レトロテイストの太めなサンセリフディスプレイ。ヴィンテージ風味があふれており、手書きのレタリング感がありぬくもりを感じる書体である。グリフもちょっと変わってておもしろい。2種類あって、One の方は角がシャープでスモールキャップス。Two はアウトラインがラフで角も丸くぼったりしており、小文字はないが代わりにスワッシュオルタネートがちょっとだけ。グリフ自体も似てるようで若干違う。色々と使いみちがあるだろう。価格も安いのでお勧め。
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本日『天使の日』という事でこちら。最近ではもうたくさんありすぎて食傷気味な(笑)モダンブラッシュスクリプト。字形はゆるゆる、アップライトでバウンシー。大文字はコネクションが取れたり取れなかったりである。コントラストはやや強め。見ての通りガーリーな雰囲気が強いので、その辺の用途にどうぞ。1ウェイト。
本日『ドイツ統一の日』。若い人は知らないだろうが、ドイツは1949年から1990年のこの日まで東と西に分かれており、それを象徴するようにベルリン市内には東西に分断するための長大な壁が築かれ、これに許可なく近づこうものなら命はない、というような時代があった。細けぇ事はググって欲しいが(笑)、1990年のこの日は東西ドイツが再統一された日である。
てなわけでベルリンの名を持つ書体を紹介。非常にミニマルなジオメトリックサンセリフ。Futura でいいじゃんと思う方はあいや待たれよ。x-ハイトが大きく、a に2階建てを採用したり、j のテールがちゃんと曲がってたりして、Futura よりは本文用として可読性が考慮されている。イタリックがない所がちょっと残念だが、4ウェイトあって使い勝手も良い。Futura ではとんがりすぎててどうかなー、というケースに使えるだろう。
可読性の良いヒューマニストフレアセリフ。この Nomada はシリーズ化されており、同じ骨格でいろんなセリフのスタイルが開発されているが、こちらはそのフレアセリフ版である。incise とは「彫る」という意味なので、碑文風だという事だろう。骨格がよくできており、可読性は非常に良い。ウェイトが太くなってもそれはあまり損なわれず、大変優秀な書体であろう。イタリックはほんの僅かに傾いている程度だが、グリフはちゃんとイタリックになっている。ウェイトも9つと豊富。
本日『コーヒーの日』だそうなのでそのものズバリを。ラフなマーカー?スクリプト。ブラッシュというよりは太めのマーカーで書いたような、言えば店頭のPOPで使われるようなカジュアルな書体である。ややコンデンスで、ステムが弧を描いて躍動感があるのが特徴的。本来閉じているボウルなどがほぼ開いており、その辺もカジュアルさを演出している。オルタネートはまったくなく、リガチャーも coffee のスペリングのためか ee があるぐらい。その分安いのでお気軽にどうぞ。1ウェイト。
頭でっかちジオメトリックサンセリフ。コロコロして可愛らしいアール・デコ風味のディスプレイで、小文字のないスモールキャップスのアップライトと、小文字があってスクリプトのようにコネクションのある Corsivo Italico(イタリックカーシブ)というバージョンの2種がある。後者はちと読みづらいが、視覚的におもしろい。’30年代イタリアのプロパガンダに使われていたレタリングなどにインスパイアされたものとの事。Italian Art Deco という本が手元にあるが、確かにこういう書体がよく見られる。ギリシャ文字やキリル文字もサポート。5ウェイト。
フェミニンなサンセリフディスプレイとブラッシュスクリプトのデュオ。サンセリフの方はややコントラストのあるゆったりしたタイプで、見ての通りリガチャーやスワッシュオルタネートが豊富にあって個性的な文字組みが楽しめる。スクリプトの方はモダンタイプではあるが、傾きは控えめで、サイズやベースラインはほぼ揃っていて行儀が良い。一見カッパープレートかなと思うが、多分筆ペン的なものでデザインしてると思う。共に1ウェイトずつ。
ちょっと変わった現代的なローマン。セリフがモダンローマンというには太く、スラブセリフというには細いというなかなか分類に困るスタイルで、骨格もスーパー楕円(詳しくはググりたまえ)をベースにしているというおもしろい書体である。x-ハイトが大きく割と可読性は良好で長文にも耐えうるが、大文字にはかなり多くのリガチャーが用意されており、ディスプレイとしても重宝するだろう。イタリックもあり、字形もちゃんとイタリックしているが、傾きが非常に弱く、パッと見はアップライトと勘違いするほど。それも個性的でおもしろいだろう。6ウェイト。ただいま70%オフセール中。
オーガニックなディスプレイサンセリフ。骨格はネオグロテスクかなと思うが、アウトラインの角が落とされて丸くなっており、ステムも中程がややくびれていて、全体的な雰囲気はソフトで柔らかい(同じ意味)。作例にもあるが、オーガニックな商品のパッケージなどに向いてると思う。細いウェイトもあるが、太い方がカワイイかな。イタリックもなく字種もスタンダードだが、その分かなり安くお買い得。5ウェイト。ただいま50%オフセール中。
先日23日は秋分の日。なので「分点」の名を持つこちら(これに Spring が付いて「春分」、 Autumn が付いて「秋分」となる)。おしゃれでエレガントなモダンディスプレイ。軽めのモダンローマンと、そのセリフを取ったサンセリフのデュオである。字幅が全体的にやや広めでゆったりしており、大文字のみながら、変わったリガチャーが結構あっておもしろい。ほか、Illustrator で編集可能なロゴのレイアウトパターンが6種付属している。フェミニンな雰囲気なので、女性向けファッション誌やコスメなどに最適。それぞれ1ウェイトずつ。ちなみに以前にも同名の書体を紹介してるが、それとは随分毛色が違う。