非常に美しい堂々とした碑文系ローマンディスプレイ。拡大してよく見ると判るが平筆で書かれたたような形をしており、シルエットはローマンキャピタルだがカリグラフィーのニュアンスが多分にある。ウェイトは重めでコントラストも強い。通常このタイプは普通は小文字がないが、これにはある。またスワッシュの付いたオルタネートもあり、リガチャーも多数ある。大変高級感があり、ラグジュアリーブランドなどでは重宝するだろう。ただいま35%オフセール中。
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今日から10月だというのにまだ33度を維持しております沖縄よりお送りいたします。あんまり暑いので涼し気な書体を紹介。
すっきりした印象のヒューマニストサンセリフ。小文字が大きいのはイマドキだが、開口部も大きめで、何というかウェイトとは関係なく組んだ文に重さを感じさせない書体である。r やn のバーの出方や、y のディセンダーなどが特徴的。本文用に設計されており字種が大変豊富。視認性が非常に良く、コンデンス体があればサインとかにも良さそう。7ウェイト。
様々なスタイルのモノグラム集。モノグラム(monogram)とはなんぞや、というと、2つ以上のアルファベットを組み合わせて作る記号の事で、日本のプロ野球チームでは帽子などに「YG」や「HT」と入ってる事があるが、アレの事である。この書体ではいくつかのスタイルで作られたモノグラムを多数収録している。なんなら3つ以上の組み合わせも見られる。こういったモノグラムは19世紀頃に流行ったようで、当時発行されたカタログ3冊の合本である Monograms and Alphabetic Devices なんてのが現在でも入手可能。筆者も所持しているが、見たところこの本からも多数収録されている模様。結婚式の招待状などに、新郎新婦のイニシャルを拾って使ったりすると喜ばれたりするんじゃなかろうか。福山さんご結婚おめでとうございます。あんちゃ~ん。
手書きサンセリフ&スクリプトのディスプレイ。もうホントに普通の人が普通にボールペンで書いたような(笑)手書き感が特徴。どっちかというと子供が書いた風である。全体的にコンデンス。残念ながらオルタネートもほとんどないが、大文字が頭でっかちで全体的に躍動感があり、まぁ可愛らしい。ちなみにサンプルイメージはイタリアではなくメキシコの国旗らしい。どうりでイタリア語じゃないなと思ったが、メキシコって闘牛あったっけ…? 名前はスペイン語で「ハンサム」の意味らしい。2ウェイト。ただいま60%オフセール中。
モダンファットフェイスディスプレイ。Bodoni っぽいモダンセリフを極太にした感じの書体で x-ハイトが大きく、アセンダー・ディセンダーはともに極端に短い。リガチャーが大変豊富にあり、特に小文字には3文字のリガチャーもある。スワッシュというか、大きなドロップの付いたセリフのオルタネートもあり。結構使いでがあるんじゃなかろうか。$20と大変安くお買い得。
海外の、魔女とかが出てくる童話に使われてそうな半スクリプト(?)ディスプレイ。丸筆でラフに書いた字にくるっと丸くセリフをつけたような、手書きで、半分ローマンで半分スクリプトで、というような書体。オルタネートやリガチャーも結構ある。可愛らしくもあり不気味な雰囲気もある書体。ハロウィンに向けてピッタリだと思う。…もう遅いか?
超ジオメトリック(笑)サンセリフ。名前の通り、ジオメトリックサンセリフの代表格・Futura と縁があり、というか最初に Paul Renner がデザインした Futura がこれだった。見ての通り幾何学的に正確さを求めるあまり、字としては破綻が見られる。作っては見たものの、「こりゃ売れねぇだろ」と思い直し(笑)デザインし直したのが今の Futura である。日本ではいろいろ妙なウワサのあった Futura だが、あれから10年以上が経ち、その風評もだいぶなくなったかなと思う。よかったよかった。3ウェイト。
手書きのスラブセリフディスプレイ。ゴムのような弾力感のあるスタイルが特徴的。小文字はないが、小文字のグリフには字形の違う大文字が割り当てられており、さらに双方にスワッシュのついたオルタネートがあり、より手書き感を再現できるようになっている。かわいらしくてファンシーな書体。3ウェイト。
みなさま秋の大型連休シルバーウィーク、いかがお過ごしでしょうか。筆者はというとまぁぼーんやり…うるさい聞くんじゃないよ! シルハラ(シルバーウィークハラスメント)ですよ! とまぁそんな話はさておき、気まぐれにブログを更新する。
ステムに太細の差があるサンセリフ。一応ステムの端が微妙に広がっているが、フレアセリフと呼ぶにはあまりに微妙過ぎる書体である。カウンターは広めだが字間が狭く、その辺りがちょっと今っぽくなく古臭い。まぁ組む時に広げればいいのだけれど、字間ひとつでこんなに雰囲気が変わるものかとちょっと驚く。イタリックはちゃんとイタリックしているが、字幅がアップライトとあまり変わりない。細いウェイトが結構エレガント。7ウェイト。