ややぎこちない感じがするカッパープレート。サンプルイメージの書体が大きめなので判ると思うが、カーブが滑らかになっていない部分がある。どうも意図的にそうしているようで、かつスワッシュも控えめなのでそれが通常のカッパープレートよりゴツゴツした印象を生んでいる。大文字にはほぼすべてにフローリッシュが付いているが、小文字にはない。代わりと言ってはなんだが文字とは別にフローリッシュが多数用意されている。変わっているのが数字にもスワッシュが付いている事。ファミリーはない。投稿時点で50%オフセール中。
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カッパープレートスクリプト。…なのか、な? にしてはかなりダイナミックな書体である。実際、カッパープレートに使うポインテッドニブではなかなかこんな風に書けないが、レタリングならカッパープレート風味を持たせつつダイナミックに書くのは十分可能なので、デジタルならではとも言える。んーでも、ブロードニブでも角をうまく使えばヘアラインは出せるので、それかも知れない。とにかくイタリックとカッパープレートをうまく融合させたような書体である。作者はオルタネートが豊富で優秀なスクリプトをいくつも発表しており、これはそれらに比べると字種は少なめではあるが、それでもカリグラフィーの世界を楽しめる。ウェイトは2種。
カッパープレートスクリプト。このブログではこのタイプの書体をもう何度も紹介しているが、これはこれまでのものとは少し毛色が違う。普通のカッパープレートより少し骨太という程度で、一見違いはないようには見えるが、変わってるのがスワッシュ。普通のカッパープレートのそれよりも少々勢いと太さがあり、どちらかというとブロードペンで書いたような形になっている。いわば両方のコンバインといった感じ。カリグラフィーをやってない人にはちょいーと判りづらいと思うが、筆者の目には結構新鮮。少ないながらオーナメント類があるが、ロープを模していたりコンパスがあったりと、「海」を想起させるものとなっている。3ウェイト。
やや鋭い感じのするスペンサリアンカッパープレート。ご多分に漏れずスワッシュの付いたオルタネートやリガチャーが豊富だが、変わってるのがファミリー展開。サンプルイメージにあるモノラインのスラブセリフやその近くにあるオーナメントも実はファミリーである。スクリプトだけで組むとやや華美になりすぎるきらいがあるが、このスラブセリフを組み合わせればモダンな組版ができるだろう。何より読みやすいしね(笑)。ウェイトは2種。名前は19世紀アメリカの能書家、Elmer Ward Bloserから取ったそうだ。
2日続けてスクリプトになってしまったが、セール期間が短いので。デコラティブなカッパープレートスクリプト。こちらもやはりスワッシュが多いが、ただのスワッシュではなく、それに更に装飾が施されていて、ちょっと注意して使わないとかなりうるさくなってしまう書体である。華やかさではトップクラスなので、ゴージャス感を演出したい場合にドウゾ。ドンペリとか多分似合います。ただいまアメリカ独立記念日キャンペーン中で、7/11(東部時間)まで50%オフ。急げ!
非常に優雅なスペンサリアン・カッパープレート。ご多分に漏れずスワッシュの付いたオルタネートが豊富。カッパープレート系は小さく使うのが基本だが、この書体はあまりにヘアラインが細いので、あまり小さすぎるとかすれてしまうかも知れない。背景もあまりごちゃごちゃしてると埋もれるだろう。使用にはちょっと注意が必要。まぁ白地に黒で使うのが一番かも。レディーハンドスタイルとあるが、個人的にはあまり女性が書いたような雰囲気は感じない(笑)。
またしてもTypodarium本日の書体(笑)。イタリア語で「最高に美しい女性」という名を持つ、「エレガント」とはこのコトだというようなカッパープレートスクリプト。線が繊細で非常に美しい。ご多分に漏れずスワッシュやリガチャーが豊富で、このブログではよくこのテのスクリプトを紹介しているが、このフォントは字種がなんと2000とケタ違い。Illustratorには自動でスワッシュやリガチャーを付けてくれる機能がありはするが、オート任せではこの書体は生きてこない。使いこなすにはカリグラフィーの知識が必須となるのは間違いないが、単純に字形を探すのが大変かもしんない(笑)。この作者は他にも美しいスクリプトを多数制作している(スクリプトだけじゃないが)。おいおい紹介していこうと思う。
エレガントで美しいが、ぶっちゃけてとても読みづらいスクリプト(笑)。カッパープレートの中でもアメリカで生まれたスペンサリアンと呼ばれるものをベースにしたとある。どう違うかというと、うーん、太い部分の位置が通常とちょっと違うかなという感じ。小文字は緩急がついておらず、かつ大文字に比べ極端に小さく字間も大分広い。「礼儀」という名の割には結構な礼儀知らずに見えたりする(笑)。シチュエーションを選ぶが、キレイな書体ではある。ファミリーはない。
銅板系ローマン。一時期ウチの事務所のロゴに使用していた書体である。銅板系(カッパープレート)というと優雅なスクリプトを思い浮かべるだろうが、Copperplate Gothic や Escorial などに代表されるように、サンセリフやローマンなども色々ある。見分け方は…うーん。まぁどことなく「銅板系かな」という雰囲気がある(笑)。こういう書体はフォーマルなもの、例えばパーティの招待状や名刺などに小さく使うのがオシャレとされており、看板などに使うのはあまり品がないのではないかと思う。この Aviano はスタイルに多数のバリエーションを持っている。シチュエーションに合わせて使い分けてもおもしろいだろう。
なんか飽きたので(笑)スクリプトを紹介。発表から10年以上経っており、メジャーどころから販売されてることもあって、カッパープレート系ではSnell RoundhandやShelleyなどと並んでもう結構定番なんじゃなかろーかと思うスクリプトのひとつ。若干太めでしっかりしており、字種が豊富で、優雅なスワッシュを持ったオルタネートが多い。Wedding Invitationsという本に掲載されていた作例で一目惚れした、お気に入りのスクリプト。オススメです。