頭でっかちジオメトリックサンセリフ。コロコロして可愛らしいアール・デコ風味のディスプレイで、小文字のないスモールキャップスのアップライトと、小文字があってスクリプトのようにコネクションのある Corsivo Italico(イタリックカーシブ)というバージョンの2種がある。後者はちと読みづらいが、視覚的におもしろい。’30年代イタリアのプロパガンダに使われていたレタリングなどにインスパイアされたものとの事。Italian Art Deco という本が手元にあるが、確かにこういう書体がよく見られる。ギリシャ文字やキリル文字もサポート。5ウェイト。
Tag: #retro
ラグビーワールドカップも近く『馬と鹿』のMVも公開されたのでこちら。ちょっと変わったスラブセリフとメジャー感のあるレタリングスクリプトのデュオ。アメリカのスポーツグラフィックにインスパイアされたものとの事(ちなみにファウンダリーはロシアだ)。スラブセリフの方は片方にしかセリフがないものが多く、これが視覚的におもしろい効果を生み出している。イタリックもあり。スクリプトの方はメジャーリーグでよく見るタイプのレタリングによるスクリプトを模したもの。スワッシュオルタネートも結構ある。スラブセリフ、スクリプト双方ともキリル文字をサポートし、5ウェイトある。
ちなみに画像のボールはアメフト用だ(笑)。こ~れ~がっあ~いじゃ~な~け~れ~ば~♪
レトロ感というかヴィンテージ感というかそういう感じのあふれるディスプレイ。19世紀頃のエフェメラ(端物印刷。チラシ)やシガーボックスなどのレタリングにインスパイアされたものとのこと。基本はモノラインのフレアセリフで、小文字はなくスモールキャップス。大文字にはくるっと回ったスワッシュが付いており、オルタネートにはスワッシュの位置が違うものがある。またこれに似合うフレームオーナメントが付属している。フレームは角と途中がバラになっているので、サイズ調整もラクにできるだろう。6ウェイト。
ぬちょっとして水分多めな感じのローマン。ストロークのクロスするところにやや大きめなインク溜まり?のようなニュアンスで丸くなっており、それが全体的に柔らかい雰囲気を醸し出している。全体的にはややクラシックながら、字形はオールドスタイルを基本に、やや丸くカウンター大きめにして可愛らしい。特に a のボウルは相当大きく、上のアーチとの隙間が大変狭くなっている。字種はスタンダード。イタリックもあって3ウェイト。本文用というよりディスプレイ向きだろう。名前は英語で「風変わり」。
本日はアール・ヌーヴォーの旗手アルフォンス・ミュシャ Alfons Maria Mucha の誕生日(1860)。なのでアール・ヌーヴォー風味あふれる書体を紹介。ぼったりした植物的なニュアンスのあるステンシルタイプのディスプレイローマン。20世紀初頭にフランスで発表された書体で、当時全盛だった美術運動アール・ヌーヴォーの影響をモロに受けている。同系統の Arnold Boecklin と並び、割と有名な書体。全体的にぬちょっとした筆感があるのが特徴的。筆者的にはこの書体はオーナメントが主体ではないかと思っており(笑)、これらがもうとにかくアール・ヌーヴォー。これらを使いこなせればすればあっという間に当時の雰囲気を再現できるので、ぜひチャレンジしてみてもらいたい。イタリックもあって3ウェイト。
本日は画像が扱える初の WWW ブラウザ NCSA Mosaic を開発したマーク・アンドリーセン Marc Lowell Andreessen の誕生日だそうな(1971)。これによりインターネットが爆発的に普及したので、歴史に残るソフトウェアという事になるだろう。というわけでそれに敬意を評してモザイクな書体を紹介。ちょっとオリエンタル風味のある書風をモザイクで表現したフォントである。基本はちょっとしたスワッシュがアラビックな風味を醸し出している書体で、それにモザイク状に細かいラインが入っている。フィルが普通なものとアウトラインだけの Outline、カウンターごと塗りつぶした Contour があり、色分けして重ねて打つ事で様々な表現が可能になっている。1ウェイト。
実は Mosaic が現役の頃を知っているんだよね。すぐに Netscape に取って代わられ、それも有料だったため無料で Windows に付属された Internet Explorer にあっという間に駆逐されたけど。そんな歴史を知ってる俺…年取ったなぁ…。
本日は「グレイテスト・ショーマン」こと P.T. バーナム Phineas Taylor Barnum の誕生日(1810)。なのでそのものズバリの名を持つ書体を紹介。コンデンスでコントラストの強いスラブセリフ。クラシカルでインパクトの強い書体である。1880年頃にシカゴの Barnhart Brothers & Spindler というファウンダリーで制作されたそうで、当時よく見られたいわゆるヴィクトリアン・タイポグラフィのスタイルをよく受け継いでいる。その頃はこのようなスラブセリフや図太いサンセリフなどでチラシなどを作ることが多く、この辺を再現したい場合は代表的な Playbill などがよく使用されるが、こっちを使ってみるのもいかがだろうか。
本日『空飛ぶ円盤記念日 UFO Day』と呼ばれてるらしい(特に制定されてはおらず)。1947年、アメリカで初めて空飛ぶ円盤が目撃され、それを空軍が調査中に未確認飛行物体 Unidentified Flying Object、略して UFO と呼び出したのが最初とか。というワケでこんなのを。昔なつかしタイトーの「スペースインベーダー」(何を隠そう日本産である)をモチーフにしたと思しきディスプレイフォント。低解像度のドットフォントが再現され、インベーダーたちのアイコンも付いてると至れりつくせりである。これひとつでゲーム画面が再現できる。ちなみに6月16日が正式に『スペースインベーダーの日』だとか。スルーしてしまった…。
梅雨空が鬱陶しいのでこちら。ややレトロ風味のあるかわいらしいモノラインスクリプト。x-ハイト大きめ、カウンター広め、アセンダーディセンダー短めと、全体的にコロコロしたプロポーションでかわいらしい。スワッシュオルタネートやリガチャーはごく控えめにちょろっとあるだけだが、めずらしくキリル文字がサポートされている。Bold と2ウェイト。ただいま60%オフで2ウェイトセットで800円弱と非常にお得。どうでもいいけど鬱陶しいって字ヅラが鬱陶しいよね(無限ループ)。
ちょっとレトロな雰囲気のあるハイコントラストなディスプレイ。見ての通り太細のコントラストが極端なだけでなく、字形もあちこち変わったものが多くておもしろい書体である。20世紀初頭の書体にインスパイアされたとあり、どことなくレトロ感があるのはそのせいだろう。オプティカルファミリーで、コントラストの強い順に Display、Head、Text と3種ある。Text の方はかなりコントラストが弱められていて、字形が変わってる以外は普通のサンセリフと言ってあまり差し支えないだろう。それぞれにイタリックと6つのウェイトバリエーションがあって、計36種。ただいま65%オフセール中。