カジュアルなマーカー(ブラッシュ?)スクリプト。ベースラインは揃いながらも、普通の人の自然な筆致に近いスクリプトで、ラフな紙に書いたようなカスレも再現されている。レギュラーの他に傾きの弱い Upright、逆に強い Slanted、字幅がやや狭い Compact と4バージョンあるが、違いはかなり微妙(笑)。リガチャーが32種用意されている。名前のオレアンダーは花の名前(和名はキョウチクトウ)。
Category: Script
本日は「ミュージックの日」だそうなのでこちらを。音楽用語でテンポの速さを表す言葉がいくつかあるが、「やや快速に」という意味の名を持つモダンスクリプト。名の通り、ぐらぐらゆるゆるではなく、ちょっとスピードを速めて書いたような印象の書体である。ほぼすべての文字にオルタネートがあり、グリフ数が計1,000以上あって使いごたえがある。リガチャーは少なめ。2,000円程度と非常に安いので、お気軽にどうぞ。
フレンチ風味のある活字スクリプト。1927年に Albert Auspurg という人がハンブルクにある Trennert というファウンダリーのためにデザインした書体だそうな。大文字は結構デコラティブで、小文字は縦のステムがテーパードになっているのが特徴的。各文字は一見コネクションがありそうだが、実は繋がってない。名前は、パリのシャイヨ宮が現在建っている場所にかつてあったトロカデロ宮殿からとったものと思われる。制作は古い活字書体のリバイバルを得意とする RMU。筆者お気に入りのファウンダリーのひとつである。1ウェイト。
ちなみに最下部にある Ars longa, vita brevis とはヒポクラテスが言ったとされる言葉で、ラテン語で「芸術は長く人生は短い」という意味。日本の格言でいうところの「少年老い易く学成り難し」と同義とされる。
少々乱暴な手書きスクリプト。普通のボールペンかサインペンでデザインされており、コンデンスというよりはやたら上下にストロークが伸びた、という風に表現した方がいいだろう。スワッシュオルタネートはないようだが、リガチャーが90種も用意されているとの事。このサンプルでも the、st、yl、ed、it などがリガチャーになっている模様。1ウェイト。
バレンタインデーなので、O にハートの付いたオルタネートのあるこちらの書体を紹介。ま、というだけなんだけど(笑)。昨日の書体と同じ作者だが、こちらはオルタネートが多めに用意され、さらに SINTIX という細いスラブセリフがセットになっている(スクリプトの下にある小さな文字がそれ)。可愛らしいラフなイラストアイコンフォントもあり。
緩すぎずガーリーすぎずコントラストもほどほどなモダンスクリプト。スワッシュオルタネートはないが、リガチャーが少々あり、ターミナルレターは全小文字に用意されている。可読性もほどほど。
大文字は大きいものの、普通の筆致に近いスクリプト。ペンも特殊なものではなく、ボールペンか細めのサインペンで書いたようなストロークである。ナチュラルさを演出したいならこういうのがいいだろう。グリフにあまりバリエーションはないようだが、そこはお安いのでご勘弁を。
繊細で美しいスペンサリアン?カッパープレート。ゆるゆるなモダンスクリプト全盛の昨今、こんな正統派は逆に新鮮に目に映る。筆者が目にしたスクリプトの中でも出色の出来で、非常に優雅で美しい。こんな質のいいスクリプトがたったの $17 とはいい時代になったもんだ。使いこなせればハイセンスな彼のハートをゲットできること間違いなし(笑)。高級チョコレートにこれで書いたカードを添えたげて。ちなみに名前はなんと発音するのか解らない。
カリグラフィースクリプトとモダンローマンのデュオ。スクリプトの方はブロードニブとポインテッドニブの中間のようなテイストのイタリックで、3種類あり、ベースラインの揃わないレギュラー、ラインを揃えた Inline、スワッシュを抑えた Text がある。モダンローマンの方はコンデンスでx-ハイトが高くて可読性が良い。イタリックがあり、4ウェイトある。加えてオーナメントもあり。ただいま75%オフセール中。ちなみに背の高い特徴的なボトルで有名なガリアーノというイタリアのリキュールがあるが、あれとはスペルがちょっと違う(Lが一個少ない)。
ラフな紙に書かれたかのようにアウトラインがぐにょぐにょしてるスクリプト。傾きがほとんどないアップライトで、コントラストもほとんどなくモノラインに近い。大文字と小文字のサイズの差が大きく、小文字はボウルが潰れてしまいかねないほどx-ハイトが小さいが、アセンダーやディセンダーは割りと自由に伸びている。ちょっとまぁこちらもカッコよさげかなぁという感じ。