柔らかい印象の優雅な正統派カッパープレートスクリプト。だいぶ前に紹介した Bellissima と似てるが、こちらの方が控えめでより女性的だろうか。最近のスクリプトとしては字種が300ほどと少なく思えるが、大文字とアクセント付きの文字にスワッシュオルタネートがないだけで、小文字には結構豊富にオルタネートとリガチャーがある。その代わり大変安いので、入門編として購入しやすいだろう。1ウェイト。
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上品で美しいディスプレイローマン。x-ハイトが大きくディセンダーが短いため、一見本文用ではあるが、ややコントラストが強めなのと、何よりバーやレッグにウニョっとしたウェーブが入っている。なかなかクセがあるのだが、これがとても品よく収まっており、大変美しい。A、B、H にはウェーブのない真っ直ぐなバーのオルタネートもあり長文を組めなくもないが、イタリックもないため、まぁディスプレイ用だろう。化粧品や香水などのパッケージに。6ウェイト。名前のベロアとはちょっと起毛した高級感のある生地の事。
大変上品でエレガントな(同じ意味)活字スクリプト。何度かこのタイプのスクリプトを紹介してるが、もう暫定的に「活字スクリプト」と呼ぶことにする(笑)。キャップハイトが非常に大きく、大文字と小文字のサイズの差が激しいが、スワッシュはごくごく控えめでオルタネートもなく派手さはない。その代り小文字にはいくつかリガチャーがある。サンプルも大変美しいが、この書体名がひとつのグリフとなっている(ズルい)。1ウェイト。
ラグジュアリーなミクスドディスプレイ。かなりコントラストの強いヘヴィウェイトのモダンローマンとライトウェイトのジオメトリックサンセリフ、それらとは個人的には似合わないと思う(笑)つたないラフなマーカースクリプトの3種。モダンローマンの方は、かなり大きく使ってもヘアラインがすっ飛びそうなほど細く、あまりその辺は気にしてないようだ。サンセリフの方は詰めるとちょっと野暮ったく、アケ気味で組んだ方がモダンぽさが出るだろう。スクリプトはあくまでアクセント程度に控える方が他の2種が映えると思う。ローマンとサンセリフは大文字のみ。ファウンダリーはインドネシア。侮りがたし東南アジア・オセアニア…。
大変優雅なスペンサリアンカッパープレート。キャップハイトがかなり大きく、またスワッシュが派手でデコラティブ。ただしスワッシュの方にはあまり太い線がなく、それほどうるさくは感じない。グリフ数は700ほどと程々。”>” にエンディングスワッシュが割り当てられ、しかも “>>” “>>>” と数を重ねるだけでいろんなスタイルのスワッシュが追加されるとの事。便利かも知んない。名前は「早書き」なのだが、早書きではなかなかこうは書けない気がする。1ウェイト。
ラグジュアリー感あふれるフランス風味のディスプレイ。基本は背の高いコンデンスなモダンローマンで、それにぐにょぐにょのスワッシュが派手に付いたオルタネートが、約物を除くほぼすべての字にある。ただし小文字はなくスモールキャップス。リガチャーも70種ほど。3ウェイトあり、それとは別にインラインが1つある。デザインは、パリにあるオペラ座(ガルニエ宮)で見た書体にインスパイアされた、とある。以前に紹介した Mussica に似てはいるが、こちらの方がよりラグジュアリー感は強いかな、という感じ。名前はフランス語で「花」。ただいま50%オフセール中。
エレガントなインラインディスプレイ。コントラストの強い硬めのモダンローマンにハイライトっぽいインラインが入った古いタイプのローマンディスプレイで、大変美しくエレガント。カッパープレート風味もある。元はドイツの Klingspor というファウンダリーがが1921年に発表した活字書体で、それをデジタル化したもの。1ウェイトでイタリックもなし。名前は、水に映る自分に恋するあまり湖に身を投げてしまったというエピソードで有名な、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスのドイツ名。彼のこの話からナルシストという言葉が生まれたのだが、これはオランダ語表現らしく、英語では narcissist ナルシシストと「シ」が一個多くなる。
はあ…負けた…惜しかった…。というワケでこちらを紹介…。ベルギーの、ベルギーの、ベルギーのおおお、高級チョコレートブランドのピエール・マルコリーニ Pierre Marcolini のロゴの書体がこちら。割と古くからあるカッパープレートゴシック。小文字がなくスモールキャップスだが、x-ハイトはあくまで小さく、幅広で字間も広めで品のあるエレガントな書体である。’70年代にアメリカの Gary Sackers という人がステーショナリー向けにデザインしたもの。他にも「Sackers」の名を冠するエレガントな書体がいくつかあるので、興味のある方はお探しを。そんなに数はないので、揃えておくと招待状などに重宝するかも。
カジュアルなモダンカッパープレート。最近のスクリプトとしてはグリフ数が少なく、大文字にはオルタネートはない。小文字にはあり、スワッシュオルタネートがあるのは普通だが、変わってるのが太細のパターンを変えたものがある所。例えば g はステムが太くボウルがヘアラインになったものと、それが逆になったものがある。こういうオルタネートは結構めずらしい。2,000円弱とかなりお安め。名前の通り、ジューンブライドにどうぞ。
優雅なモダンカリグラフィースクリプト。最近よくある女性的なカッパープレートで、グリフ数は確認できないものの、多くのオルタネートが用意されている模様。来月のジューンブライドにどうぞ。作者のサイトを拝見したが、マレーシア在住の女性二人組のデザイナーユニットだった。二人共カワイイんですけど…移住したい(笑)。