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Tag: #roman capital

Roma

Roma

毎年この日には Trajan 風味の書体を紹介してるので今年も。例のトラヤヌス帝碑文をベースにしたサンセリフ。先日紹介した Trajan Sans に勝るとも劣らない完成度で、まぁ早い話がカブってしまうのだが、こちらは小文字があるのが違う所。小文字の方はヒューマニスト系のプロポーションで、x-ハイトが大きく可読性が良い。通常のソリッドなものは4ウェイトで、それとは別に塗りつぶしのパターンが3種類あり、サンプルのように彫ったようなシェーディングが施された Inscribe、逆に盛り上がったような Shaded と、アウトラインのみの Outline があり、それぞれの陰陽が逆になったものもあって、それぞれに色付けして重ね打ちできるようになっている。本日より3連休&クリスマス。皆さん良い週末を。

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Design Date
2011
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Synopsis

Synopsis

ちょっと変わったディスプレイサンセリフ。字形はローマンキャピタルを基本としており、均整が取れていて美しいが、変わっているのがそのステム。インラインになっているのだが、その入れ方がステムが捻れて見えるように入っている。まるでチュロスで作った文字のよう。プロポーションのせいかファンシーさはなく、どことなくラグジュアリー感がある。高級な化粧品や香水のパッケージなどに使用すると映えると思う。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。

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Design Date
2015
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Trajan Sans Pro

Trajan Sans Pro

ローマンキャピタル書体の代表格・Trajan のサンセリフ版。まああまり説明の必要はないだろう。このテのサンセリフはいくつか出ているが、ほぼほぼこれが決定版だと思う。なんたって最も美しい Trajan がベースになってて、その同じ発売元の Adobe から出てるのでね。ギリシャ文字とキリル文字が追加になっているが、これは大元の Trajan  もバージョン3(Trajan Pro 3)になって追加されている。6ウェイト。

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Design Date
2014
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MTT Roma

MTT Roma

ローマンキャピタルベースのサンセリフ。例のトラヤヌス帝の碑文を元にしたとあるが、大文字だけの碑文と違い、小文字も付属している。同じく碑文を元にした Gill Sans の影響が多分に見て取れるが、x-ハイトはこっちが大きいかなという感じ。ストロークにも抑揚がなく、イタリックはだいぶ字幅が広い。あとちょっと字間がつまり過ぎな気がする。完成度がもうちょっとという感じはするが、なかなかおもしろい書体だと思う。6ウェイト。

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Design Date
2016
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Publisher
MTT

Monkton

Monkton

ローマンキャピタルがベースになっているローマン。作者が幼少時代を過ごした英国南東部、Monkton Combe での体験からインスピレーションを得たとあるが、一体どういう体験をしたのかは不明(笑)。どうもあの辺にも碑文が残っていた…ようである。碑文系の特徴としてコントラストは弱めだが、プロポーションはさほど碑文しておらず本文用に近い。通常は小文字やイタリックはないものであるが、これには用意されている。イタリックはなんとなく筆のニュアンスがあって特徴的。葉っぱのオーナメントがあるが、これなんだろう。アーカンサスかな。ウェイトは4つあるが制作年が古いので、ウェイトによって Pro 版と Std 版が入り混じっているのがなんかややこしい。ちょっとまとめて欲しいなと思う。

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Design Date
1986
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Pacioli

Pacioli

本日はお盆で終戦記念日。ではあるが、これにちなんだような書体などないので、鎮魂の意味を込めて(?)碑文系を紹介する。1509年に Luca Pacioli という人が De divina proportione という本の中で、ローマンキャピタルを幾何学的に分析したものを書体化したもの。こういう分析をした人は Albrecht Dürer が有名だが、なぜか Pacioli のものを採用したらしい。ルネサンス期の芸術家たちは、古代ギリシャ・ローマ人たちが数学的にも秀でていた事に目をつけ、きっと文字の設計もこうしたに違いないと分析したらしいのだが、実際は平筆でフリーハンドだったらしく、現在この手法は否定されている(笑)。

Category(s)
Design Date
2007
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LeBrush

LeBrush

平筆で書いたローマンキャピタルスクリプト。以前紹介した Turquoise と同タイプの書体だが、こちらはやや威風堂々感が弱くカジュアル気味で、手書き感がよく残っている。こちらも通常はない小文字があり、スワッシュの付いたオルタネートも豊富にある。10ウェイトもあり、さらにはオーナメント類の他、銅版画風のクラシックなイラストアイコンも多数収録されている。MyFonts のページにはかなりの数のサンプルがあるので、そちらもご覧頂きたい。これもウェディングにはよくマッチするだろう。ただいま72%オフセール中。

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Design Date
2015–6
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Classic Roman

Classic Roman

今年も天皇誕生日という事で皇帝トラヤヌスにちなんだ(?)書体を(この日じゃなくてもこのテの書体はよく紹介してるとかは言わないように)。作者も製作年もよく判ってない碑文系ローマン。セリフがかなり控えめで、一見フレアセリフに見えるほど。ただ骨格は碑文を踏襲しながらも、E の下のバーがぐっと張り出していたり、M や N の左肩が伸びていたり、S の腰がだいぶ上の方にあったりといろいろ独特な字形をしており、大変筆者好みのカッコイイ書体である。A にだけ左のステムがちょろっと伸びたスワッシュのオルタネートがある。例によって小文字はなくスモールキャップス。2ウェイト。

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Design Date
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Orpheus Pro

Orpheus Pro

碑文系ディスプレイローマン。基本的には割りと素直な碑文系なのだが、オルタネートやリガチャーが非常に豊富にあり、多彩な文字組が可能。加えて小文字もあり、これがまたちょっとだけ変わった雰囲気を持っている。イタリックは元々別の書体だったようで、雰囲気がちょっと違い、またカリグラフィックなオルタネートを豊富に持っている。名前のオルフェウスはギリシャ神話に出てくる琴の名手で、星座のこと座は彼の琴が天に上げられたものだそう。

Adobe Fonts で利用可能。

Category(s)
Design Date
2011
Publisher

Legan

Legan

ローマ碑文系ディスプレイ。基本的には Trajan と同系統なのだが、一応セリフには分類しているものの、サンセリフのステムの端が広がったフレアセリフタイプとなっており、また珍しい事に小文字がある。大文字にもリガチャーが豊富で、キリル文字やギリシャ文字もサポートしている。いろいろ拡張されてる分、多少「堂々感」が薄れてるかな…という感じ。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2008, 2011
Publisher
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