バレンタインも近いので「ガナッシュ」という名の書体を紹介。ぼったりしたオールドアメリカンなスクリプト。ベースラインもサイズもきちっと揃ってはいるが、そこはスクリプトなのでスワッシュオルタネートやリガチャーが多数ある。とてもレトロでベタなタイプではあるが、それだけにそういう雰囲気を出したい時にはもってこいだろう。沖縄なら北谷のアメリカンビレッジで重宝しそうである(笑)。1ウェイト。
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本日「みつばちの日」だそうなのでこの書体を紹介。ヴィクトリア朝時代風のカーリーなローマンディスプレイ。全体的にコンデンスで、所々くるっと巻きが入っていてボールターミナルになっているのが特徴。アウトラインはラフになっていて、優しい雰囲気になっている。小文字はなくスモールキャップス。ミツバチなどのアイコンも入っている。作者はスクリプトの名手で素晴らしいスクリプトを多数制作しているが、こんなのも作ってんのね。
様々なタイプのレトロなディスプレイが集まったミクスドファミリー。ウェイトやイタリックなどのバリエーションを除いても10種類ほどのスタイルがあって、全体的にアウトラインがガタガタしており、粗悪な印刷や手書きのレタリングっぽくなっている。基本的にはどれも字種はベーシックなものばかりだが、ローマンのアウトラインスタイルの Engraved とモノラインスクリプトの Cursive は、スワッシュオルタネートが豊富に付属している。あとキャッチワードとオーナメント、フレームがファミリーにある。この辺は正直その時代の広告や商品パッケージなどを知らないと使いこなすのが難しいが、スーパーのワインやウィスキーなどの売り場や、KALDI などの海外食品を扱ってる店へ行って、色々とサンプルを探してみるのも楽しいと思う。
かわいらしいアップライトブラッシュスクリプト。オーナメントも含めるが1500ものグリフがあり、スワッシュのついたオルタネートの他、繋がりのないタイプの字形もある。変わってるのが数字にもスワッシュタイプがある事。これがあるのはスクリプトといえども珍しい。ウェディングにはぴったりの書体である。名前は「ヤギが跳ねるような」という意味らしい。Bold と2ウェイト。
女性らしい可愛らしい雰囲気のモノラインミクスドファミリー。ミクスドとはいうもののスクリプトとアップライトの2種しかないが、それぞれに字種がかなり豊富。スクリプトにはもちろん、アップライトの方にもスワッシュの付いたオルタネートが多数ある。あとオーナメント類がちょろっと。書体はそれぞれ2ウェイト。
ローマンやサンセリフ、スクリプトなど多数のスタイルの書体を、手書き風のテイストでひとつのファミリーにまとめた走り(?)の書体、Adorn にファインバージョンが出た。手書きのテイストを排除し、綺麗なラインで作り直したその名も Smooth(笑)。このテの書体は出た当初は可愛くて新鮮だったが、最近かなり乱立していてちょっと食傷気味(たった1年ぐらいで…)。それに気づいたのか、こういうバージョンも出たことは嬉しい。ちょっと安くなってるが、モノグラムがなくなったためと思われる。
壁紙のようなパターンを作れるフォント。イラストやアイコンが入ったフォントはたくさんあるが、このように敷き詰めるタイプのパターンが入ったものは珍しい。特定の文字をベタ打ちで、行間=文字サイズで打てば簡単に可愛らしいクリスマスパターンができあがる。普通のイラスト等ももちろんあり。筆者は見事に風邪をひいてしまったが、皆様は風邪など召しませぬよう。メリークリスマス。
ラフに塗りつぶされたディスプレイローマン。ガッサガサの紙に印刷したようなテクスチャを持つ。スワッシュが豊富にあるほか、葉っぱなどの飾りがついたものがあり、よりオーガニックな雰囲気を醸し出している。サンプルイメージのヤシの木やハイビスカスなどが入ったオーナメントもあり、南国感満載である。その辺のロゴなどにいいだろう。レギュラーとボールドの2ウェイトがあるほか、ステムに線の入ったEngravedもあり。小文字はなくスモールキャップス。名前は単に作者の友人から取ったらしい。
スワッシュが豊富なディスプレイローマン。これまで紹介したように、イタリックにスワッシュが多い書体はいくらでもあるが、アップライトに豊富な書体は珍しい。一応小文字もあるが、セリフにちょっとクセがあるので長文には不向き。やはり広告やパッケージ等の短文に向いているだろう。これも好みの書体で出た当時即買したものの、やはり仕事では一度も使ってない (TдT)。オルタネートはフォントファイルが分かれているので、ちょっと使い勝手が悪い。Pro版作ってくれないかなー。似たような書体に Odyssey があるが、こっちは小文字もないし字形そのものもあんまりかなという感じ。
なかなかびっくりな書体発売のアナウンスがあったので紹介する。まずサンプルイメージを見て欲しい。色んな書体が入ってるなーと思うだろうが、オーナメント含め、これが全部ひとつのファミリーであるという書体。すごかろ? 全ファミリーに渡って統一されているのは「手描き風」ということだけ。ローマン、サンセリフ、スラブセリフ、スクリプト、カッパープレート、オープンフェイスと揃っており、オーナメントはおろか、フレームやバナー(リボン風)のものもあり、極めつけは1~3文字のモノグラムがあること。2文字のものなんかウェディング関係に良さそうだ。全体的にクラシックで可愛らしいが、ファミリーが多い分、使いこなしは大変かもしれない。作例をよく見て使うこと。俺多分買う(笑)。