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Archive: 2016

Foundry Wilson

Foundry Wilson

正統派スコッチローマン。スコッチなのかローマンなのかよく解らないが、1760年頃にスコットランドのプリンター、Alexander Wilson という人がデザインしたローマンをデジタル化したもの。「新しい Baskerville」として位置づけしてるようだが、さほどトランジショナルな感じはせず、どちらかと言えば Caslon のようなオールドスタイル、それも何の奇もてらわない、当たり前を当たり前にした堂々としたローマンである。かなり昔に気に入っていたのを突然思い出したので紹介する。単独購入が可能だが、Monotype サブスクリプションにも入ってる。

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Schar

Schar

可読性の良い明るいヒューマニストサンセリフ。和文で言う「新ゴ」のように全体的にカウンターをかなり大きめに取ってあり、ストロークは普通のサンセリフに比べてコントラストが強め。字種が大変多く、普通のアクセント記号はもちろん、記号が2つ付いている他では見ないものもある。これなんの言語で使うんやろ…。とてもユニークな字形のオルタネートやリガチャーも多く、キリル文字もサポート。7ウェイト。ただいま50%オフセール中。

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Design Date
2014
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Noir

Noir

Futura に近い、やや古いタイプのジオメトリックサンセリフ。最近のものとどう違うかというと、まぁどこがどうと具体例を挙げられないのだが(笑)、パッと見の雰囲気だろうか。Brandon Grotesque Halis Grotesque などと見比べてみて欲しい。言わんとしてる事が何となく解ってもらえるかと思う。Std と Pro があり、Pro の方はキリル文字とギリシャ文字もサポートしている。6ウェイト。名前はフランス語で『黒』。そんなにブラックでもないけれど。ただいま50%オフセール中。

先週末は九州と南米エクアドルで大変な地震災害が相次いで起きた。平穏な生活(最近はそうでもないが…)が送れてる者としては、とにかく平常運転で経済活動を滞らせない事が重要かと思う。一日も早い復興を祈りつつ。

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2016
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Beloved

Beloved

女性らしい可愛らしい雰囲気のモノラインミクスドファミリー。ミクスドとはいうもののスクリプトとアップライトの2種しかないが、それぞれに字種がかなり豊富。スクリプトにはもちろん、アップライトの方にもスワッシュの付いたオルタネートが多数ある。あとオーナメント類がちょろっと。書体はそれぞれ2ウェイト。

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2015
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PF Champion Script Pro

「史上最強のスクリプト」を喧伝するカッパープレートスクリプト。まぁ「チャンピオン」を名乗っているのだが、18世紀英国のカリグラファー、Joseph Champion という人の筆致から起こした書体だそうで、単に人の名前らしい(笑)。カッパープレートにしてはやや太めで男性的な印象がある。4300ものグリフ数を誇っており、デコラティブでド派手な文字組みが可能。ギリシャ文字やキリル文字もサポートしてるとあるが、グリフ数が多すぎてどれがそうなのかは確認できず(笑)。2ウェイト。

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2007
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Classic Grotesque

Classic Grotesque

最近やたら Monotype が推してくるサンセリフ。いわゆるネオグロテスク系の何の変哲もないサンセリフで、1926年に Frank Hinman Pierpont という人がデザインしたものを、4年がかりでデジタライズしたものだそうである。もちろんそのままトレースしたわけではなく、字種は大幅に増えている。字幅にもレギュラー以外に3種、それぞれ7ウェイトで56種と大ファミリーである。正直目新しさはない(なにしろクラシックなので)が、それだけに何にでも使える普遍的な書体である。ただいま全ファミリーパックで $199 セール中。が、月額 $14.99 の Monotype サブスクリプションでも利用可能なので、そちらがいいかもね。

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Design Date
2016
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ABC Basisschrift

ABC Basisschrift

入学式も終わり新学期も始まったということで、スイスの教科書体(?)を紹介する。セリフなどの余計な飾りを付けず、ペンで普通に書いて無理なく再現できる手本となるような書体である。これ見ると、G は1角で、R のボウルとレッグは繋げて1角で書くようになってて、「へーそうなんだ」と思ったりする。筆者は英会話教室に通っていた事があるが、この書体を見てるとなんかその頃を思い出す。今のところ Book の1ウェイトのみ。ただいま50%オフセール中。

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2002–8
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New Storyteller

New Storyteller

ラフさが取り除かれたミクスドファミリー。通常このテの書体はアウトラインまでラフで、そのちと過剰なほっこりアピールに筆者は最近嫌気が差して来ていたのだが(笑)、この書体はアウトラインがすっきり整えられており、字形もスクリプト以外は少々かっちり目で非常に好感が持てる。スクリプトはモノラインとペン、ブラッシュの3種あり、フレア気味のサンセリフはレギュラーが5ウェイト、コンデンスが10ウェイトで、ローマンは3ウェイト。サンセリフとローマンはアウトラインのみの Engraved と、その中身を埋める Fill が1つずつある。可愛らしいオーナメントとアイコンももちろん付いている。ただいま75%オフセール中。

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Design Date
2015
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Mrs Eaves

Mrs Eaves

柔らかいエレガントな印象のあるトランジショナルローマン。大文字は堂々としているが、x-ハイトが小さめで字間が広く、雰囲気がとても優しい。リガチャーを非常に多く持っており、本文はもちろんディスプレイとしてもおもしろい文字組みができるだろう。イタリックもカリグラフィー風味が強めでエレガント。x-ハイトを大きく可読性を良くした Mrs Eaves XL というバージョンもあるが、そっちはなんか普通でつまらない(笑)。
名前は18世紀英国のプリンターで、トランジショナルローマンの代表的書体に名が残っている John Baskerville の妻・Sarah Eaves から取ったもの。Sarah は元々メイドだったらしく、John の前妻が亡くなり後添えとなった模様。Sarah がこの書体をデザインした訳ではないが、作者の Licko は Baskerville の女性版、というような位置づけでデザインしたらしい。でも妻なら Mrs Baskerville なんじゃないのとは思うが、無粋なツッコミだろう(笑)。ちなみに Mr や Mrs にピリオドを付けないのは英国風の組み方。この方がよりエレガントかな。

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Design Date
2002
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Tavolga

Tavolga

やや筆のニュアンスのあるディスプレイサンセリフ。以前に紹介した Schoiffer Sans に似てるだろうか。骨格的には普通のアップライトなのだが、エレメントに多少手書き風の動きと筆っぽいカリグラフィーのようなテイストがある。そのためか、スワッシュ付きのオルタネートも用意されている。キリル文字もサポートされているが、イタリックはない。6ウェイト。

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Design Date
2016
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