本日より沖縄国際映画祭なので、映画がらみのものを紹介。遊びゴコロ満載なジオメトリック・サンセリフ。腰が極端に低く、Eのセンターバーなんかは下のバーにくっつきそうである。ハリウッド黄金期のタイトルバックかなんかにインスパイアされたそうだ。こんなプロポーションな上、3ウェイトしかなくイタリックもないので正直長文にはどうかと思うが、広告などの短文になら十分耐えうる。そのまま組んでもロゴになりそうだ。スモールキャップスはあるが別書体になっている。まぁでも全部買っても$75。Futuraっぽいの欲しいけどFuturaじゃあなー、という方に。
Category: Sans Serif
名前の通り字幅の狭いサンセリフ。Quanというサンセリフがあり、これを元に字幅の狭いファミリーを作った模様。ちょっとクセはあるが、可読性は良好。イタリックではなくオブリークを採用しており、ステムの先端が丸い、いわゆる丸ゴシックのRoundedもある。パッケージ等スペースが限られたものに使うにはうってつけ。サンプルイメージには9ウェイトってあるけど、数えたら8ウェイトしかない(笑)。で、ノーマルとRounded、それぞれアップライトとオブリークで計32種。
すごくマジメな人がマジメに作ったんだろうなぁという感じがするジオメトリック・サンセリフ。Futuraに比べて刺々しい部分がなく、x-ハイトも大きめで柔らかい印象がある。小文字の j もちゃんと曲がっており、Futuraのように突き放した感じはない(笑)。一番の違いはオブリークではなくちゃんとイタリックになっている事。f に特徴が出ている。5ウェイトしかないが、コンデンスドや等幅のMonoがある他、キリル文字や中央ヨーロッパ対応版もあり。
イタリアの有名な海の名を持つサンセリフ。最近のサンセリフの傾向だが、これもアセンダーとディセンダーが短く、x-ハイトが高くてカウンターが広め。要するにとにかく大きく読みやすい。これだけだとただのサンセリフだが、特徴はイタリック。「アップライトイタリック」という矛盾する名を持っており、傾いていない。代わりに曲線が多く、柔らかくなっている。サンプルイメージのGROTESKのEやTypefaceなどにその特徴が出ている。7ウェイト。
ほんの少し前まで、なぜか欧文ではほとんど見なかった(日本でいう)丸ゴシック。近年になってだいぶ増えてきたが、そこに新たな仲間が加わった。本文に使うにはちょっとクセがありすぎるような気もするが、x-ハイトは高くカウンターも広めで、とてもやわらかく明るい印象がある。アップライトとイタリック、各6つのウェイトがあり、ほかステンシルスタイルのものがファミリーにある。デザイナーはお名前からすると日本人の模様。ニューヨーク在住らしい。サイトはこちら 。
2014年2月27日 15:00までタイムセール中! 8ファミリー$209が81%オフの$39!
Optimaのようにステムに抑揚のある、ゆったりしたプロポーションのサンセリフ。製作年が1985年と古いので制作された経緯など詳細は不明だが、Fonts.comから「タイムセールしてるよ!」と知らせがあったのでご紹介(笑)。古くはあるがOpenTypeに焼き直されてて、スモールキャップスやオールドスタイル数字、スワッシュオルタネートなどを含んでいる模様。Bookのような細いウェイトを大きく使うと今っぽくていい感じだと思う。いかがでしょうか。名前はフランス語で「混合」の意。ローマンとサンセリフを混ぜた、という事なんだろう。
こちらも今年になって発表された新しいサンセリフ。ジオメトリックなニュアンスもある現代的なヒューマニスト。k の形が個人的にはあまり好みではないけど、x-ハイトも大きく、読みやすい書体ではなかろーか。アップライトとイタリックそれぞれ9ウェイトずつ、計18ファミリー。この記事の執筆時点では90%オフセール中でたったの$19。こういう初売りセールは一度終わってしまうと再開される事はあんまりないのでお早めに。
今年になって発表された新しいサンセリフ。なんと160ものファミリーがある。とうたっているけど、なんかスモールキャップスを別書体としてカウントしてるような…まぁいいや。イマドキっぽく、フラットデザインに似合いそうな、要するに(いい意味で)特徴の薄い書体である。DINにインスパイアされたとあり、各文字の字幅に余り差がない。gに2階建て(メガネg)と1階建ての2種のグリフを持っている。大文字Qのテールがボウルから離れてるのがカワイイ。今なら全ファミリーパック$800の所を75%オフの$200。デモ版としてLightウェイト4種が無料でダウンロードできる。ちなみに「ロイド」と発音するらしい。
(勝手に)Next Standards第二弾。ややシステマチックながらヒューマニストっぽいニュアンスも残すサンセリフ。何と言ってもファミリー展開がスゴい。イタリックはもちろんあるが、ウェイトがExtra LightからUltraまで9つ、加えて字幅がレギュラー、Condensed、Extra Condensed、Compressedと4種類。計72種ものファミリーを持つ。まぁUniversならこれに更にExtendedまであったりして珍しくはないと思うが、こっちは全ファミリーを揃えても$169しかしないのでかなりおトクだ。しかも800以上のグリフを持っているので、東ヨーロッパ方面にも対応可。にしてもなんで「動詞」って名前なんだろね。
ソチオリンピック真っ盛りなのに、そういやロシアに絡めた書体紹介してないやと気づいたのでこちらを。ロシア人デザイナーが制作した、非常にエレガントなサンセリフ・ディスプレイ。女性誌や化粧品などの広告で力を発揮しそう。大文字に多数のリガチャーを含んでいる。見た目に特にロシアっぽさはないが、キリル文字がある所はさすが。