筆者が独断と偏見で選んだおしゃれでかっこいい英語フォント(欧文書体)をほぼ毎日1書体ずつ紹介しています

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必見! お薦めのタグ5選

Cal Humanistic Cursive

カリグラフィーの教科書で見るお手本のようなスワッシュカーシブ。カリグラフィーをやらない人にはちょっと判らないかもしれないが、こんなスタイルのイタリックはすごくよく見る。まさに基本の「き」みたいな書体である。この作者は Cal- という名前でこの教科書から出てきたようなスクリプトをいくつも発表している。カリグラフィーの世界の一端を垣間見るにはいいかも。以下にその Cal シリーズの書体を挙げておく。
Roman CapitalsRustic Capitals, Square CapitalsUncialRustic Black, Insular Majuscule, Insular MinusculeCarolingian Minuscule, Carolingian GothicBeneventan Minuscule, Gothic TexturaGothic BastardRotundaGothic Fraktur, Fraktur Modern, Humanist Minuscule, Cursive Modern, Expressive, Bakerly

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

LTC Goudy Ornate

LTC Goudy Ornate

華やかで可愛らしい、ややクラシックなディスプレイ。ほとんどの字で両サイドのアウトラインしかなく、上下はぽっかり空いており、オープンフェイスというにもほどがある書体である。セリフがくるっと巻いており、植物的な印象がある。Goudy がデザインしたにしては随分女性っぽい雰囲気がある。元は大文字しかなかったようだが、デジタル化するにあたって小文字も追加した模様。記号類ももちろんあるが、このスタイルだとダブルダガーがほとんどムカデにしか見えない(笑)。

Category(s)
Design Date
1931, 2007
Designer(s)

Guadalupe

Guadalupe

Didone なディスプレイモダンローマン。ヘアラインがかなり細く、大きめに使わないとすっ飛んでしまうだろう。レギュラーは普通の字形だが、Gota はカーブの先っちょにターミナルドット(この言い方あってる?)が付いている。フォーマットは2種あって、Essential はその名の通り基本的な字形とリガチャーが数種あるのみだが、Pro はスワッシュオルタネートと大文字のリガチャーなどが多数追加されている。必要に応じて買うフォーマットを選ぶべし。ちなみに名前のグアダルーペとはメキシコの町の名前で、そこで16世紀に聖母マリアが目撃されたそうな…。

Category(s)
Design Date
2011
Designer(s)
Publisher

Zapfino Extra X

Zapfino Extra X

去る6月4日、偉大なタイプデザイナーでありカリグラファーである Hermann Zapf ヘルマン・ツァップさんが亡くなられた。このブログではツァップさんの書体を紹介するのは初めてである。これまで避けていたのは、直接ツァップさんを知り、一緒に開発していた小林章さんを知っているので、小林さんに比べれば何を書いても中途半端になると思ったからである。なのでこの Zapfino についても多くを語らない。ただ、非常に美しいカリグラフィックスクリプトであるという事と、Extra と Extra X の違いは後者が Mac OS X に搭載された版であるとだけ述べておく(笑)。あと Mac に搭載されているものは Std 版で、One から Four と4つに分かれ、スモールキャップスやオーナメント類も別になっているが、Pro 版はこれらが全部ひとつのファイルにまとめられている。字形切替機能があるアプリケーションではこちらが便利だろう。

ツァップさんは自分の作品を飾らなかったそうだ。代わりに古今の偉大なカリグラファーの作品を飾り、決して自分に満足しないように努めておられたとか。私もそれに倣っている(まぁ恥ずかしいだけで満足するような作品もないが…)。いつかあの高みへ行けるだろうか。日々精進するしかない。ご冥福をお祈りします。

Category(s)
Design Date
2003
Publisher
Fontspring
Set Sail Studios

TYPOGRAPHY 07

グラフィック社編集部 / グラフィック社 / 2015年
TYPOGRAPHY 07

年2回発行されているタイポグラフィ専門誌の第7号。今号は活版印刷祭り。今では大変少なくなった、国内外の活版印刷所を紹介している。各所所蔵の書体の見本などなど。Q&A も充実していて、特に「なんで圧をかけて凹ませてと頼むと嫌がられるのか」とかは読んだ方がいいだろう。エンボス加工に憧れるのはすごくよく解るけどもね…。

Halvan

Halvan

セリフが半分しかないローマン。見ての通り内側のセリフが欠けた変わった書体である。…セミセリフとかにあるか(笑)。元はややコントラストの強い、分類するならトランジショナルとかになるだろうか。e のバーが斜めになっており、全体的にはなかなかスタイリッシュな雰囲気がある。ウェイトは2種しかないが、レギュラーにはスモールキャップスもあり。ディスプレイとして使いたいが、ウェイトやx-ハイトは本文向きなので、小さくロゴとかに使うとカッコいいと思う。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

Sica Condensed

Sica Condensed

スクウェアタイプ(そんな用語ある?)のコンデンスなサンセリフ。Eurostile のようにカーブの部分が角張っているのが大きな特徴。x-ハイトはかなり大きい。本文用を想定しているようで字種が豊富。50ヶ国語をフォローできるようアクセント記号が揃っている他、スモールキャップスや数字も各種あり、リガチャーもちょい多め。この Sica はノーマル幅と幅広の Extpanded もある。それぞれ6ウェイト。この Condensed だけただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2015
Publisher
House Industries, now available on MyFonts!

Tea Biscuit

Tea Biscuit

コンデンスなアップライトのブラッシュスクリプト。’50年代のレタリングにインスパイアされたものとのこと。名前や雰囲気からしてアメリカのものを参考にしたと思われる。派手なスワッシュのオルタネートが多いかと思いきやそうでもなく、スワッシュは割とおとなしめ。リガチャーやオーナメント類もさほど多くはない。代わりと言っちゃなんだが、ウェイトは多めの4つ。ただいま35%オフセール中。元々ファミリーパックで$75とお安め。

Category(s)
Design Date
2015
Publisher

Radspieler

Radspieler

アール・デコ調のディスプレイローマン。頭でっかちでコロコロとした可愛らしい書体。コントラストは若干強めでセリフは鋭さがなく、ポテっとしている。何となく懐かしの Cheltenham 風味がある書体である。何でもミュンヘンにある同名の家具店のロゴからインスパイアされてデザインしたものだとか。こちらにその店の写真を見つけたが、ロゴ…これ…そうなのかな…(笑)。店名は大文字のみだったので、小文字は勝手にデザインしたそうな。ファミリーはオープンフェイスと2種。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)
Publisher

Caturrita Display

Caturrita Display

モダンローマン(?)っぽいディスプレイ。ステムのコントラストが強くモダンローマンっぽいのだが、セリフが通常のものではなく、筆で書いたようなふよっとしたものが付いている。モダンローマンとブラッシュスクリプトが融合したような書体。スワッシュはないがリガチャーが多く、gi や sb など変わった組み合わせも多数ある。5ウェイトあって、軽い方はコントラストが弱くモダンローマン風味が薄れる。アップライトのみでイタリックはなし。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

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