コントラストの強いモダンローマン。x-ハイトが大きくややプロポーション的には本文向きのようだが、あまりにもちょっとヘアラインが細いので多分本文には向いていない。コントラストの弱い方から Big、Colossal、Epic と種類があり、Epic のヘアラインの細さはハンパではない。それぞれに5ウェイトあり、イタリックは傾きが強く、大文字にスワッシュの付いたものとないものがある。
Category: Serif
スタンダードかつかっちり目な本文用オールドスタイルローマン。以前に紹介した同じ作者の書体 Tramuntana をベースにしたとあり、スケルトンやプロポーション、セリフまでも同じだとか。じゃあ何が違うねんというと「もっとメカニカルにした」とあり、実際の所ナニが違うんかよく解らない(笑)。けどまぁ筆者好みの書体ではある。特徴的なのは f で、そのままで i にぶつからずリガチャーを必要としない(ありはする)。ファミリーにはベースのウェイトやコントラストが違うスタイルがあり、本文用の Text、キャプション用の Caption、見出し用の Display、小見出し用の Subhead があり、それぞれにイタリックとともに3ウェイトずつあって合計24種のファミリーとなっている。名前はやはりカタルーニャ語で、サハラ砂漠辺りから地中海に向かって吹く季節風のことらしい。
正統派っぽいが正統派ではないローマン。プロポーションは大変美しくまさに正統派だが、エレメントにカリグラフィーのテイストが組み込まれており、ヴェネチアンのようなそうでないようなハイブリッドな書体である。クラシックなテイストがあって大変筆者好み。以前紹介した Essay Text に似た雰囲気を持っている。アクセントやリガチャーが豊富で、80言語をフォローしている。4ウェイト。ただいま67%オフセール中。
Didone なディスプレイモダンローマン。ヘアラインがかなり細く、大きめに使わないとすっ飛んでしまうだろう。レギュラーは普通の字形だが、Gota はカーブの先っちょにターミナルドット(この言い方あってる?)が付いている。フォーマットは2種あって、Essential はその名の通り基本的な字形とリガチャーが数種あるのみだが、Pro はスワッシュオルタネートと大文字のリガチャーなどが多数追加されている。必要に応じて買うフォーマットを選ぶべし。ちなみに名前のグアダルーペとはメキシコの町の名前で、そこで16世紀に聖母マリアが目撃されたそうな…。
セリフが半分しかないローマン。見ての通り内側のセリフが欠けた変わった書体である。…セミセリフとかにあるか(笑)。元はややコントラストの強い、分類するならトランジショナルとかになるだろうか。e のバーが斜めになっており、全体的にはなかなかスタイリッシュな雰囲気がある。ウェイトは2種しかないが、レギュラーにはスモールキャップスもあり。ディスプレイとして使いたいが、ウェイトやx-ハイトは本文向きなので、小さくロゴとかに使うとカッコいいと思う。
アール・デコ調のディスプレイローマン。頭でっかちでコロコロとした可愛らしい書体。コントラストは若干強めでセリフは鋭さがなく、ポテっとしている。何となく懐かしの Cheltenham 風味がある書体である。何でもミュンヘンにある同名の家具店のロゴからインスパイアされてデザインしたものだとか。こちらにその店の写真を見つけたが、ロゴ…これ…そうなのかな…(笑)。店名は大文字のみだったので、小文字は勝手にデザインしたそうな。ファミリーはオープンフェイスと2種。ただいま50%オフセール中。
モダンローマン(?)っぽいディスプレイ。ステムのコントラストが強くモダンローマンっぽいのだが、セリフが通常のものではなく、筆で書いたようなふよっとしたものが付いている。モダンローマンとブラッシュスクリプトが融合したような書体。スワッシュはないがリガチャーが多く、gi や sb など変わった組み合わせも多数ある。5ウェイトあって、軽い方はコントラストが弱くモダンローマン風味が薄れる。アップライトのみでイタリックはなし。ただいま50%オフセール中。
久々に紹介する碑文系ローマンディスプレイ。やや碑文風味は薄れ、普通のローマンに近い字形が多い。一部の文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある他、ファミリーにはハイライトと影を付けて彫刻風味を持たせた Shaded と、その白黒を反転し金属風味を持たせた Metalica がある。小文字はないが、ギリシャ文字とキリル文字をサポート。
アール・ヌーヴォー風のローマンディスプレイ。20世紀前半に活躍したアメリカのイラストレーター、Will H. Bradleyのレタリングからインスパイアされたものだという。ぬよっとした植物的なラインと、字によって大幅に違う字幅が特徴。字幅やテールの長さなどに違いをもたせたオルタネートを持つ字がいくつかある。Std版とPro版があって、Pro版はギリシャ文字とキリル文字をサポートしている。2ウェイトあって、Chicopee がノーマル、Wayside がボールドとなっている。両方とも Bradley が住んでいたマサチューセッツの地名らしい。小文字はなし。
皆様GWいかがお過ごしでしょうか。休日は極端にアクセスが減るこのブログだが、アフィリエイトのためにせっせと更新してみる(やらしいな)。オープンフェイスのローマンディスプレイ。Caslon 風オールドスタイルローマンの王道といった感じで、エレガントでありながら威風堂々としている。本文用の Adoriane Text のファミリーなので、組み合わせて使うといいだろう。ただいま30%オフセール中。