エレガントでゴージャス(笑)なおしゃれフォントデュオ。コントラストの強いモダンローマンの SRF (Serif) と、極細のモノラインスクリプトの Pen の2種がセットになったファミリーである。SRF の方は Didot よりはややオールドスタイルのニュアンスが残ってるだろうか、あまりカチッとしすぎておらす柔らかい雰囲気を残している。3ウェイトあるがヘアラインには変化なし。Pen の方はオルタネートやリガチャーが多数ある。Office などの OpenType 機能に対応してないアプリ用に、オルタネートやオーナメントが別ファイルになったバージョンも添付されていて親切である。ハイファッションや高級化粧品などにどうぞ。ウェディングなどにもいいだろう。
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本日はかのチャールズ・ダーウィン Charles Robert Darwin の誕生日(1809)。その研究に大いに貢献したガラパゴス諸島の名を持つ書体を紹介。ブラッシュタイプのアップライトなモダンスクリプトで、フィルは筆のかすれが表現されている。グリフはとてもつたなくバウンシーで、能書家の書いたそれではない。フィルのラフさの違うタイプが2種ある。1ウェイト。
クラシックとモダンの中間のようなカッパープレートスクリプト。クラシックほどタイトで大人しくなく、モダンほど暴れてもいないスクリプトで、基本はややカウンターとx-ハイトの大きめなグリフで読みやすく、それにこれでもかというぐらいに派手なスワッシュオルタネートが付随している。その総グリフ数は2500弱とトップクラスである。それはそれはバリエーション豊かな文字組みが楽しめるだろう。バレンタインなどにどうぞ。1ウェイト。
ちょっとテイストの変わったモダンスクリプト。筆ペンがシルエットに見えるのでそれでデザインしたと思われるが、ポインテッドニブのようで筆ペン、正統派のようでモダンという、何とも分類し難いハイブリッドなスタイルでおもしろい。モダンスクリプト特有のゆるさはあまり感じられず、鋭くスタイリッシュな雰囲気を持っている。大文字と小文字のサイズの差が大きくダイナミック。派手なスワッシュはないようだが、リガチャーはいくつかあるようだ。最近のモダンスクリプトに飽きたという方に。1ウェイト。
本日『アーモンドの日』。成人女性のアーモンドの適正摂取量が1日23粒だから、というのが理由らしい(ムリクリ…)。なんか食べ過ぎな気がするがとりあえずこちら。やや鋭い感じのするモダンスクリプト。字形はアップライトのバウンシーでモダンのそれではあるが、ゆるゆるではなくちゃんとカリグラフィーの訓練を積んだようなストロークで書かれている。ちょっとゴチャゴチャして読みづらくはあるが、変わってておもしろいのでは。1ウェイト。
ややコントラストが強いシグネチャースクリプト。通常のペンではなく筆ペンのようなもので書かれたような、ところどころぬちゃっと感があるコントラストの強いタイプで、字形はアップライトに近くラフでバウンシー。小文字には行頭と行末用の横に伸びた長いスワッシュの付いたオルタネートがある。カジュアルではあるが結構スタイリッシュな雰囲気を持ってるので、高級ではないが安くもない(?)ファッションやコスメなどに。男性向けも行けると思う。
クラシックなスタイルのカッパープレートスクリプト。カッパープレート全盛の18世紀頃の書風を取り入れており、コントラストが弱くややぼったりしていて字形も鋭さがなく、ストロークの端も丸くなったりして、全体的にややゆるいのが特徴的。ジョージ二世やルイ15世の元で働いた英国の map engraver(地図彫刻家?)の Emanuel Bowen という人の筆致を参考にしているとのこと。オルタネートもあり、グリフ数は1100とやや多め。1ウェイト。
割とスタンダードなグリフのブラッシュスクリプト。ウェイトはブラッシュながらグリフは素直なカッパープレートで、最近流行りのモダンスクリプトではない。オルタネートは少なく派手さはないが、その代わり値段がかなり安いので気軽に使えるだろう。モノラインバージョンもあり、そちらは更に安い。まとめて買っても2,000円弱。
本日は女優のミラ・ジョヴォヴィッチ Milla Jovovich の誕生日(1975)らしい。彼女と言えば『バイオハザード(原題 Resident Evil)』、バイオハザードと言えば悪の根源アンブレラ社、てな訳でその名を持つ書体を紹介(強引)。緩やかなモダンカリグラフィースクリプト。この手としてはあまり崩れておらずややかっちりした印象で、読みやすくもある素直でエレガントな書体である。オルタネートもあるようだが、グリフ数は551とやや少なめかなという感じ。その分初心者はあまり迷うことなく使うことができるだろう。1ウェイト。
しかしこの手のスクリプトをモダンモダン言ってるけど、いつかはモダン(現代)ではなくなる訳で、どうなるんかな。イタリックやゴシックも登場当時はそう呼ばれてなかったはずなので、100年後には何か名前が付いてるだろうか。ネット時代の今、どこで誕生したかよく判らんな…アメリカっぽい感じはするけど。もしそうなら「アメリカン」とか呼ばれる?(笑)
手書きと活字のハーフのような変わったスクリプト。英国の Satwinder Sehmi というカリグラファー(パキスタン系かな)の書いた文字をフォント化したものだそうだが、確かにカリグラフィーのようではあるものの、普通のセリフ書体のイタリックのようでもあるというなかなか変わり種のスクリプトである。これをペンで書くにはなかなかコントロールが難しい事が想像される。ちょっと筆者は自信がない。やや硬めで男性的なニュアンスが強いだろうか。オルタネートはなく、リガチャーもちょろっと。1ウェイト。