フェミニンなサンセリフディスプレイとブラッシュスクリプトのデュオ。サンセリフの方はややコントラストのあるゆったりしたタイプで、見ての通りリガチャーやスワッシュオルタネートが豊富にあって個性的な文字組みが楽しめる。スクリプトの方はモダンタイプではあるが、傾きは控えめで、サイズやベースラインはほぼ揃っていて行儀が良い。一見カッパープレートかなと思うが、多分筆ペン的なものでデザインしてると思う。共に1ウェイトずつ。
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本日筆者の地元沖縄は台風が近く荒模様。なのでオカダ・カズチカの必殺技…ではなく直訳で「雨を降らす者」の名を持つこちら。おしゃれでかっこいい(※SEO対策フレーズ)ライトウェイトのモノラインスクリプト。傾きが強くダイナミックだが、カーブが柔らかく全体的にはフェミニンな感じ。サンプル画像の通り、昔懐かしい蛍光ネオンサイン風味がある。リガチャーはないがスワッシュオルタネートがそれなりにあり、グリフ数は600ほど。一応 Bold ウェイトもあるが、それでも細い。2ウェイト。ちなみに rainmaker とは「雨のごとく金をもたらす者」「稼ぎ頭」みたいな意味らしく、その意味で使われてる同名の映画(The Rainmaker [1997])もある。
本日もまぁ多くの○○の日が設定されてるが、その中から『世界占いの日』をとってフォーチュンの名を持つ書体を紹介。カジュアルなシグネチャータイプのスクリプト。ペンとしては若干太めな、サインペンなどを用いてデザインされてるようで、若干のコントラストが見られる。字形はアップライトでかっちりしておらずややバウンシー。オルタネートはまったくなく、リガチャーは小文字にほんのちょろっと。その分扱いやすく値段もかなりお安め。1ウェイト。
本日は英国のロックバンド「クイーン Queen」のボーカル、フレディ・マーキュリー Freddie Mercury の誕生日(1946)。てなワケで同名のスクリプトを紹介(なんか昨日とダブったが…)。ガーリーなアップライトのモダンスクリプト。派手なスワッシュが付いてるがベースラインはほぼ揃っており、そのせいでそれほどごちゃついた印象はない。めずらしくスモールキャップスがあり、文科省でいうところのブロック体のグリフが入っている。こちらは本体の小文字よりだいぶ大きい。3ウェイトあって、フローリッシュなどのオーナメントもあるのだが、それもちゃんと3ウェイトある。なかなかめずらしい。そういや『ボヘミアン・ラプソディ』まだ観てないや…。
ちなみにマーキュリー(メルクリウス)とはローマ神話の伝達・情報・商売の神で、ギリシア神話のヘルメスと同一視され、水星の英名となっている。
本日は『くじらの日』らしいのでこちら。アップライトのモダンブラッシュスクリプト。ま、最近よく見るタイプっちゃそうである。ちょっとバウンシーがキツめだが、ループが大きく全体に丸っこいので女性っぽい雰囲気がある。ちょっとごちゃごちゃしがちなので、気をつけて組んでもらいたい。ちなみにクジラと何の関係があるのかはまったく不明。検索したら Christopher Whale という名のアートディレクターが見つかったが関係はない模様(笑)。1ウェイト。
繊細でフェミニンなブラッシュスクリプト。ややシグネチャーに寄ったタイプで、ストロークのコントラストは弱く、コネクションはあったりなかったりであまり厳密ではない。ベースラインも揃わず、あまり派手ではないがバウンシーではある。スワッシュオルタネートはなく、その代わりリガチャーは結構豊富にある(スワッシュのみ別フォントにはなっている)。女性向けの商品やサービスなどに。アップライトの Regular と傾いた Slant の2種。共に1ウェイトのみ。
オシャレでちょっとだけモダンに寄った正統派カッパープレート。かなり傾きの強い繊細なカッパープレートで、字形はクラシックな正統派なのだが、ストロークにやや歪みが見られ、アウトラインがラフになっており、手書き風味が若干加えられている所がちょっとだけモダンぽい。スワッシュオルタネートは大文字には少ないが小文字には結構あり、総グリフ数は1,000を超える。比較的安価なのも魅力。ウェディングなどに。1ウェイト。
華やかでクラシカルな正統派カッパープレートスクリプト。Universal Penman という18世紀頃に出版されたカッパープレートに関する本を数冊まとめた本があって、カリグラファーの間ではつとに有名なのだが、この本のスタイルを踏襲したフォントだとの事。George Bickham をはじめとする当時の天才たちの技をふんだんに取り入れたスクリプトで、非常におしゃれでデコラティブ。オルタネートやリガチャーはそれぞれ100を超え、オーナメントも250ほどあるとの事。そのほか、Mr. などのよく用いられる略字や単語をひとまとめにしたグリフなどもある。1ウェイト。
本日は日本カシス協会(なんだこれ)が定めた『カシスの日』だそうなのでこちら。カシス(クロスグリ)の英名の名を持つモダンスクリプト(cassis はフランス名)。傾きは普通でストロークは柔らかく、字形はバウンシーでややコンデンス気味。リガチャー、スワッシュ等含めて200ほどのオルタネートがあるとの事。
カシスは日本では果実よりも、クレーム・ド・カシスというリキュールで有名だろう。かなり甘いのでそのまま飲まず、オレンジで割ったカシスオレンジや烏龍茶で割ったカシスウーロンなどがよく飲まれるが、酒飲みは割とこれらを小馬鹿にする。特に女子が飲むとかわいこぶってるとか揶揄されるが、なんでだよ美味しいじゃんさー。
太めのブラッシュスクリプト。最近よくあるサードウェーブテイストのヤツで、傾きはなくアップライト。バウンシーではなく割とサイズは揃えられており、コネクションはあったりなかったり。スワッシュオルタネートも皆無だが、リガチャーは少しだけある。書体のテイストによく似合うかわいらしいイラストアイコンもちょこっとあり。ま、難しいことを考えずに気軽に使うのがベストだろう。1ウェイト。