MyFonts がビッグスクリプトセール中なので、その中からまたひとつを紹介。柔らかい雰囲気のカジュアルなシグネチャースクリプト。若干抑揚はあるもののほぼモノラインのペンスクリプトで、鋭さはなく女性的。スワッシュオルタネートはないがリガチャーがかなり豊富で、小文字同士だけではなく、大文字と小文字のリガチャーもある。小文字も3文字以上のものもあり。グリフ総数は1000を超える。ただいま600円ほどとかなりお買い得。
Category: Script
本日はアイルランドの祝日、『聖パトリックの祝日 St. Patrick’s Day(略してセンパト)』。アイルランド移民の多いアメリカでは盛大に祝われ、近年日本でもあちこちでパレードが行われるなどしているが、今年は静かなもんである。アイリッシュ好きとしてはなんとも淋しい(参加したことはないが)。という訳で、ケルティックな書体を紹介。名前の通り、「リンディスファーンの福音書」より起こされた書体である。この写本の雰囲気を見事に再現している…かと思いきや、サンプルの “ILLUMINATE” の大文字はなんとフォントではない。その下の小さな文字が本書体である(笑)。なんともズルいぞうこの画像は…。とはいえ、一応まぁ当時のアンシャル Uncial の雰囲気は出ている。本来小文字のみではあるが、雰囲気に合わせて大文字もデザインされている。2ウェイト。
3月24日まで MyFonts が Big Script Sale を開催。なのでその中からひとつを紹介。モダンなシグネチャータイプのスクリプト。太い柔らかめのサインペンで書いたような男性的なニュアンスのあるスクリプトで、大文字と小文字のサイズさが大きくややバウンシー。傾きはなくアップライト。スワッシュオルタネートはないが、リガチャーが結構ある。結構かっこいいんじゃないだろうか。1ウェイト。元々1,500円程度と安いが、いまならたったの500円ちょい。
本日は3.11。鎮魂の祈りを込めて花束を。女性的な緩めで細身のモダンスクリプト。オルタネートはそこそこあり。1ウェイト。ただいま30%オフだが、元々 $15 程度と安い。
本日『さんごの日』らしいのでこちら。モダンローマンとシグネチャースクリプトのデュオ。モダンローマンの方は大文字のみで、グリフは割とスタンダード。コントラストはかなり強い。スクリプトの方はボールペンの筆致のような細いモノライン。グリフはかなりラフで、横よりは縦の勢いが強い男性的な書体である。スワッシュはないがリガチャーが88種もあって、バリエーション豊かな文字組みが楽しめる。ほか、サンプルのバックのようなペーパーテクスチャ画像が9種添付されている。ちなみに名前の blush は brush(筆)の誤字ではなく、「赤面する」「紅潮する」等の意味があるそうな…。各1ウェイトずつ。
カーリーな活字タイプのスクリプト。Bodoni がデザインした古い活字をデジタル化したものとのこと。手元に Bodoni の Manuale Tipografico があるのでペラペラとめくってみると、細部が異なり、傾きもこちらの方が強いが、確かに似たようなスクリプトが掲載されている。Bodoni らしいコントラストの強いモダンな書体で、全体的にくるくるとカールしているが、本当の手書きスクリプトよりは慣れてない人には読みやすいだろう。名前のテッラチーナとは地名らしい。6ウェイト。
これとは少し違うが、かねてよりこういった手書きではない、活字タイプのスクリプトの呼び名をどう呼ぶか考えあぐねていたが、この書体の解説にセミスクリプト semi-script なる文言を見つけた。これがひょっとしたら的確かもしれない。使わせてもらおう。
いーちーねーんじゅーがひーなーまーちゅーりー♪という事でこちら。かなりつたない感じのゆるいブラッシュスクリプト。グリフは子供が書いたようなラフな形で、ストロークは細くアップライトでリレーションがない(文字が繋がってない)。その代わりストロークの端が所々くるっとカールしている。欧米の絵本で使用されてるような書体でちょっと使い所が限られてくるが、使いこなせれば可愛らしい雰囲気を出せると思う。1ウェイト。
モダンとクラシックの中間ぐらいのカッパープレートスクリプト。小文字は字形もベースラインも揃っておりさほど暴れてはいないが、字形はちょっとつたなくてカジュアル。ほぼ全文字にターミナルスワッシュが付いたオルタネートがある。大文字はスワッシュが付いたのがデフォルトで、オルタネートはない。グリフ数は300弱と大変少ないが、その分迷わず使えるので楽だと思う。傾きの強い Italic と2バージョン。
シックでかわいらしいハンドリッテンスクリプト。細身のモノラインでx-ハイトがかなり小さく、代わりにアセンダーやディセンダーのループが大きい。派手なスワッシュオルタネートはないが、行頭や行末に付く横方向に長いスワッシュがあり、またサンプルのように単語間を繋ぐハート付きのスワッシュがある。このファウンダリーはこのテのスクリプトを他にも多数発表してるので、販売サイトで見てみるといいだろう。1ウェイト。
本日はかのチャールズ・ダーウィン Charles Robert Darwin の誕生日(1809)。その研究に大いに貢献したガラパゴス諸島の名を持つ書体を紹介。ブラッシュタイプのアップライトなモダンスクリプトで、フィルは筆のかすれが表現されている。グリフはとてもつたなくバウンシーで、能書家の書いたそれではない。フィルのラフさの違うタイプが2種ある。1ウェイト。