本日はヘリウム発見の日。1868年、フランスの天文学者のピエール・ジャンサンが発見したとか。という訳でこちら。コンデンスでレトロなスラブセリフディスプレイ。全体的にジオメトリックで、トラック型楕円をベースにデザインされたグリフが特徴。アセンダーやディセンダーがかなり小さく詰まっている。e のバーが斜めなのがちょっとクラシカルでオシャレ。昔スポーツシーンで多用されてたような雰囲気がある。4ウェイト。
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レトロなセリフドゴシックディスプレイ。太めでコンデンスな書体で、モノラインのストロークの端には小さなセリフがちょこんと付いている。こういった書体はいくつか紹介しているが、これをローマンと呼ぶのも気が引けるし、といってサンセリフでもない。ので、アメリカでは古くはサンセリフをゴシックと呼んでた時代があるので、それを使って「セリフド(セリフの付いた)ゴシック」という矛盾する呼び方をしているがご容赦願いたい。雰囲気はオールドアメリカンで、よくトレーナーやパーカーなどにこういう書体を見たことがあると思う。一部の字にはほんのちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。1ウェイト。
本日は終戦記念日。ピース。
本日より8月(うわぁ)ということでこちら。浮かれ気分満載のモダンローマンディスプレイ。プロポーションがちょっとボタっとしたコントラストの強いモダンローマンをベースに、ステム内にレトロで華やかなオーナメントが施された書体である。フィル(塗り)にはベーシックなソリッドと花模様が抜けた Decor があり、また花模様部分だけのタイプもあって、色を変えて重ね打ちすることで彩色できるようになっている。ウェイトは1種しかないがイタリックもあり。
本日は『ハリー・ポッター』作者の J.K. ローリング Joanne Rowling(1965)およびハリー・ポッター Harry Potter(1980)の誕生日だそうなのでこちら。ちょっと不揃いなディスプレイローマン。繊細でちょっと刺々しいオールドスタイルローマンをベースに、バランスがやや崩れた書体。よく子供向けの絵本などで使われてそうな雰囲気だが、元になったのは20世紀初頭のジャズのアルバムジャケットだそうな。作者は日本人。2ウェイト。
なんか不意にこの書体を見かけたので紹介。ラフなカリグラフィーヒューマニスト。15世紀頃に現れたヒューマニスト体を元にデザインされた書体で、往時のものよりはかなり細めのウェイトで、グリフも結構ラフでカジュアルになっている。エッジもガタガタでラフな紙に書いたような雰囲気があり、「パピルス」の名にふさわしい。ちなみにこの書体は以前は Mac に標準搭載され、またかなり多用されたために「もういいよクソダセェ」と欧米のデザイナーからは Comic Sans と同じぐらい嫌われていた(笑)。とはいえ、映画「アバター」のタイトルロゴの元になっていたり、徐々に復権の兆しはあるかと思う。筆者は結構好きな書体。1ウェイト。
モダンなようでレトロなようなディスプレイ。直線と 1/4 円弧を組み合わせて形作られた面白い書体で、コンデンスで太めなためか、全体的になぜかゴシック(ブラックレター)の雰囲気を持っている。字によって大きめのスラブセリフが付いてたり付いてなかったりだからだが、不思議と不揃いな感じはしない。3ウェイトあって、細い方はこれまたなぜかルーン文字のような雰囲気を醸し出す。ロールプレイングゲームなどに似合いそうな書体。名前は「大聖堂」とかそんな意味。大文字のみ。
超有名古典的?ネオグロテスクサンセリフ。角の丸い四角をベースにした書体で(こういう形を squarish と表現するらしい)、’80年代ぐらいまでは結構多用されており、特にスポーツ分野でよく見たような気がする。今となってはレトロテイストを表現するのに適した書体となっているが、2012年頃に字種やファミリーを拡張して Next という名が付いてリニューアルされた。この作業には日本人の小林章さんも加わっている。字幅に5種類あって、イタリックもあって5ウェイトずつで計50種。
古い見本帳を入手したので、それに掲載されていた書体を紹介。レトロエレガントなタイプスクリプト。20世紀初頭のドイツのタイプデザイナー Lucian Bernhard の作で、当時よくあった活字と手書きのスクリプトの中間のようなスタイルで、これを筆者は勝手に「タイプスクリプト」と呼ぶことにしている。全体的にカッパープレート風味で、文字にリレーションはないが、大文字は特にカリグラフィックで美しい。作例がなかったので、画像は見本帳をスキャンしたもの。とてもエレガント。Bernhard の書体はいくつものファウンダリーからデジタル化されているが、この書体はこの Elsner+Flake 版しかない。2ウェイト。
非常にコンデンスなモダンローマンディスプレイ。19世紀末期頃に広告などでよく見られた(らしい)スタイルのハイコントラストでコンデンスな書体で、ゴージャス感もありつつどこかちょっと野暮ったい感じが英国(Inglesi)ぽい。派手なオルタネートなどはないが、大きく使えば結構目を引くのではと思う。普通に使えばレトロ感が、アケて組めば若干今っぽくはなるだろう。小文字はなく大文字のみで1ウェイト。
本日はインデペンデンス・デイことアメリカ独立記念日。ということでこちら。この色付けがされているカラーフォントサンセリフディスプレイ。MyFonts ではグリフが表示されてないが、どうもサイトがカラーフォントには対応してないぽいので仕方ない。購入してインストールし、Adobe のアプリなど対応ソフトで表示すればちゃんと文字と色が出てくると思う。欧文書体を販売しているサイトでは “july” と検索すればこの手のダサい(失礼)フォントがいっぱい出てくるが、なんでアメリカ独立記念日はこのイメージなのでしょうか。まあそりゃそうか…。大文字のみ。