本日もアースデイセール対象の書体を紹介。直線的でコンデンスなインラインディスプレイ。見ての通りストローク内に彫り込み(intaglio)が入った書体で、グリフはジオメトリックというか直線的だが、端が斜めになってセリフと離れていたりしてちょっとしたアクセントを付けている。それほど単純ではなくちゃんとしてるなという印象の書体だが、残念ながら字種は Std でごくごくノーマル。オルタネートがあったらなぁというのが少し残念。1ウェイト。ただいま65%オフセール中。
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ヴィンテージ感のあるローマンディスプレイ。ウェッジ型のセリフを持ったコントラストの弱い太めのローマンで、一部の文字はスワッシュオルタネートを持っている。大文字のみで、大文字のグリフにはフィルにハイライトが入ったもの、小文字のグリフにはソリッドなものが入っている。アメリカンヴィンテージやレトロ感のあるロゴをデザインするのに重宝すると思う。1ウェイト。
今日から3月という事でマーチなこちら。アール・デコ調のインラインファットフェイス。図太いサンセリフにダブルラインが入った書体で、1947年にアメリカで出版されたマーチングバンドの教則本 Intermediate Steps to the Band のタイトルにインスパイアされたものとの事。検索したらほぼそのまんまだったので結構びっくりである(笑)。今どきめずらしく Std 版のようで、グリフは213ぐらいしかない。イタリックはあるものの1ウェイトのみ。
エレガントなインラインディスプレイ。コントラストの強い硬めのモダンローマンにハイライトっぽいインラインが入った古いタイプのローマンディスプレイで、大変美しくエレガント。カッパープレート風味もある。元はドイツの Klingspor というファウンダリーがが1921年に発表した活字書体で、それをデジタル化したもの。1ウェイトでイタリックもなし。名前は、水に映る自分に恋するあまり湖に身を投げてしまったというエピソードで有名な、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスのドイツ名。彼のこの話からナルシストという言葉が生まれたのだが、これはオランダ語表現らしく、英語では narcissist ナルシシストと「シ」が一個多くなる。
リボン風味のあるインラインディスプレイ。アップライトではあるがカリグラフィー風味があり、若干のループやスワッシュが付いている。小文字はなく大文字のみだが、小文字部分には字形の違うオルタネートが割り当てられている。リガチャーも少々あり。ちょっとしたロゴなんかによろしいんじゃないでしょうか。1ウェイトのみ。
本日はホワイトデーだがどうでもいいので無関係の書体を紹介する(ふんだ)。ラグジュアリー感漂うインラインエクステンデッドディスプレイ。基本はヘヴィウェイトのモダンローマンだが、2本のインラインが入っていて(結果3本線になって)ゴージャス感あふれるディスプレイとなっている。オルタネートは R にあるだけだが、アクセント記号は全ヨーロッパをフォローするほど幅広い。オーナメントもあり。ただいまセール中でたったの $8。
独特な雰囲気のあるディスプレイローマン。Robert Anton Wilson と Robert Shea という作家の’70年代の作品にインスパイアされたとある。どの辺がそうなのかよくは解らないが、5, 17, 23, 40, 93 という数字がこの書体のデザインに用いられているとある。なんのこっちゃ。5ウェイトあって、これの名称には先に挙げた数字がそれぞれ当てられている。K や R、Q にはテールの伸びたオルタネートがあり、またおもしろいリガチャーがちょっと入っている。ファミリーには Condensed と Extended タイプもあるが、これらにはイタリックはない。さらにディスプレイタイプとして、シェーディングが入った Woodcut、掘ったような影が入った Engraved、中央に線が入った Inline がひとつずつある。全体的になかなかエレガントでおもしろい書体。ただいま35%オフセール中。
すんごいワイドな字形を持つディスプレイサンセリフ。基本的には太めのスタンダードなプロポーションだが、2倍・3倍の字幅を持つバリエーションがある。それぞれを単一で組むのではなく、サンプルイメージのように混ぜこぜで使うと面白いだろう。1ウェイトのみだが、インラインバージョンもあり。小文字はなしのオールキャップス。名前は「自転車競技場」の意。字幅の広い O がトラックに見えるのが由来…かな?
現代的にアレンジされたブラックレター。名前の通り、洋酒のラベルに使えそうな酒のニオイのプンプンする書体である。通常、ブラックレターは見慣れないと読みづらいが、これはかなり読みやすい字形にデザインされていて、使いやすいんじゃなかろうか。7ウェイトあって、それぞれにステムに線の入った Inline と、その反転でライン部分のみの Fill がある。おもしろいのがウェイトの名称。一番軽いのが1230で、重いのが1890。なんか西暦っぽくなっている。ちなみにウィスキーの表記には whisky と whiskey の2種類あって、前者はスコッチやアイリッシュ、後者はアメリカンバーボン等に使われる(なんか細かい分類があるっぽいけど)。む~ぎ~は~なき~ む~ぎ~は~さき~♪
一枚の板を折り曲げ(bend)てデザインしたようなディスプレイ。さらにそれを5つにスライスしたようなのがサンプルイメージのBend Fiveである。もちろんソリッドなものがある他、一番前と後ろの線だけ残したStripeがある。ステムの幅はFiveとThreeの2種類。右に14度傾いてるので、左に14度起こせばサンプルイメージのようにタテのステムが垂直になるので、そのようにして使ってもいいだろう。ちょっと長いコピーを組むと、おもしろいテクスチャが出来上がる。小文字はなし。