ヴィンテージ感あふれる4種の書体がパックになったミクスドファミリー。ブラッシュスクリプトの Barley、どっしりした Heinberg、コンデンスな Holtzman、カッパープレート風味の幅広な Trade Supply があり、それぞれに角が取れた Rounded と、フィルがかすれた Textured のバリエーションがある。Barley 以外は大文字のみでスモールキャップス。それとフォントではなく Illustrator ファイルが付属しており、16種のロゴレイアウトのテンプレートと、バッジ風の画像がある。全部まとめて買っても$22と大変オトク。名前は「職人・匠」の意。
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本日はドイツの芸術家、アルブレヒト・デューラー Albrecht Dürer の誕生日(1471)。文字好きには例のローマンキャピタルを幾何学的に解析した図で有名だが、フラクトゥール fraktur でもやってたらしい。その図面は見つからなかったが、それを元にフォント化したものがこちらだそうである。フラクトゥールというと、ゴシックの中でもカーブの多い柔らかい印象のはずだが、これは見事に直線だらけである。カーブしてる部分も手書きの自然な感じはなく、ちょっと不自然。この辺が幾何学なのかもしれない。ワインよりはビールのラベルかなという感じ。
雰囲気ジオメトリックなモダンなヒューマニストサンセリフ。ヒューマニストでありつつややコロコロしており、なんとなくジオメトリックっぽいが、よくよく見るとどこにも幾何学的な所はないという、とても現代的な涼やかな書体。大文字はやや頭でっかちで、ボウルは大きく、全体的にやや幅広。可読性は大変良好。最近のフラットな Web デザインによくマッチするだろう。7ウェイト。
縦のラインが直線的なのが特徴のシグネチャースクリプト。元々はとある写真家のブランディングのために作成されたもので、サンプル写真のウォーターマークに使用していたらしい。それをフォント化したものなので、名前もポートレイトとなっている。カジュアルなボールペンスクリプトで、Regular の他、字形がアセンダーやディセンダーをはみ出したダイナミックな Bounce があり、それぞれに2ウェイトずつある。Regular にはオルタネートもあり。全部で$27とかなりお得。
沖縄ではとっくに綺麗さっぱり散っているが、世間的には今が桜の季節なのでこんなのを。名前とは裏腹に、勢いのある男性的でラフなブラッシュスクリプト。コネクションはほとんどなく、一文字一文字の勢いを大事にしたものと思われる。字幅が3種あり、それとは別にコンデンスでアップライトなサンセリフ?がある。ちなみにサンプルは、松尾芭蕉の『顔に似ぬ 発句も出でよ 初桜』という句の訳だと思われる。
本日はドイツのタイポグラファーでカリグラファーであったヤン・チヒョルト Jan Tschihold の誕生日(1902)。チヒョルトは少ないながら書体もデザインしており、これがそのひとつで、Garamond をベースに新しい解釈を加えてデザインしたもの。を、さらにフランスのタイプデザイナー、ジャン・フランソワ・ポルシェ Jean François Porchez が改刻したもの。ポルシェ氏は改めて Garamond と Sabon の活字を見直してリファインしたそうで、Garamond より Garamond っぽくなっている(?)。x-ハイトが小さめなところがクラシカル。もちろん Pro 化され、オルタネートやリガチャーが増えた。6ウェイト。Monotype サブスクリプションに入っている。
ほんのり手書き風味が残るかわいらしいサンセリフ。基本的にはちゃんとレタリングされたタイプフェイスだが、切り返しの部分にちょっとだけ手書き風味を残していて、オーガニックな雰囲気がある。コントラストは弱めでモノラインに近い。大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートもある。イタリックはないながら、8ウェイトと結構バリエーションがある。可読性も良好。
筆感満載のブラッシュスクリプト。アップライトで、なんとなく東洋の書道方式で書いたような雰囲気のある書体である。3種のバリエーションがあり、アウトラインがソリッドなものと、「かすれ」を表現したものの他、スミの濃淡を表現したものがある。これは OpenType-SVG、いわゆるカラーフォントの技術を用いて作成されているので、対応するアプリケーションが必要。Adobe の最新バージョンは大抵対応してるので、デザイナー諸氏はご心配なく。たった$20と非常にお買い得。名前は「富裕な」「華やかな」の意。
本日は「シルクロードの日」だそうなのでこちらを。ハイコントラストでエレガントなディスプレイモダンローマン。Vogue 的なハイブランドのファッション誌とかで多用されてそうな書体である。ステムとボウルの接続部分がギリギリ閉じてないというのがポイントだそうな(よく見ないと判らん…)。細いラインがほぼヘアラインと化しており、これは太いウェイトでも変わらない。小さく使うとすっ飛んでしまうのでご注意。7ウェイト。字幅の細い Silk Serif Condensed も別にあるが、こちらは6ウェイトでイタリックはなし。
本日は建築家ミース・ファン・デル・ローエ Ludwig Mies van der Rohe の誕生日(1886)。短期ではあるが、かのバウハウスの校長を務めた人なので、こちらを紹介。Bauhaus は Benguiat の ITC Bauhaus が有名なので、変わりダネのこちらの方がおもしろいかなと。同じくバウハウスにいたヘルベルト・バイヤー Herbert Bayer デザインの書体。ファミリーの Universal は ITC Bauhaus にも雰囲気がよく似てるが、大文字がなく(確か大文字不要論を唱えてたような…うろ覚え)、小文字も若干字形が違う。Fonetik の方も同じくジオメトリックながらも、かなり変わった字形が多いのが特徴。 あと変な図形アイコンが入った Bauhaus Extra もあり、ちゃんとバウハウスのロゴも入ってる。













