大変上品でエレガントな(同じ意味)活字スクリプト。何度かこのタイプのスクリプトを紹介してるが、もう暫定的に「活字スクリプト」と呼ぶことにする(笑)。キャップハイトが非常に大きく、大文字と小文字のサイズの差が激しいが、スワッシュはごくごく控えめでオルタネートもなく派手さはない。その代り小文字にはいくつかリガチャーがある。サンプルも大変美しいが、この書体名がひとつのグリフとなっている(ズルい)。1ウェイト。
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明日は七夕という事で、『天の川』の名を持つ書体を紹介。直線と1/4円を基本に構成されているディスプレイ。多分デザイナーは一度はこういうのを作ってみたことがあるかと思う(笑)。テイストとしては古めで、ここまで詰めて組んじゃうと’70年代風味が強い。空けて風通しを良くすれば、まあまあカワイらしい雰囲気が出ると思う。可読性はギリギリ保たれており、思ったよりは読めるかなという感じ。3ウェイト。福岡に「ホテルミルキーウェイ」というラブホテルが見つかったが関係はない模様(笑)。
雪の結晶があちこちに散りばめられたカラーフォントのブラッシュスクリプト。カラーフォントとはその名の通り、最初から色が付いたフォントである。別にソフトウェアで色を付ければいいじゃんと思うだろうが、それだと文字全体が1色で塗りつぶされてしまう。その点カラーフォントはパート分けして彩色されており、このフォントではサンプルの様に文字部分は赤、雪の結晶はグレー(銀)に塗り分けられているようである。数字はオーナメントに置き換えられており、それらはもっと細かく色分けされてるようだ(中央のトナカイがそう)。カラーフォントを発色させるには対応してるソフトウェアを使用する必要があり、Adobe のソフトの最新バージョンは大体対応している。Office は不明。
コントラストの非常に強いアップライトスクリプト。ブラッシュとカッパープレートの中間のような書体で、まったく傾きはない。一部の文字には結構ハデなスワッシュが付いたオルタネートがあるが、あまり種類は多くない。ヘアラインが細すぎて小さくは使えないが、Bold ウェイトがあり、こちらはヘアライン部分も太くなっているので小さく使うのに便利だろう。
かわいらしいラフなスクリプト。見ての通りかなり拙い感じの筆致のスクリプトで、オルタネートはさほど用意されていない。代わりと言ってはなんだがサンセリフがファミリーにある(ただし大文字のみ)。あとはスワッシュとオーナメント類がちょこちょこと。優雅なスクリプトで表現するバレンタインもいいが、こういう書体でかわいらしさを演出するのもいいだろう。ファミリーパックのお値段たったの$16。名前の「アヒルの噛みつき」が何を意味するのか調べたけど不明。うーん。
結構デコラティブなブラッシュスクリプト。ストロークはダイナミックでコントラストが強め。最近のスクリプトにしては珍しく、オルタネートもオーナメントもまったくないというところが潔い。代わりにステムの太い部分がアウトライン化された White というバージョンがある。
かわいらしいアップライトのブラッシュスクリプト。大文字と小文字のサイズの差がかなり大きく、大文字は頭でっかちなプロポーションで丸っこくかわいらしいが、I, J, K はこれ読めるんかな…という形をしている。オルタネートは残念ながらほとんどないが、リガチャーは多少あり。1ウェイト。
かわいらしい女のコっぽいテイストのあるボールポイントスクリプト。ボールポイント(ballpoint)とは日本で言うボールペンの事で、実は筆者がたった今勝手に名付けた分類名である(笑)。最近こういうボールペンで書いたようなスクリプトが人気があるようで、このブログからも購入者が結構いる模様(アフィリエイトごちそうさまです)。全体的にループが大きく丸っこいストロークで、鋭さは皆無と言っていい。スワッシュの付いたオルタネートも豊富。カジュアルな用途に重宝するだろう。$15と値段もかなりお手頃。名前は「先導者」とかそういう意味らしい。…なんで?
アップライトのかわいらしいカッパープレートスクリプト。全体的にカウンターが広めで、スワッシュ等もあまり本体の字から離れず、丸くまとわりついていて、全体的にコロコロした印象。オルタネートも割と豊富だが、異体字としてではなくファイルが分かれている。あと Slanted という傾いたバージョンがあるが、これ見たところどうも機械的に傾けただけのような印象。ココら辺がちと残念。3ウェイト。
あまり見ないスタイルのイタリックスクリプト。グラフィティっぽいカジュアルさがありながら何となく「揃って」おり、スワッシュも割と優雅。真面目さとラフさが混沌としていながら、それを高いレベルで調和させているとてもいい書体である。作者のフォント一覧を見ると様々なスタイルのスクリプトがあり、こうやって独自のものを生み出せる人はいいなぁと思う。筆者も真似て書ける事は書けるが、イチから考えて生み出すのはなかなかできない。羨ましいと思う。2ウェイト。