本日は(現時点で)人類最速の男(9.58s/100m: 2009)、ウサイン・ボルト Usain Bolt の誕生日(1986)。というワケでこちら。レトロなレタリングスクリプト(?)。イタリアの有名なタイプデザイナー Aldo Novarese の作で、当時のレーシングカーなどによく見られたスタイルの書体である。太めの前傾したサンセリフで、繋がってはいないがスクリプト風味が多分に加味されており、なんとも言えないいい味を出している。s が筆記体な感じになっているのが特に良い。古い書体なのでオルタネートなどはナシ。1ウェイトのみ。
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本日『世界オオカミの日 International Wolf Day』だそうなのでこちら。ヴィンテージ感あふれるオーガニックなディスプレイ。ヴィクトリア朝風味というかその頃によく見られたスタイルで、ブラックレターの要素を取り入れた植物的な装飾の入ったデコラティブな書体である。大文字のみで、小文字にはやや小さめで装飾を省いたグリフ、大文字のには装飾されたグリフが入っていて、それを組み合わせて使用するようになっている。名前のヴォルフスブルクはドイツにある都市の名前で、「狼の城」というような意味だそうだ。1ウェイトのみ。
ライトウェイトのスラブセリフディスプレイ。こういうのも一応ジオメトリックというのだろうか、結構幾何学的なラインで構成された書体である。雰囲気的にはアール・デコでもあるだろうか、レトロでかわいらしい。4ウェイトあるが、一番重い Medium でも名前の通りミディアムなので、あまり小さくは使わない方がいいだろう。オルタネートは残念ながらナシ。
レトロポップなジオメトリックサンセリフディスプレイ。全体的に円弧が強調されたグリフで、なるべく角を作らないようにデザインされた書体である。そのおかげでかわいらしい雰囲気に仕上がっており、説明にはモダンとあるがどう見てもレトロである(笑)。ただ細いウェイトもあり、こちらはややモダンかなという感じはする。個性的なリガチャーもいくらか入っている。斜線入りではあるが、デモ版が無料でダウンロード可能。イタリックもあって9ウェイト。
ユニークなグリフのディスプレイとレトロなサンセリフのデュオ。Mesaca と Kaxes の2種の書体がセットになっており、Mesaca はジオメトリックで歪なグリフと変わったコントラストが付いたストロークが特徴で、あまりみないユニークな書体。Kaxes は一見普通の太めのサンセリフだが、よく見るとプロポーションがちょっと崩れてておもしろい。全体的にはヴィンテージ風味があるだろうか。双方ともに大文字のみで1ウェイトのみ。
アール・ヌーヴォー/アール・デコ風味のヴィンテージ感あふれるエレガントなディスプレイ。植物的なデコラティブな曲線が特徴のアール・ヌーヴォーと、変わったプロポーションのジオメトリックが特徴のアール・デコをうまくコンバインさせた書体で、なんか見事だなとしか言いようがない。全体的なプロポーションは細長く、オルタネートも豊富でバリエーション豊かな文字組が楽しめるようになっている。多分だが筆者は買う(笑)。名前はスペインはマドリッドにあるソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)から。同館はアール・ヌーヴォーやアール・デコのコレクションが豊富だそうな。
ヴィンテージ感のある男性的な雰囲気のディスプレイサンセリフ。太めのサンセリフでプロポーションに通常のものからものすごい細い Ultra Condensed まで4種類ある他、アウトラインにもソリッドな Clean、角が丸くなった Rounded、ややガタついた Rough とあって、組み合わせることでいろいろな表情が生み出せるようになっている。一見男性的だが、ちょっとした工夫でかわいらしい表情も出せるだろう。大文字のみで各種1ウェイトのみ。
素朴で読みやすいヒューマニストサンセリフ。1930年製作と古い書体で、Futura のようなジオメトリックが急激に人気が出てきた頃に、それに反発して作ったそうな(笑)。古代の碑文や手書き写本の書体からヒントを得たそうで、なるほど古いグリフをしている。ストロークはほぼモノラインで、ストロークの端にほんのり小さなウェッジ型のセリフが付いているが、ほんのり過ぎてフレアセリフのようにも見える。イタリックはさらに手書き風味が強くなり、またあちこちクルッとカールしているのが特徴的。スモールキャップスやオールドスタイル数字もあってなかなか使い勝手も良い。4ウェイト。
レトロ要素が強いジオメトリックサンセリフディスプレイ。作者は’80年代にアタリ(アメリカのゲーム機)にハマったゲーマーだったそうで、往時の雰囲気を持った書体である。かわいらしいグリフをベースに、右が欠けた T、右や左に極端に傾いた A や W など面白いオルタネートがあって、ユニークな文字組が楽しめるようになっている。普通にポップなロゴとして使えそう。普通のソリッドなタイプと、アウトラインがややガタついて角が丸くなった Rough の2種があり、それぞれに2ウェイトずつ。
ちょっとブラックレター風味のあるヴィンテージ感あふれるディスプレイ。ややコンデンス気味でコントラスト強めのデコラティブな書体で、全体的にゴシックというかブラックレターというか、その辺の雰囲気がある。作者はインドネシア人らしいので、その辺の装飾を含んでいるのだろうが、なんとなくドイツビールとかに似合いそうなのも不思議でおもしろい。オルタネートはナシ。1ウェイト。