以前に紹介した Merlo Grotesque が1年足らずでリニューアルしたので改めて紹介。これに伴い、Merlo Grotesque の方はもう販売してないようなのでご注意を。旧版が見当たらないので比較ができず、どこがどうリニューアルしたのか不明だが、サンプルを見る限りは M の形が随分変わってるのが判る。正直変更前の方が筆者の好みではあるが、全体的な雰囲気は変わってないのでまぁいいかなと思う。9ウェイト。
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セリフの付いたゴシック(?)。なんのこっちゃだが、要はサンセリフにちょろっとセリフを付けたものである。ならセリフ書体じゃんというツッコミはこの際無視する。ジオメトリックベースではあるが、全体的に骨格が普通ではなくかなり個性的。作者の Herb Lubalin はタイプデザイナーではなく、レタリングが得意なグラフィックデザイナーなので、こういった常識外れなデザインができるのだろう。Avant Garde Gothic をデザインした人だと言えば納得行くだろうか。当時の感覚で字間がちょっと詰まり気味なので、若干空けて組む方が今っぽくなるだろう。6ウェイト。
先日 Next 化された(Next 化ってなんだ) Futura に続き、同じくジオメトリックサンセリフの代表格(そうか?)である Kabel も負けじと最近 Neue 化された。Futura に比べ、a、e、g などにちょいとクセがあって余り使われている印象はないが、筆者は結構好きである。こちらも字種とウェイトが大幅に追加され、使いやすくなっている。スモールキャップスやオールドスタイル数字の他、先に挙げた aeg などにちょっと字形の違うオルタネートが用意された。9ウェイト。ただいまファミリーパック $399 の所、$99 ぽっきりセール中。Linotype は結構セール期間を早く打ち切る傾向があるので(笑)、欲しい人はお急ぎを。
ちょっとだけヒューマニストに寄ったジオメトリックサンセリフ。基本的には Futura に近い幾何学的な書体だが、a や g が2階建てで、J や S に自然なカーブを採用しており、それだけでもジオメトリックの冷たさが緩和されて親しみやすくなっている。w の中央の処理がおもしろい。5ウェイトあるが、ウェイトの差が微妙であまりハッキリしないのがちょっと残念。とは言え、筆者はひと目見て気に入った。かなり好きな書体。安ければ買ってた(笑)。
本日は「天使の日」だそうである。10 = ten、4 = し。……ムリがあんだろが!ええ? というワケで熾天使の四大天使のひとり(?)、ガブリエルの名を持つ書体を紹介。本来なら大天使ミカエルが筆頭に挙がるが、Michael(=マイケル、ミハエル、ミシェルなどなど)なんて欧米では一般的すぎて、そんな名前の目ぼしい書体もほとんどない。仕方ないのでこちらである。平べったい、ジオメトリックとネオグロテスクの中間のようなサンセリフ。J がやけに丸っこいのと、g に2階建てを採用しているのが特徴的。イタリックはオブリークかと思いきや、意外にもちゃんとイタリックである。コンデンスタイプもあるが、元が平べったいのでこちらがノーマルといった感じ。それぞれ6ウェイト。
Futura を現代的にリファインしたもの。らしい。詳しく見比べてないのでどこがどうとは言えないが、すぐ判る特徴としては、j や l のしっぽが曲がっており、より判別しやすくなっている(曲がってない字形もオルタネートで持っている)。あとスモールキャップスとオールドスタイル数字が加わった。fi のリガチャーのデザインがちょっとクドいかな…。レギュラー幅が6ウェイト、コンデンスタイプが4ウェイトある。販売元の Neufville は、最初に活字の Futura を発表したドイツの Bauer の正当な系譜じゃなかったかしらん…。ちょっとうろ覚え。
この書体の作者が言うには、本年は最初のサンセリフが世に出てから200周年だそうである(ホントかどうかは知らない)。それを祝して作られたジオメトリックサンセリフ(別に祝さなくても作ればいいじゃんとか言わないように)。結構読みやすい現代的なジオメトリックで、K、Q、R、Z にはサンプルにあるように右へぐぐっと伸びるスワッシュの付いたオルタネートがある。a と g は1階建てと2階建てが用意されている。アウトラインに2種類あって、普通のスムースタイプと、ラフな紙に印刷されたようにギザギザになっている Printed というタイプがあり、それぞれ8ウェイトずつある。ただいま85%オフセール中。
今より1900年ほど前の西暦79年の今日、かのポンペイがヴェスヴィオ山の噴火により滅亡した日だそうである。とゆーわけでそのものズバリの名を持つ書体を紹介する。だいぶ幾何学的な所がある、変わったローマンである。コントラストはあるものの、細いラインも結構太い。セリフは控えめで、ブラケットの幅とほぼ同じである。全体的にどっしり感のある書体となっている。4ウェイトあるが、Demi Bold と Bold にはイタリックはない。ちなみにポンペイの犠牲者は2,000人ほどで、当時いた人口約2万人の1割程度であり、残りの9割は無事逃げおおせたそうである。全滅だと思ってたけど結構助かっている。
コロコロしてかわいらしいジオメトリックサンセリフ。余計な線がほとんど省かれており、g などの字形が非常に独特で全体的にディスプレイ感が強く、あまり本文向きではないだろう。サンプルイメージはタイポグラフィの教科書でよく見るような、字間とカウンターのピッチがキレイに揃っていて素晴らしい(笑)。イタリックはオブリークタイプ。4ウェイト。ただいま80%オフセール中。
本日は20世紀前半に活躍したアイルランド生まれの建築家・プロダクトデザイナー、Eileen Gray アイリーン・グレイの誕生日。という事で、彼女の名を冠した書体を紹介。アール・デコスタイルのサンセリフディスプレイ。バーの下がった E や F、頭でっかちの B、R、積分記号みたいな S など、アール・デコの特徴がよく出ている書体である。ちなみにグレイはインテリアデザイナーとしても知られ、特に E-1027 というサイドテーブルは有名で筆者も愛用している(コピーだけど・笑)。5ウェイト。
