ヒューマニストに寄ったジオメトリックサンセリフ。「パウル・レナーがヒューマニスト志向だったらどうなっていただろう?」というコンセプトの元に制作されたそうな。確かにジオメトリックでありながらそうではなく、「一見 Futura だが、Garamond に近い雰囲気も持っている」そうな。逆バンクの A や中途半端に2階建てになった a、イヤーがドットになった r 等、変わったオルタネートやリガチャーも多くあり、本文用でありながらディスプレイ用途としてもかなりおもしろいだろう。めずらしくスモールキャップスがあり、キリル文字もサポートしている。Ultra Light から Black まで6ウェイト。ただいま75%オフセール中。優秀なフォントを多数発表している Latinotype 製なので、今買っておいて損はなし。
Category: Sans Serif
ラフなシグネチャースクリプトとサンセリフのデュオ。スクリプトの方は線に歪みが見られ、多分だがペンの柄の上の方を持って、わざと拙いテイストを出すように書いたもののように思える。スワッシュとオルタネートは別フォントになっていて、スワッシュの方は Swashes と Swishes とに分かれており、前者が左方向、後者が右方向へのスワッシュとなっている。サンセリフの方はちょーっと洗練されてないようだが(笑)、スタンダードなものと、大文字にちょろっとしたスワッシュの付いたものの2種がある。
ややコンデンスで角ばった印象のあるサンセリフ。19世紀のサンセリフとカリグラフィー風味をミックスした、と説明にはある。水平なストロークは先がやや細くなっていて、カウンターは全体的に広め、C や S などは巻き込みがまったくなくオープンである。カーブも丸みが弱く、やや長方形に近い。イタリックは傾きが弱く、またちょっとセリフっぽいものが付いているのが特徴的。視認性がよく字幅が狭いため幅も取らないので、サインなどによく向いていると思う。字種も多くウェイトも8つと豊富。
ニュートラルでクセがなく読みやすいヒューマニストサンセリフ。以前 MacOS に付属してたが、Monotype から市販されたようだ。ひょっとしたら以前から市販されてたかもしれないが、「New」の文字があるので最近だと信ずる。ホントにこれと言った特徴がなく、なんだかお米やうどんのような気がする(個人の感想)。何にでも合うし何も邪魔しない、非常に素直で読みやすい書体である。ギリシャ文字とキリル文字もサポート。MacOS 付属の頃はもっとたくさんの言語をサポートしていたようだが、グリフ数が絞られたようだ。4ウェイト。モノスペースの Lucida Grande Mono も同時発売(2ウェイト)。ただいま50%オフセール中。
装飾のバリエーションが豊富なフレアセリフディスプレイ。基本はコントラストの強めなフレアセリフで、大文字のみではあるが、リガチャーの数がかなり多い。ギリシャ文字やキリル文字もサポートされており、それらにもリガチャーがあるので1500ものグリフがある。基本のそれが3ウェイトなのだが、変わってるのがフレーミングされているものがあること。1文字1文字がボックスで囲われており、繋げると帯状になるものの他、囲みのタイプが円、菱形、ピン形などあり、さらにそのフィルのパターンも様々で、全部で15種もある。正直言うとちょっと使い所が判らないが(笑)、色々工夫して使ってみて欲しい。使い方を詳しく説明したPDFも配布されている。ただいま50%オフセール中。
本日『スクーバダイビングの日』だそうなのでこちら。スッキリしていて可読性の良い現代的なヒューマニストサンセリフ。これと言ってクセのない書体でどう紹介していいか判らないほどだが(笑)、I に誤読防止のためのセリフの付いたオルタネートがある、ß(エスツェット)の大文字グリフがあるのが変わってると言えば変わってる。あと S のカーブが深いかな。これにより字幅が出て他の字とのバランスが取れている。Std 版と Pro 版があり、それぞれ8ウェイトずつ。ちなみに scuba とは self‐contained underwater breathing apparatus(自給式水中呼吸装置)の略だそうな…知らなかった。
モダンなようでクラシックなようでモダンなディスプレイ。骨格はローマンキャピタルを元にしてるとあり、よく見ればそうかなという感じだが、ストロークが直線的で、ジオメトリック風味もあってスッキリしており、パッと見ではあまりそうは感じない。K のステムとレッグが離れていたり、P や R のボウルが閉じてない所が明るさを演出している。R と Q にはレッグやテールが伸びたオルタネートがある。リガチャーもちょっとだけ。小文字はなくスモールキャップスだが4ウェイトあり、サンセリフだけではなくスラブセリフバージョンもある。ただいま77%オフセール中。
本日『アイスクリームの日』だそうなので、似たような「ジェラート」の名を持つ書体を紹介。素直で読みやすい現代的なヒューマニストサンセリフ。クラシックな優雅さを排し、代わりにややジオメトリックに寄っておりスッキリしていて可読性は大変良好。太いウェイトはややポップな印象になる。グリフ数は400弱とまぁ平均的。ウェイトは9つ。ただいま50%オフセール中。
アール・デコ風味のある可愛らしいディスプレイサンセリフ。基本的にジオメトリックで、プロポーションは全体的に頭でっかち。ちょっとステムの太さがアンバランスだったり、カーブがぎこちなかったり、バーの端の裁ち落としの角度が変わってたりと色々とちょっと変わった字形がおもしろい。E と O にオルタネートと、L と母音5つにリガチャーがあるそうだがグリフは確認できない。購入してみて欲しい。イタリックがあり2ウェイト。
世界一有名な(※個人の感想)書体である Helvetica に新ファミリーが登場。オプティカルになり、本文用の Text、キャプションなどの小さい表記用の Micro、見出し用の Display の3種が制作された。正直ひとつひとつのグリフを確認したわけではない(笑)ので詳細は不明だが、パッと見はスペーシングが変わったなという感じ。元の Helvetica は結構詰まっていた記憶があるが、Text はやや広め、Micro は結構広めに取られているように思う。従来はあまり長文向きではなかったが、これで耐えられるようになった。字幅はレギュラーと Condensed の2種。各タイプ8ウェイトずつあってイタリックもあり、合わせて96種。