Category: Blackletter

P22 Graciosa

ブラックレターとローマンのハイブリッドディスプレイ。20世紀初頭のドイツ人タイプデザイナー Carlos Winkow がスペインで制作した活字書体のデジタル版で、大文字がブラックレター、小文字がセリフというハイブリッド(雰囲気がブラックレターなのでそれに分類しておく)。言われないと分からないぐらい違和感なくデザインされているのがすごい。Regular と Black の2ウェイトの他、Black のアウトラインのみの White、フィルが斜線になった Gris(スペイン語で灰色)、フィルのみの Multi があり、White と Gris の下に Multi を重ねて色付けができるようになっている。

Category(s)
Design Date
2021
Publisher

Kaiser Fruktur

奇をてらったところがない、正統派のフラクトゥール(Fraktur: ドイツでよく用いられていたブラックレターの一種)。15世紀ドイツのカリグラファー、Johann Neudörffer(ぜひリンク先をご覧あれ)と Leonhard Wagner の書体を参考にしたとある。大変真面目な感じのするフォントで、すごくかっちりしていてカッコいい。スワッシュオルタネートはあるが、それでさえ遊んでいる感じは薄く、作者はマジメなんだろうなぁと思う(笑)。普通にカリグラフィーの手本になる素晴らしい出来。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Christmas Gothic

デコラティブなゴシック(ブラックレター)。クリスマスにぴったりな装飾を施されたゴシックで、非常に派手で大変見栄えがする。画像には大文字しかないが、小文字もちゃんとあるのでご心配なく。ところでこんなに色分けされてるということは SVG フォントなのかと思いきや! これはなんと! フォントではなく画像です!(笑)。EPS と JPEG しかデータがありません。5年ぐらいこのブログをやっているが、画像データの紹介は初めてかもしれない。ま、たまにはこんなのもいいでしょう。皆さんメリクリ~。

Category(s)
Design Date
2017
Designer(s)
Publisher

Psalterium

かなり古典的なブラックレター。15世紀ドイツでヨハン・フスト Johann Fust とペーター・ショッファー Peter Schöffer らによって印刷・出版された『マインツ詩篇』などに用いられた書体を元に制作されたものとの事で、往時の雰囲気を大変よく再現している。この頃のブラックレターは紙面節約のために多くのリガチャーや略字を用いていたが、活字はそれをほぼそのまま再現しており、このフォントもそれを多く取り入れている。ロンバルディックキャピタルのグリフも入っているというお得な書体。現代人にとっては読みづらく、またカリグラフィーの知識がないとなかなか扱いづらいが、解る人にとっては大変魅力的な書体である。ブラックだって生きてるんだ! ね!

Category(s)
Design Date
2012
Publisher

P22 Tyndale

クラシックなゴシックローマン。見ての通りゴシック(ブラックレター)とローマンのハイブリッドのような書体で、15世紀に活版印刷が実用化された頃はこういう書体がぽつぽつあった。現代では新たにデザインされることはほぼなく、だいたいリバイバルになる。これもその類。筆者はこういうクラシカルな書体は大好物だが、使える場面が限られる所がちょっと悲しくはある。18世紀頃に流行ったオーナメントも多数付属。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2002
Designer(s)
Publisher

Middle Ages

珍しくブラックレターの新作が出たのでご紹介。そんなにゴシックゴシックしておらず、割と読みやすいグリフをしていて、かつアクセント記号もかなりフォローしており実用性が高い。大文字にはロンバルディック・キャピタル Lombardic Capitals を採用しているのがちょっと変わってる。普通のグリフの Regular の他、大文字に植物的な装飾を施した、いわゆるイルミネイテッド・イニシャル Illuminated Initials を持つ Deco というタイプがある。これはドロップキャップとして大きく使う方が効果的だろう。できれば装飾のみのグリフを用意して文字本体と色分けできるようにして欲しかった所。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Notre Dame

本日、大変悲痛なニュースが飛び込んできた。パリのノートルダム大聖堂が焼け落ちたとの事。あの荘厳なバラのステンドグラスの大窓が炎に包まれているのを想像するだけで胸が痛い。遠く離れた極東の異教徒(なんの教徒でもないけど)でさえこんなに哀しいのだから、現地の人々の喪失感たるや計り知れない。果たして再建は可能なのだろうか。そうである事を祈り、この書体を紹介。「ノートルダム」の名を持つブラックレター。’90年代に、Linotype がグーテンベルク以前の書体をフォント化する Type before Gutenberg というプロジェクトを行い、20ほどの中世のカリグラフィー書体をフォント化したのだが、その中のひとつである。テキストゥーラ・クアドラータ texture quadrata と呼ばれるスタイルで、手書きよりはよりシステマチックで硬い印象を持ち、かなりデコラティブな大文字が特徴だろう。控えめなちょっとしたスワッシュが別グリフであり、それを組み合わせることも可能。Pro 版の方に全グリフが入っているので、それだけ購入すればいいだろう。

Category(s)
Design Date
1993
Designer(s)
Publisher

Fullerton

スッキリしていてキレイなイングリッシュブラックレター。このタイプは中世のカリグラフィータイプのブラックレターから派生して、近世の活字時代にデザインされたもので、20世紀初頭まではよく作られ、新聞の題字などに使用されていたが、最近はあまり新しいものが出てこない。あっても例のラフな手書き風のものが多く、こんな正統派はめずらしい。デコラティブでありながら抑制が効いており、仮想ボディをはみ出さず四角にきっちり収まってる感じが好感が持てる(笑)。Old English によく似てるが、字形が全然違うものもあるので見比べてみて欲しい。フィルはソリッドなものとラフなものの2種。にしても、ブラックレターをこんなに空けて組むのも時代だろうか…。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Bucanera Antiqued

基本はベーシックな(同じ意味)ブラックレター。字形はごくごく普通で読みやすい近代的なブラックレターなのだが、スワッシュオルタネートが豊富に用意されている。簡単にちょこんと付いたものから、かなり長くうねったものまでバリエーションがある。こちらの Antiqued がフチがラフでよりオカルティックになっているが、スムーズなバージョンの Bucanera Soft というバージョンもあり。Std 版でオルタネートが別になっているものと、異体字切り替え可能な Pro 版(OT)がある。使うアプリによって購入するものを選ぶといいだろう。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2012
Publisher

Orbe

本日は『黒の日』という事で、それ関連の書体をば。めずらしいロンバルディック・キャピタル Lombardic Capitals である。この書体は中世、ブラックレターと組み合わせ、ページや段落の冒頭にイニシャル(ドロップキャップ)として使われる事が多く、当時はこれだけで文を書く事はあまりなかった模様。カリグラフィーの書体ではあるが、ペンで普通の文字のように書く事はできず、レタリングで描かれるのが普通(ビルドアップレターと呼ばれる)。だがこの Orbe はちょっと工夫すれば書けそうではある。現代ではちょっと使いにくく、あまりデジタル化はされていないので、結構めずらしい。これは中でも出来が良く、2009年に TDC ほかいくつかのコンテストで賞を獲っている。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2008
Designer(s)
Publisher