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Chartre

Chartre

骨格はクラシックながら現代風味も加味した高級感のあるフレアセリフ。コントラストの弱いほぼモノラインに近いウェイトで、セリフは大きなウェッジ型だがほぼフレアセリフと見ていいだろう。一部ボウルなどが欠けており、ステンシル風味もあるのだが、骨格がスタンダードでエレガントな雰囲気を持つ。やや男性的かなという感じ。高級感を出したいがあまり古さを出したくない、というような時に良いと思う。小さく使ってもかすれないので、スマホで見る事が多い昨今、ロゴにもいいだろう。イタリックもあり。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2018
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Publisher

Taglio

Taglio

本日もアースデイセール対象の書体を紹介。直線的でコンデンスなインラインディスプレイ。見ての通りストローク内に彫り込み(intaglio)が入った書体で、グリフはジオメトリックというか直線的だが、端が斜めになってセリフと離れていたりしてちょっとしたアクセントを付けている。それほど単純ではなくちゃんとしてるなという印象の書体だが、残念ながら字種は Std でごくごくノーマル。オルタネートがあったらなぁというのが少し残念。1ウェイト。ただいま65%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2017
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Publisher

EM

EM

めずらしい小文字だけがステンシルタイプのフレアセリフ。Albertus に近い書体だが、Albertus ほどオーガニックではなく割と幾何学的なラインで構成されており、セリフ部分もなだらかではなく、パキっと線が折れている。小文字だけステンシルになっている所が変わっているが、以前に紹介した Cyan と開発元が同じという所で頷けるかなという感じ。2ウェイトでイタリックもあり。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
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Brew

Brew

骨太でコンデンスなディスプレイ。こういうのもジオメトリックというかどうかは判らないが、曲線はなく直線のみで構成されたモノラインスラブである。ソリッドなレギュラーと、それを縁取った Inline、いわゆる影付き袋文字の Outline の3種があり、いずれも大文字のみである。サードウェーブに関連するのか、こういうヴィンテージ感のある書体も最近人気のようだ。
ビールの醸造所の事を英語でブリュワリー brewery といい、この brew も「醸造する」という意味があるのでその辺の用途に合うだろう。サンプルにはパンやピザも見えるので、ひょっとしたら小麦発酵全般に関係ある言葉なのかもしれない。ちなみにコーヒーや紅茶を淹れる事も brew と言うそうな…。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Twine

Twine

ステンシルタイプのディスプレイローマン。ディセンダーが極端に短いため、詰めて組みやすくなっている。サンプルイメージのように、パッケージなどに重宝するだろう。ウェイトは重めだが、なぜかちょっと女性っぽい雰囲気があるので、女性向けプロダクトに向いてるかな。イタリックもあり。2ウェイト。オルタネートはなし。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)
Publisher

Marcus

Marcus

本日天皇誕生日、英語だと The Emperor’s Birthday らしいので、エンペラーにまつわる書体を。ローマ帝国五賢帝の一人に数えられる、トラヤヌス帝のファーストネームを冠するディスプレイローマン。洋書のタイポグラフィの教科書を開けば、まず最初にこのトラヤヌスの時代に建てられたダキア戦争の戦勝記念柱に刻まれた碑文が登場する。なぜなら、ここに刻まれた書体がすべてのローマン体大文字の基礎となっているからである(実際はこれに匹敵する美しさを持つ碑文は他にもたくさんあるようだが、これが一番使われている字種が多いそうである)。これを参考に作られた書体で代表的なものが Trajan なのだが、これは Adobe 製品を購入すれば自動的に付いてくるのであまり紹介する意味がない。なのでちょっと変わったこの書体を紹介する。碑文の書体はもちろん「のみ」で刻まれたものだが、下書きは平筆でもってされていたとされており、現在カリグラフィーでも最高難度の書体として受け継がれている(ちなみに筆者は2年以上練習してるがまだマトモに書けない)。この平筆で書いた感じをそのまま残した書体である。以前もこのテの書体で Stevens Titling とか紹介したことがあるが、こちらは通常はない小文字が付いている。大文字のプロポーションは大変美しく、小文字もそのテイストをキレイに受け継いでいる。リガチャーも色々あっておもしろい。スモールキャップスもあり。フォーマルな用途に。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

Cyan

Cyan

これも碑文系と言えば碑文系かな。というワケで、かなり私好みの書体。x-ハイトが大きめな小文字が揃っており、イタリックやウェイトの充実もあって、十分本文用として耐えうる設計になっている。ボウルの所々が欠いてあるため風通しが良くなっており、そのお陰で名の通り涼やかで上品な雰囲気がある。葉山に避暑に来るご令嬢のようだ(行ったことないけど)。これからの季節、初夏にかけてよくマッチする書体じゃなかろーか。

※2016年、Cyan Neue という拡張された新バージョンが登場している。

Category(s)
Design Date
2006
Designer(s)
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