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Archive: February 2016

Chocolate Box Pro

Chocolate Box Pro

アール・ヌーヴォー調のデコラティブなディスプレイ。すべての大文字にくりっとした飾りが付いており、そのため M などはちょっと字としてどうだろうという形をしてたりするが、まぁその辺はご愛嬌で。小文字はなくスモールキャップスで、そっちに飾りは付いていない。その代わり必要と思われるアクセント記号類は一通り揃っている。ファミリーはないが、お値段 $10 とかなり安め。週末はバレンタイン。皆さんお幸せにどうぞ(ちくしょーふーんだ)。

Category(s)
Design Date
2002, 2010
Publisher

Nori

Nori

本日建国記念日という事で、ちょっと和風味を持った書体を紹介。『海苔』か『糊』か不明だが、まぁそんな名前のブラッシュスクリプト。パイロットの筆ペンでデザインしたらしく、アウトラインがラフに取られており、より筆っぽさが演出されている。スワッシュオルタネートは控えめでさほど用意されてないが、代わりにリガチャーが大変豊富。2011年にTDC賞受賞。この人は他にも Baka とか Fugu とかいう和風なスクリプトをいくつか作っている。にしてもバカって…。

Category(s)
Design Date
2010
Designer(s)
Publisher

Duckbite

Duckbite

かわいらしいラフなスクリプト。見ての通りかなり拙い感じの筆致のスクリプトで、オルタネートはさほど用意されていない。代わりと言ってはなんだがサンセリフがファミリーにある(ただし大文字のみ)。あとはスワッシュとオーナメント類がちょこちょこと。優雅なスクリプトで表現するバレンタインもいいが、こういう書体でかわいらしさを演出するのもいいだろう。ファミリーパックのお値段たったの$16。名前の「アヒルの噛みつき」が何を意味するのか調べたけど不明。うーん。

Category(s)
Design Date
2016
Designer(s)
Publisher

Yearbook of Type II

Slanted (編) / Niggli / 2016年
Yearbook of Type II

以前も紹介した Yearbook of Type の第2段。「出るかどうかは不明」だったのだが無事出版されてよかった。やはり同じくドイツのタイポグラフィ雑誌 Slanted による、主に2013~2015年に発表された書体からピックアップされたコレクションである。Amazon のレビューには「ネットで見られるからいらんわ」的な辛口批評もあるが、筆者は古いタイプだからだろうか、やはり紙に印刷された文字が好きである。どのファウンダリーもいまや紙の見本帳を発行しなくなり、こういう本は貴重になってしまったので買うよねやっぱりね。

Compendium

Compendium

繊細で美しいスペンサリアンカッパープレート。以前に紹介した Burgues Script と同じ作者で、その続編との事。Burgues と比べると傾きもコントラストも弱めである。このテの書体はもうたくさん紹介していて、「一体何のためにこんなに微妙な差でいろいろ作るの?」という意見もあろうが、同じように見えるAKB48の女のコも(笑)よくよく見れば当然ながら違いがあり、これらのスクリプトも字形はもちろん、スワッシュオルタネートもかなりバリエーションがあるので、それらを見比べてみてまぁ好みで選んでねという感じである。バレンタインとかにどうぞ。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2010
Designer(s)
Publisher

Serifiqo 4F

Serifiqo 4F

大変繊細で優雅なモダンローマンディスプレイ。ヘアラインと細いステムのプロポーションが美しく、R や Q のちょっとした処理が可愛らしさも持っている。1ウェイトかつ大文字しかないが、ギリシャ文字やキリル文字もサポートしている。しかも! この書体は完全無料! フリーである。サンプルのようにラグジュアリー感を演出するには持ってこいなので、ダウンロードしといて損はない。しかしこんな高級そうな書体が無料とは、太っ腹である。ちなみにファウンダリーの名前は 4th february、つまり2月4日である。紹介するのが1日遅れた…しょぼんぬ。

Category(s)
Design Date
2009
Designer(s)
Publisher

Pericles Pro

Pericles Pro

ローマよりも古い時代の碑文テイストを持つディスプレイ。基本的にはサンセリフだが、字形が洗練されておらず素朴でおもしろい。また多数のリガチャーを持っており、個性的な組版が楽しめる。A のバーが折れていたりするところがちょっと英国風。
直接購入しても構わないが、最近 Monotype が月額$14.99の定額制で 2,200 書体を使い放題というサブスクリプション(定期購読と和訳されてるが・笑)プランを発表しており、この書体はそれに含まれている模様。詳しくは Fonts.com へ。

Category(s)
Design Date
2005
Designer(s)
Publisher

Vitali Neue

Vitali Neue

全体的に若干長方形気味なサンセリフ。Eurostile とまでは行かないが、ほんのり角ばった印象を持っている。ややコンデンス気味でx-ハイトとカウンターが大きく、A や y、v、w などが外側に少しカーブしているのが特徴。このおかげで機械的な印象が和らいでいる。実は今抱えている仕事に使おうかと思ったが、この柔らかさが逆にちょっと要望にマッチしなかった。とはいえ、ロゴ等にも結構使えると思う。10ウェイトとビッグファミリーだが字種は少ない。ワルシャワ産なのでキリル文字があるかと思ったが、ポーランドってキリル文字使わないのね…。ただいま90%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)
Publisher

Qaskin

Qaskin

結構デコラティブなブラッシュスクリプト。ストロークはダイナミックでコントラストが強め。最近のスクリプトにしては珍しく、オルタネートもオーナメントもまったくないというところが潔い。代わりにステムの太い部分がアウトライン化された White というバージョンがある。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)
Publisher
Tony Seddon / Firefly Books / 2015年
The Evolution of Type: A Graphic Guide to 100 Landmark Typefaces

Garamond や Caslon などの有名な100書体を取り上げて解説した本。1書体につき2ページ(1見開き)程度でちゃっちゃと解説されていて読みやすい。「書体の進化」のタイトル通り、デザインされた時代の古い順に解説されている。古い方はごく一般的にみんな知ってる書体が紹介されているが、新しい方は Modesto やら Brioso など聞いたことがないヤツがちらほら(筆者だけかも)。眺めてるだけで結構楽しい。

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