Set Sail Studios

Tag: #classic

LTC Goudy Thirty

LTC Goudy Thirty

今日は30日、という事で30という名の書体を紹介。ゴシサイズドローマンというゴシック(ブラックレター)とローマンのハイブリッド書体である。結構珍しく見えるが、実は活版印刷が普及しだした頃からこのテの書体はすでにあったりする。Goudy がデザインしたものの諸事情によりお蔵入りになったらしく、本人が亡くなって6年した後の1953年にリリースされたそうな。30 (thirty) というのは新聞業界用語で「物語の終わり」を意味するとか(ホントか?)。いくつかの字はオルタネートがある。Pro 版は P22 のサイトでしか購入できない。注意。

Category(s)
Design Date
1942
Designer(s)

Centaur

Centaur

ヴェネチアンの代表的なローマン。このブログではあまりメジャーなものは紹介してないが、これはメジャーな中でもマイナーな方(?)なので紹介してみる。15世紀イタリア(出身はフランス)のプリンター、Nicolas Jenson の書体を Bruce Rogers が現代に蘇らせたもの。Nicolas Jenson についてはタイポグラフィの教科書を開けばたいてい名前が出てくるので、興味のある方は調べて欲しい。この書体はx-ハイトが小さくて、他の書体の感覚で 9pt とかで組むと結構小さくて困ったりするが、クラシックな雰囲気満載で味があって、筆者の大好きな書体のひとつである。イタリックは確かデザイナーが違ったはず… Arrighi とかじゃなかったかな。この書体に合うものとして採用されたらしい。名前のcentaur とはケンタウルスの事で、同名の書籍をこの書体で組んだ事から名を取ったそうである。

Category(s)
Design Date
1928–30
Publisher

Opal

Opal

昨日紹介した本の著者デザインのクラシカルなローマン。アセンダーが長く、縦のステムは中央部がくびれており、伸びやかな印象のある書体。ストロークが交わる部分に、にじみ防止のためにインクトラップと呼ばれる「欠け」がある。小さいと判らないので、判りやすく見えるサイズのサンプルを選択しておいた。通常のイタリックの他、もっと手書き感を強めた Script バージョンがある。アップライトには Bold ウェイトもあり。オーナメントもあるが別ファイルになっておらず、書体の中に別グリフとして入っている。

Category(s)
Design Date
2008
Designer(s)
Publisher

Neacademia

Neacademia

やや古風で美しいスタンダードローマン。15世紀イタリアのパンチカッター、Francesco Griffo が Aldus Manutius の注文を請けて作った書体にインスパイアされたとある(この辺のスタイルを Aldine と呼ぶらしい)。全体的にほんのちょっぴりだけ前傾している感じがするのは目の錯覚っぽい。その方が目の流れに沿っているので読みやすいとかいう意見を何かで読んだが、まぁそうなのかも知れないねというのが筆者の印象(笑)。字種は豊富で、キリル文字もサポート。この書体もウェイトという概念ではなく、使用サイズにより使い分けられるよう、本文向きの Text と見出し用の Display がある。つい最近、Subhead という中間のものも作られた模様。作者によると、今年は Aldus Manutius 没後500周年にあたるとか。新しく Aldine な書体がいくつか作られるかもしれない。

Category(s)
Design Date
2011
Designer(s)
Publisher

Artimas

Artimas

クラシカルでややデコラティブなローマン。小文字はx-ハイトは小さいがアセンダーが大きく、上に細長いスタイルを持つ。大文字は所々セリフの中央がくぼみ、魚の尻尾のような形をしている。eのバーが斜めだったり、ステムは古めかしい抑揚があったりと、全体的に何となくヴェネチアンな風味がある。あまり見ない組み合わせのリガチャーが数種。イタリックはなんか機械的に傾けた感じがしてあまり綺麗じゃないが、まぁ面白いんじゃなかろうか。3ウェイト。

Category(s)
Design Date
2009
Designer(s)
Publisher

Esther

Esther

アール・デコ調のディスプレイ。ステムの太細に極端な差があり、セリフはくりくりカールしててかなりデコラティブ。時代の雰囲気をよく醸しだしていると思う。小文字はなくスモールキャップスで、Esther Plus の方にはノーマルのものに加え、L を元にしたリガチャーがいくつかと、サンプルイメージの「THE」のようなキャッチワードが数種。だから買うならこっちがオトクだろう(両方買う必要はない)。「エステル」は欧米人女性によく見られる名前だが、元をたどれば旧約聖書に出てくるユダヤ人女性の名前らしい(でもあんまこっちとは関係ないと思う)。

Category(s)
Design Date
2012
Publisher

Vulpa

Vulpa

クラシカルなちょっとぼてっとした本文用ローマン。Plantin を参考にしたとあり、時代を感じさせるオールドスタイルの王道といった感じである。ファミリーはボールドがひとつあるだけだが、代わりにその頃によく使用されていたオーナメントや、ドロップキャップスに適したオープンフェイスがある。どっしりして重いので、大きく使うには不向き。やはり本文組に使用すべきだろう。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

Whisky

Whisky

現代的にアレンジされたブラックレター。名前の通り、洋酒のラベルに使えそうな酒のニオイのプンプンする書体である。通常、ブラックレターは見慣れないと読みづらいが、これはかなり読みやすい字形にデザインされていて、使いやすいんじゃなかろうか。7ウェイトあって、それぞれにステムに線の入った Inline と、その反転でライン部分のみの Fill がある。おもしろいのがウェイトの名称。一番軽いのが1230で、重いのが1890。なんか西暦っぽくなっている。ちなみにウィスキーの表記には whisky と whiskey の2種類あって、前者はスコッチやアイリッシュ、後者はアメリカンバーボン等に使われる(なんか細かい分類があるっぽいけど)。む~ぎ~は~なき~ む~ぎ~は~さき~♪

Category(s)
Design Date
2014
Publisher

Pompeian Cursive

Pompeian Cursive

以前に紹介した Duktus のような、スクリプトのようなスクリプトでないようなディスプレイ。1文字1文字は手書き感が強くスクリプトのようだが、前後の文字と繋がる部分はない。x-ハイトは小さく、優雅さとぎこちなさの両方を持つ可愛らしい書体である。r と t にちょっとしたスワッシュのあるオルタネートがある他は、特にオルタネートはない(残念)。Bernhard Tango とか、こういう書体って結構あるので、なんか分類上の名前欲しいよね。この書体は作者が雑誌「アイデア」へオズワルド・クーパー(Cooper Black などの作者)に関する記事を寄稿した時に、その調査過程で見つけたものだという。その記事読んだし、その時の参考文献である The Book of Oz Cooper も持ってるが、見つかんないな…後で探そう。

Category(s)
Design Date
2010
Publisher

Mr Darcy

Mr Darcy

ヴィクトリア調のデコラティブなローマンディスプレイ。見ての通りセリフに魚の尻尾のような食い込みがあり、たったそれだけなのだが、それがちょっとおばさん趣味な(笑)感じを醸し出している。小文字はなくスモールキャップス。いくつかの字には字形が違うオルタネートが入っていて、色々とバリエーションが楽しめる。スワッシュはほとんどない。まぁこれにスワッシュまで付けるとちょっと鬱陶しくなるだろうな…。5ウェイトあって、Regular はなんと無料でダウンロード可能。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

feoh design

シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

筆記体でおしゃれなサイン風英文ロゴをデザインします

feoh design