オフセール中。でも $1,000 超えるけどね…。
URW++ から DIN が出たのでご紹介。Linotype や FontShop からも出てるので今更感はあるけども、まぁ選択肢が増えるのはいい事なんじゃないでしょうか。有名な書体なので説明の必要もないかもだが一応しておくと、DIN とは「ドイツ工業規格」の事で、元々は役所が作る道路標識やマンホールなどに入っていた色気のない無骨な書体なのだが、それがウケて今は広く使用されている。私もよく使用しており、ロゴのプレゼンシートなどにちょろっと使ったりすると、「こっちの書体の方をロゴにしたい」とか言われることがある(涙)。なので最近は使うのを辞めた(笑)。くっそう。
そんな事はさておき、Linotype の DIN Next とちょっとだけ比較してみると、Regular ではこちらの方が若干ウェイトが軽い。あまり使われないアクセント記号が入ったグリフがあったり、矢印や三角などのちょっとした図形があって、字種はこちらの方が多い。ま、Next の方は Paneuropean 版が別にあって、そっちでアクセント記号はカバーされている。字幅は Next は2種、こちらは3種。Regular と Condensed の間に Semi Condensed がある。他にも違いがあるかもだが、詳しくはご自身で。ただいま50%オフセール中。$100 で全部揃うのは今だけ。オトクだと思う。
本日は「石の日」らしい(なんだそりゃ)ので、御大 Sumner Stone 氏の書体を紹介。Stone と言えば Stone Sans が思い浮かぶが、II が出てるとは知らない人も多いと思う。オリジナルの Stone Sans よりステムにコントラストがなくなってほぼモノラインになっており、ややコンデンス気味になっているだろうか。全体的に明るく軽めに仕上がっていて、時代の雰囲気にマッチしているだろう。本日より仕事始めの所も多いかと思う。本年もホソボソと続けますのでどうぞヨロシク。
みんな大好きジオメトリックサンセリフ。「almost fashionable」と銘打っており、単なるジオメトリックではなく、ルネッサンス期のローマン、例えば Garamond などのプロポーションを取り入れているとあり、a や g が2階建てだったり、x-ハイトが小さくしてアセンダーを大きく取るなど、本文用を意識した作りとなっていて、使いやすくなっている。数字もオールドスタイルがあり。11ウェイトとビッグファミリー。
御大 Gerald Unger のフレアセリフ。氏のデザインの特長がよく出ている書体である。通常のレギュラーの他、Informal と Irregular というバージョンがあり、レギュラーと Informal の違いがちょっと不明瞭だが、大きくは a と g が2階建てと1階建てになっている。Irregular はカリグラフィーでいう Insular に寄せたデザインとなっているとの事。ギリシャ文字とキリル文字もサポートした PanEuropean というバージョンもあり。各6ウェイトで、Informal と Irregular にはイタリックはない。ただいま20%オフセール中。
本日は中世の天文学者で、惑星の運行に関する『ケプラーの法則』を発見した事で知られるヨハネス・ケプラーの命日。という事で、その名を持つ書体を紹介。168ものバリエーションを持つスーパーファミリーのトランジショナル(モダン?)ローマン。オプティカルになっており、本文用とキャプション用(Caption)、見出し用(Display)、小見出し用(Subhead)とあり、それぞれにアップライトとイタリックがあって、6つのウェイトと4種類の字幅を持つ。計算上は全部で192になるが、一部何か無いのだろう(何が無いのかは自分で調べてくれ)。Std とはあるが字種は豊富で、これ Pro なんじゃね? とちょっと思う。17~18世紀風味のオーナメント類もちょろっとあり。非常に使いごたえのある書体。我こそはタイポグラフィの鬼なりという自負のある方はどうぞ。
以前に紹介した Merlo Grotesque が1年足らずでリニューアルしたので改めて紹介。これに伴い、Merlo Grotesque の方はもう販売してないようなのでご注意を。旧版が見当たらないので比較ができず、どこがどうリニューアルしたのか不明だが、サンプルを見る限りは M の形が随分変わってるのが判る。正直変更前の方が筆者の好みではあるが、全体的な雰囲気は変わってないのでまぁいいかなと思う。9ウェイト。