x-ハイトが大きく読みやすい素直な本文用サンセリフ。目立った特徴はこれといってないのだが、それだけに目にうるさいこともなく、スラスラ読めるいい書体だと思う。まさに「白」の名がふさわしい。7ウェイト。デザイナーは日本人の Ryoichi Tsunekawa さん。名古屋在住なだけに「城」だったりしたらどうしよう(笑)。Tsunekawa さんは2010年に MyFonts にインタビューを受けている。その記事はこちら。ただいま50%オフセール中。
Tag: #legible
久々に紹介する本文用正統派ローマン。超楕円がベースになっているような字形をしており、そのためにややコンデンスでx-ハイトが大きく読みやすい。これと同様に超楕円ベースの書体である Hermann Zapf 氏の Melior にやや近いが、線が交わる部分ににゅっとしたカーブが付いているのが大きな違い。Condensed と Expanded があり、それぞれ6ウェイト、イタリックと合わせて36種と大ファミリーとなっている。ノーマルと Condensed の Regular および Italic は無料でダウンロードできるので、試してみるのもいいだろう。
久々の右の本格派登場といった感じのヒューマニストサンセリフ。たいへん明るく読みやすい書体で、とても今っぽいなぁという印象。ややコンデンス気味で、サインとかでの利用が考慮されている。ヒューマニストなので a や g は2階建てだが、それがいいアクセントになっていると思う。Q のテールの処理の仕方が筆者好み。字種も豊富でスモールキャップスとギリシャ文字をサポートしている。それにしてもなぜに潜水艦的な名前が付いているのだろう。作者が Marin という名なのが関係してるのかも(笑)。10ウェイトと大ファミリー。ただいま40%オフセール中。
Futura によく似たジオメトリックサンセリフ。元は Friedrich Bauer Grotesk という名だったようで、それをリファインしたものらしい。Futura とほぼ同時期に発表されており、なーんで Bauer はこんな同じような書体を立て続けに作ったのかはよく判らない。ディセンダーが幾分 Futura より短いだろうか。字間が広めに取られており、印象として Futura より少し温かみがあるような気が個人的にはする。Pro版は字種が非常に豊富で、アクセントはもちろん、スモールキャップスや各種数字がある他、丸数字と角数字の通常版と白抜き版両方揃っている。6ウェイト。
全体的に若干長方形気味なサンセリフ。Eurostile とまでは行かないが、ほんのり角ばった印象を持っている。ややコンデンス気味でx-ハイトとカウンターが大きく、A や y、v、w などが外側に少しカーブしているのが特徴。このおかげで機械的な印象が和らいでいる。実は今抱えている仕事に使おうかと思ったが、この柔らかさが逆にちょっと要望にマッチしなかった。とはいえ、ロゴ等にも結構使えると思う。10ウェイトとビッグファミリーだが字種は少ない。ワルシャワ産なのでキリル文字があるかと思ったが、ポーランドってキリル文字使わないのね…。ただいま90%オフセール中。
みんな大好き(笑)、可読性の良いジオメトリックサンセリフ。URW Geometric に比べてやや庶民的というか、スタイリッシュさは若干劣る。a がやはり特徴的だろうか、2階建てを採用しており、パッと見た時にアクセントがある(オルタネートで1階建ても用意されている)。全体的にはx-ハイトが大きく字間も広めで可読性は良好。字種もかなり豊富で、各種記号、数字は元より、キリル文字やギリシャ文字もサポートしている。ウェイトも12とビッグファミリーである。ただいま50%オフセール中。
オランダ風味があるローマン。コントラストが弱く、ややコンデンス気味でややジオメトリック気味。セリフはやや(やや多いな)太め。x-ハイトも大きくカウンターも広め。これらの条件から、幅が狭くて字が小さい場合、例えば新聞などで重宝しそうなのだが、残念ながらイタリックがない(なんでだよ)。ウェイトの軽い見出し用の Display と2種類あり、それぞれに5ウェイトある。スモールキャップスもあるほか、キリル文字もサポート。
Linotype が2015年にリリースされた書体の人気ランキングを発表したが、その1位の書体がコレ。1980年に Haas 社からリリースされた Haas Unica を、日本人タイプデザイナー・大曲都市さんがリニューアルしたもの。「Univers の心と Helvetica の魂を持った書体」と評されている。らしい。元の書体を知らないのでどうリニューアルされたかは比較できないが、こちらに細かく説明されているのでご興味のある方はどうぞ。9ウェイト。
どうでもいいけど、『もじ部』を読んで初めて知ったのだが、大曲さんだいぶ年下だった…びっくり(笑)。
名前の通り、オーガニック(?)なヒューマニストサンセリフ。ステムの太細にほとんど差がなく字形もスタンダードそのもので、個性を極力消すことで逆に個性を出したような感じ。拡大しないと判らないがステムの角が落とされており、より柔らかさを持たせている。R のレッグの弧の描き方がちょっと独特。視認性もよく、何にでも使えそうな汎用性の高い書体である。6ウェイト。