本日『幽霊の日』らしいのでこんなのを。フチがラフでプロポーションもややガタついているディスプレイローマン。ホラー映画や小説などのタイトルにぴったりである。大型書店の洋書ペーパーバックのコーナーへ行けば、こんな雰囲気のカバーが結構ゴロゴロ見つかる。製作年が古いせいか、残念ながら字種も少なく、イタリックやウェイトバリエーションもないどころか、小文字もない。なかなか哀しい。名前のピッチフォークとは、欧米の農家でよく見かける、ワラをすくったりするバカでかいフォークの事。なぜか悪魔がよく持っている。
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ヴィンテージ感あふれるデコラティブなディスプレイ。ヴィクトリア朝の頃に流行ったようなスタイルで、太めのセリフドゴシックに、いくつかの字にはスワッシュオルタネートがある。小文字はなくスモールキャップスだが、字幅にさほど変化がなく、従って大文字部分には細長いグリフが、小文字には正方形に近いプロポーションのグリフが割り当てられている。植物的なオーナメントもあり。フィルがソリッドなものとアウトラインのみのものの2種。
本日はマッサンことニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝の誕生日(1894)。てなワケでこちらを紹介。ヴィンテージ感あふれるミクスドディスプレイ。太めなセリフドゴシックの Barley(大麦)と、コンデンスなサンセリフの Wheat(小麦)の2種。それぞれフィルがラフな Aged と、フチがラフな Rough がある。どちらにも小文字はなく大文字のみ。実はスコッチを e なしの whisky、アメリカ産やアイリッシュを whiskey と綴り、スコットランドで学んだマッサンのためには whisky の方を紹介すべきだったのだが、2015年に紹介済みだった(笑)。
ヴィンテージ感あふれるレイヤードディスプレイ。字形は同じだがフィルのタイプが6種類に分かれており、これらを色分けして重ね打ちすることで立体感を表現できるようになっている。ヴィクトリア朝時代のブラックレター風味がある書体で、かなりデコラティブ。小文字はなくスモールキャップス。グリフ数はノーマルと Alt 合わせて600ほどと結構ある。オーナメント類はないので自作する必要があるが、元ネタを知らないとなかなか使いづらいだろう。古い看板やロゴなどを集めた作品集などがあるので、それらを参考に。
骨太でコンデンスなディスプレイ。こういうのもジオメトリックというかどうかは判らないが、曲線はなく直線のみで構成されたモノラインスラブである。ソリッドなレギュラーと、それを縁取った Inline、いわゆる影付き袋文字の Outline の3種があり、いずれも大文字のみである。サードウェーブに関連するのか、こういうヴィンテージ感のある書体も最近人気のようだ。
ビールの醸造所の事を英語でブリュワリー brewery といい、この brew も「醸造する」という意味があるのでその辺の用途に合うだろう。サンプルにはパンやピザも見えるので、ひょっとしたら小麦発酵全般に関係ある言葉なのかもしれない。ちなみにコーヒーや紅茶を淹れる事も brew と言うそうな…。
ヴィンテージ感あふれる4種の書体がパックになったミクスドファミリー。ブラッシュスクリプトの Barley、どっしりした Heinberg、コンデンスな Holtzman、カッパープレート風味の幅広な Trade Supply があり、それぞれに角が取れた Rounded と、フィルがかすれた Textured のバリエーションがある。Barley 以外は大文字のみでスモールキャップス。それとフォントではなく Illustrator ファイルが付属しており、16種のロゴレイアウトのテンプレートと、バッジ風の画像がある。全部まとめて買っても$22と大変オトク。名前は「職人・匠」の意。
ホリデーシーズンにふさわしいスクリプトとローマンのデュオ。スクリプトはブラッシュタイプで、ローマンはアウトラインはきちんとしてるが、フットやステムがラインに揃っておらず、両方共コンデンスでダイナミックに上下しており、大変ポップな印象がある。どちらもソリッドなものとアウトラインで影付きのものがあり、さらにそれらに彩りを加えるアイコンやイラストが入った Doodles がファミリーにある。ちなみに作者は、イスラム教徒が世界一多く、しかも雪も降らないインドネシア在住というのがおもしろい。
ヴィンテージ感あふれる様々な書体のミクスドファミリー。つたない手でレタリングされたような書体の集合体で、スクリプトが1種2ウェイト、サンセリフが3種、フレアセリフが1種2ウェイトあり、単語が組まれたキャッチワードとこれらに似合うアイコン類がそれぞれフィルがソリッドなものとラフにかすれたものがある。ここ5年ぐらいで急激にこういう雰囲気のデザインが流行っている。どうもアメリカ西海岸辺りのカフェで多用されてそれが流行ったもののようで、コーヒーのサードウェーブに倣い、「サードウェーブデザイン」とか呼ばれ出している。その少し前にネットで流行ったフラットデザインの反発なのかもしれない。ただいま65%オフセール中。
サードウェーブ系ミクスドファミリー。ダイナミックなアップライトのブラッシュスクリプトと、ラフな大文字のみのレタリングローマンが2種。それぞれにアウトラインとフィルがある。オーナメントもアウトラインとフィルに分かれており、トロピカル風味があって夏にピッタリの書体ではなかろうか。名前はスペイン語でレモンの事。欧米では夏はとりあえずレモネード飲むらしい(笑)。
アメリカンテイストのあるディスプレイ。大文字のみで、各文字は正方形のプロポーションが元になっていてやや角ばった印象。モノラインで、小さな三角のセリフが付いている。見ての通りスワッシュの付いたオルタネートが I を除く全アルファベットに最低1つあって、リガチャーも幾つか。ウェイトのバリエーションはないが、フィルがソリッドなものと、ムラのある Vintage と2タイプある。それらとは別に、サンプルにある THE のように単語が組まれて上下に飾り線が付いた Characters というのがファミリーにある。ヴィンテージ感の演出に重宝するだろう。