レトロエレガントで可愛らしいディスプレイフレアセリフ。柔らかなカーブとシンプルなグリフが特徴的な書体で、全体的な雰囲気はややレトロながらシンプルなストロークなので古すぎないモダンテイストも持ちつつ、やや太めなのでエレガントながら気取りすぎず可愛らしさも併せ持つ。大文字のみで、大文字のグリフには大きなカーブ、小文字のグリフにはストレートなストロークで構成されたグリフがある。M にかなり幅広なオルタネートがあり。1ウェイト。
Tag: #elegant
クラシカルでデコラティブなカッパープレートスクリプト。古典的なグリフ本体にくるくるとカールする大きなスワッシュが特徴的な書体で、大変優雅かつ気取りすぎずかわいらしさもある。総グリフ数は600強と最近の書体としては普通。こういう書体を使う時オルタネートで思う存分遊びたくはなるが、ぶつかることも多いので注意とセンスが必要ではある。レギュラータイプと傾きが強くなった Italic の2スタイル。
シックなスラブセリフディスプレイ。この手としてはめずらしいスラブセリフが元となっており、グリフはジオメトリックかつタイプライター風味があり、ボウルを持つ字以外は結構コンデンスなプロポーションに押し込まれている。ウェイトは軽く、e のバーが斜めになっているなどシックかつエレガントな雰囲気を持っており、リガチャーも60種近くあって面白い文字組が楽しめる。ディスプレイやロゴデザインで重宝するだろう。名前はマルジョレーヌもしくはマヨラナと読み、地中海産のハーブの事らしく、同名のケーキやランジェリーブランドなどが見つかった。1ウェイトのみ。
クリーンでカジュアルなヒューマニストサンセリフ。手書きのニュアンスが多分に含まれ、柔らかい印象がありながら野暮ったくはなく、大変すっきりしていて読みやすい書体。イタリックはオブリークとの中間的なスタイルだが、こちらはより手書き風味がある。英国風味を意識しており、カジュアルでありながらも小さめのxハイトがエレガントさを醸し出している。「シルクのブラウスにサンダル、バミューダパンツにネクタイを着こなせる」ようにデザインしたとのこと。おっしゃれ~(笑)。名前は英国コーンウォールにあるビーチの事だそう。8ウェイト。
久々に紹介する碑文系ローマンキャピタルディスプレイ。まあ Trajan でいいじゃんとなるぐらいにはこれといった特徴はないが(笑)、これは数ある同種の書体の中でもかなり出来の良い方だと思う。非常にシンプルな書体ではあるが、それだけにちょっとした線の狂いでバランスが崩れるので、かなり細かく調整したんじゃないだろうか。大変威風堂々としていて美しい。よ~く見ないと違いが分からないが、オールドスタイル数字があるのがめずらしい。名前はラテン語で「元老院」の意味で、古代ローマ帝国の御触書の冒頭は「Senātus Populusque Rōmānus(ローマの元老院と人民へ告ぐ)」が決まり文句だった。略して「SPQR」と書くこともある。
本日はマザー・テレサ Mother Teresa の誕生日(1910)という訳でスペル違いのテレサな名を持つ書体を紹介。繊細でエレガントなモダンローマンディスプレイ。ライトウェイトの繊細な書体で、ヘアラインがすっ飛んでしまうので大きく使うのは必須だろう。通常このテの書体はコンデンス気味だったり腰高だったりするのだが、こちらはやや幅広で重心も普通。とはいえゴージャス感は失われてはいないと思う。小文字はなく大文字のみ。リガチャーは多少あり。イタリックと2スタイル。
ゴージャス感あふれるディスプレイローマン。コントラストの強いモダンローマンをベースに、ストロークにインラインが入っていて雰囲気が非常にゴージャス。ラインが中央部で車線変更しているだけだが、なぜか全体的にねじれているような錯覚を起こさせる。一部の文字には大きなスワッシュの付いたオルタネートがあり、全体的な雰囲気は非常にエレガントかつゴージャス。富裕層に喜ばれそうな(笑)書体である。大文字のみで1ウェイト。
これまた変わったスタイルのカリグラフィーイタリック。一見カッパープレートにしか見えないほど繊細なストロークを持った書体だが、コントラストの付き方やループやコネクションがないところから一応イタリックに分類できるだろうかという感じ。通常は滑らかにするカーブの一部がぎこちなく折れ曲がっていて非常に個性的。大文字のスワッシュオルタネートにはカッパープレートのスタイルをふんだんに取り入れている。とにかくなんかすごく新しいステキな書体。1ウェイト。
本日はかのココ・シャネル Coco Chanel の誕生日(1883)ということでこちら。8年前に紹介した Coco Gothic のリファイン版らしい。名前の通りシャープなジオメトリックサンセリフだが、鬼のような拡張が施されており、スモールキャップスや各種数字はもちろん、ギリシャ文字やキリル文字、果てはアラビア文字までサポートしていて、グリフ数は2000を超える。また小文字の大きさ(xハイト)もレギュラーの他に XS, S, L, XL があって、もちろんそれぞれにイタリックもあって6ウェイトずつで計60種、さらにはバリアブルもアップライトとイタリック2種ある。すんごいビッグファミリー。
本日は『世界左利きの日 International Lefthanders Day』らしいので(なんでや)こちら。コンデンスでクリーンなディスプレイサンセリフ。見ての通りモノラインのほっそ長いシンプルな書体で、カーブが 1/4 円弧を用いて木の葉のようになっているのが特徴。古代ギリシャのイオニア式柱頭をヒントにデザインしたとあるのだが、どの辺がそうなのかはよく分からない(笑)。多分意図してではないだろうが、アール・デコ風味があるようにも思う。5ウェイト。











