’30年代風味あふれるアール・デコ調ジオメトリックサンセリフ。グラフィックをちゃんと勉強したことがある人は、教科書でこのサンプルイメージのようなポスターを多数見たことがあるだろう。カッサンドルらの活躍華々しき頃の時代をホウフツとさせる書体である。6ウェイトあるが、それぞれにAからDのオルタネートがあり、それぞれに字形が若干違う。80年以上も前のスタイルだが、今でも古臭さは感じない。ちゃんと使える書体だと思う。
Archive: 2016
太めでコンデンスながら可読性が良いスラブセリフ。これぐらい太いと通常カウンターが潰れたり字形がぼやけたりするものだが、どうしてどうして結構読める。圧が強いので、ドリンク剤とかスポーツ、あとは軍関係(ここは日本です)などで重宝するだろう。残念ながらイタリックはなし。3ウェイト。ただいま46%オフというハンパなセール中。
柔らかい雰囲気を持ちながらかっちりした字形で読みやすいスクリプト。平筆のスクリプトがベースになっているが、スワッシュ等はごくごく控えめ、太くて可読性はすこぶる良好。優雅さと読みやすさ、そして強さを非常にバランスよく兼ね備えており、アイス等のパッケージでの利用を想定していると思われる。目立ちながらも美味しそうな雰囲気を持たせることができるだろう。大変オススメな書体。沖縄はもう梅雨を通り越してセミが鳴きそうな陽気である。あーアイス食べたい。
ナチュラルで当たり前で非常に読みやすいサンセリフ。字間がやや広めといった以外にこれといったクセがなく、目にすっと入ってくる優しい書体である。8ウェイトあり、レギュラー幅の他細いのが2種。Narrow と Condensed にはイタリックはなく、ウェイトも7つとちょっと減っているが、そんなに困らないであろう。字種はヨーロッパ全言語をカバーし、なおかつキリル文字もサポート。名前は「仲介者」の意。ただいま70%オフセール中。
古い碑文から起こされたようなフレアセリフ。骨格はスタンダードだがストロークにコントラストがほとんどなく、ゴキゴキと折れ曲がったようなちょっとしたセリフが付いている。昔 Mac にバンドルされていた Friz Quadrata に似てるなぁと思ったら、やはりそれにインスパイアされている模様。Friz よりはラフな印象を受ける。イタリックが結構カリグラフィックで筆者好みだが、なぜか g は2階建てのままである。そこがちょっと残念。4ウェイト。ただいま25%オフセール中。
本日はこどもの日。とゆーワケで子供がクレヨンで書いたような筆致を再現した書体を紹介。ま、見ての通りである。ちょっと傾いた Italic と2種。ちなみにベクターデータでこういうラフなかすれを再現するのは作業的にかなり大変だろうし(オートトレースだったりして…)、データも重くなって昔なら扱いにくくて仕方なかったと思う。最近のPCはこれが楽に処理できるようになり、実用性が上がってよかったよね。明日も休める人はまだまだGWを満喫し、そうでない人はちょっとだけ仕事してまた休んでくださいな。
皆様GWいかがお過ごしでしょうか。本日は憲法記念日。子供の頃はケンポーが何なのかはさっぱり理解できず、というか勘違いして拳法だと思っていた。我々の世代の拳法といえば、なんといってもジャッキー・チェン。彼を置いて他にはいない。酔拳やら蛇拳やらをよくマネしたものだ。ドラゴンボールなどは彼がいなければ生まれなかっただろう。それぐらいの圧倒的なヒーローだ。というワケで Jackie という名の書体を紹介する(笑)。
まぁ名前が一緒というだけで、ジャッキー・チェンのイメージとはかけ離れた優し目の柔らかい書体。コントラストのあるサンセリフで、手書きのニュアンスが強く残っている。スワッシュの付いたオルタネートやリガチャーも豊富。スクリプトの代わりに子供向けに使えるだろうか。2ウェイトある他、いわゆる袋文字とその中身ば別々になったバージョンがある。
完全手書きではなく、半分活字っぽいコンデンスなスクリプト。カッパープレートのようにコントラストが強く、細いラインはヘアラインと化している。頭でっかちなバランスの字形も多く、やや可愛らしさが強調されていて女性っぽく、レトロ風味もあるかな。ご多分に漏れずスワッシュやリガチャーのオルタネートが豊富にある。ちなみに名前はミントの学名らしい(あの天才が集まる Mensa とはスペルが違う)。2ウェイト。ただいま5%オフという微妙なセール中(笑)。
木活字をデジタル化したコレクション。木活字とは、通常の鉛の活字ではなく、文字通り木製の活字の事。あまり大きな字は鉛だと重すぎて扱いにくい(のもそうだがそもそも鋳造が困難らしい。というご指摘をいただいたので追記)ので、こうして木で制作していたようである。必然的に太めのディスプレイ書体が多く、このフォントはそれが20種類まとめられている。凸版印刷は大きなベタ面の印刷が得意ではなくかすれてしまう事が多いのだが、この書体もそのかすれが再現されている。ちなみに実物の木活字は、木製のためかタイプハイトが微妙に揃わず、印刷時に紙まで届かない字が出てきてしまい、そこだけ真っ白に抜けてしまう事があるそうだ。その場合、下に紙を何枚か挟んで嵩上げして微調整したりして、取り扱いが結構めんどくさいらしい。今のデジタル時代に感謝。ただいま80%オフセール中。
なんかちょっと違和感のある変わったサンセリフ。どこがどうと説明が非常にしづらいのだが、とにかくなんか妙である。言ってしまえばちょっと「つたない」。初心者が一生懸命レタリングしたような、それでいてバラバラではなく統一感はあるという不思議な雰囲気を醸し出している。名前の Grot は多分 Grotesque の略だと思うが、この言葉の原義に近いんじゃないかと思う。7ウェイト。ただいま75%オフセール中。