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LTC Record Title

LTC Record Title

本日は『LPレコードの日』だそうなのでこちら。Trajan タイプのローマンキャピタル。ライトウェイトながら、大変堂々としており美しい。小文字はなく、スモールキャップスもない潔い仕様である。おかげでグリフ数が少なく、その分値段も安い。アメリカの名タイプデザイナー、フレデリック・ガウディ Frederic W. Goudy が1927年に Architectural Record という雑誌のタイトルのためにデザインしたものだそう。「建築記録」という雑誌なのでレコードとは関係ないけど(笑)、まぁ名前が一緒なので許してくれい。

Category(s)
Design Date
2007
Designer(s)
LTC Italian Old Style

大変クラシカルで優雅なヴェネチアン。元は Frederic Goudy が1924年にデザインしたもののデジタル版。A のてっぺんにセリフがあるのが特徴的。ごく少数ながらオーナメントも含まれており、それとは別に動物のイラストアイコンがあるところも変わっている。以前にも Goudy のヴェネチアン Village を紹介したが、それとは若干細部が異なっている。見比べてみるのもおもしろいだろう。イタリックがあるのも違う所(ローマンでヴェネチアンでイタリックがあり名前はイタリアン・笑)。ウェイトは2種だが、Regular の他は Bold ではなく Light という珍しい組み合わせ。ヴェネチアンにボールドフェイスは似合わないという判断だろう。本日は『古書の日』らしいので、古さを感じさせるこんな書体を紹介してみたがいかが?

Category(s)
Design Date
2007-13
LTC Halloween Ornaments

もう今さらながらしつこくハロウィン特集。このブログでも度々紹介している Lanston Type Company のハロウィンオーナメント。書体もクラシックでデコラティブなものが多いので、この辺の雰囲気は得意なのだろう。ま、よかったら使ってね。

Category(s)
Design Date
2005
Designer(s)

Cloister Open Face

Cloister Open Face

本日は紅茶の日。という事で、英国で午後に紅茶を飲む習慣である「アフタヌーンティー」をそのまま店名にしている某店(バレバレ)のロゴ、に近い書体を紹介。近いというか多分これじゃないかと思う。20世紀前半に活躍したアメリカのタイプデザイナー、Morris Fuller Benton がデザインしたベネチアン書体のオープンフェイスタイプである。クラシックで優雅な雰囲気があり、英国の貴族趣味を表現するのにもってこいだろう。Linotype はこのオープンフェイスしか書体にしてないみたいだが、当然ノーマルタイプもあり、それは URW++Lanston Type Company (LTC) が書体化している。筆者は LTC の方が好みかな。スワッシュイタリックが優雅である。

Category(s)
Design Date
Designer(s)
Publisher

LTC Fournier Le Jeune

LTC Fournier Le Jeune

デコラティブなスクリプトイニシャル。18世紀フランスの有名なプリンター、Pierre Simon Fournier が Deberny et Peignot のためにデザインした書体をデジタル化したもの。スクリプトを基調にロココ調の装飾を施した書体で、元は大文字だけだったものを、デジタル化にあたりイタリックのスモールキャップスを付け足したらしい。そのおかげで、この書体だけで短文なら組めるようになっている。

Category(s)
Design Date

LTC Athena

LTC Athena

Typodarium 本日の書体。昔に忘れ去られていた活字書体を印刷史家が見つけ出し、デザイナーに依頼して復活させたものらしい。Empire 風の極端なコンデンス書体だが、ステムが真っ直ぐではなく波打っており、アール・デコ風味が加味されている。デジタル化にあたり字種が拡張されており、ヨーロッパで必要な発音記号類が揃っているほか、オールドスタイル数字やリガチャーなどが追加されている。なんでギリシャ神話の戦いの女神の名がついているのかは不明。関係ないけどメリークリスマス。

Category(s)
Design Date
2013
Designer(s)

LTC Goudy Ornate

LTC Goudy Ornate

華やかで可愛らしい、ややクラシックなディスプレイ。ほとんどの字で両サイドのアウトラインしかなく、上下はぽっかり空いており、オープンフェイスというにもほどがある書体である。セリフがくるっと巻いており、植物的な印象がある。Goudy がデザインしたにしては随分女性っぽい雰囲気がある。元は大文字しかなかったようだが、デジタル化するにあたって小文字も追加した模様。記号類ももちろんあるが、このスタイルだとダブルダガーがほとんどムカデにしか見えない(笑)。

Category(s)
Design Date
1931, 2007
Designer(s)

LTC Goudy Thirty

LTC Goudy Thirty

今日は30日、という事で30という名の書体を紹介。ゴシサイズドローマンというゴシック(ブラックレター)とローマンのハイブリッド書体である。結構珍しく見えるが、実は活版印刷が普及しだした頃からこのテの書体はすでにあったりする。Goudy がデザインしたものの諸事情によりお蔵入りになったらしく、本人が亡くなって6年した後の1953年にリリースされたそうな。30 (thirty) というのは新聞業界用語で「物語の終わり」を意味するとか(ホントか?)。いくつかの字はオルタネートがある。Pro 版は P22 のサイトでしか購入できない。注意。

Category(s)
Design Date
1942
Designer(s)

LTC Goudy Initials

LTC Goudy Initials

れの活字を2文字だけ買ったので紹介(笑)。1917年にアメリカのタイプデザイナー・Frederic W. Goudyがデザインしたイニシャル。使い方はドロップキャップスと言って、この説明文のように長文を組む際に最初の一文字だけデカくするスタイルがあるが、あれに使用する。決してこれだけで単語や文を組んではイケナイ(いるかそんなヤツ?)。実は結構前にCloister Initialsとしてデジタル化されているが、最近になってバージョンアップし、文字部分と装飾部分がセパレートになって色分けが容易になった。日本では何とも使用しづらいとは思うが、ま、お好きな方はどうぞ。

Category(s)
Design Date
2005
Designer(s)
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