大変上品でエレガントな(同じ意味)活字スクリプト。何度かこのタイプのスクリプトを紹介してるが、もう暫定的に「活字スクリプト」と呼ぶことにする(笑)。キャップハイトが非常に大きく、大文字と小文字のサイズの差が激しいが、スワッシュはごくごく控えめでオルタネートもなく派手さはない。その代り小文字にはいくつかリガチャーがある。サンプルも大変美しいが、この書体名がひとつのグリフとなっている(ズルい)。1ウェイト。
Category: Script
なんかベルリンの壁の壊し残し?が見つかったとのニュースが本日流れたのでこちら。ベルリンの名を持つサンセリフとスクリプトのデュオ。サンセリフの方はコンデンスなボールドウェイトで、角が丸く落とされたややソフトな印象のディスプレイで小文字はなし。スクリプトは対象的に、細めのラフなブラッシュスクリプト。筆のカスレも再現されている。もちろんスワッシュオルタネート付き。ちなみに沖縄の宮古島にあるうえのドイツ文化村には、ドイツから贈られた、ガチで本物のベルリンの壁が2枚ある。興味ある方はドウゾ。
大変優雅なスペンサリアンカッパープレート。キャップハイトがかなり大きく、またスワッシュが派手でデコラティブ。ただしスワッシュの方にはあまり太い線がなく、それほどうるさくは感じない。グリフ数は700ほどと程々。”>” にエンディングスワッシュが割り当てられ、しかも “>>” “>>>” と数を重ねるだけでいろんなスタイルのスワッシュが追加されるとの事。便利かも知んない。名前は「早書き」なのだが、早書きではなかなかこうは書けない気がする。1ウェイト。
モダンローマンとマーカースクリプトのデュオ。モダンローマンの方はコントラストが強く、A や R、g などに特徴的な字形が見られておもしろい。スクリプトは細めのマーカーで書いたような抑揚のないタイプで、大文字は筆記体というよりは単に乱暴に書いた感じで、小文字はアップライトながらちゃんとコネクションは取れている。リガチャーも20種ほどあり。どちらも1ウェイトのみ。名前は多分フランス語で ç’est la vie 「これが人生さ」。
2日過ぎてしまったが、去る7月21日はかの文豪アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway の誕生日(1899)だったので氏の名を持つ書体を紹介。そのまんまヘミングウェイの筆致を参考にデザインされたスクリプト。本人は体格のガッシリとした日焼けヒゲおじさんだが、イメージと違い、割とカワイらしい字を書いてたんだなぁというのが第一印象(笑)。やや左に傾くという、通常とは逆の癖なのも特徴的。オルタネートやリガチャーも結構ある。1ウェイト。ただいま40%オフセール中だが、元々2,000円弱とお手頃価格。
大文字がかなり大きくダイナミックなシグネチャースクリプト。個性的でダイナミックでありながら可読性はある程度保たれている。OpenType 版は106ものリガチャーを持っており、様々な文字組みが楽しめるだろう。このテのスクリプトはいくつか紹介しているが、これは筆者が見た中でも出色の出来じゃないだろうか。名前はギリシャのリゾート地、サントリーニ諸島から取ったと思われる。ちなみにここの島々はかつてひとつだったことが証明されており、人類史中に大規模な地殻変動で一部が沈みいくつかの島に分かれたことから、アトランティス伝説のモデルになったという説がある。7月16日まで26%オフセール中だが、元々$23とかなりお安め。
ダイナミックなブラッシュスクリプトとコントラストの強いサンセリフのデュオ。スクリプトの方はなかなか勢いが感じられるタイプで、かすれも表現されている。濃淡も入った SVG タイプのものもパッケージに入っているが、こちらはフォントではなくベクター画像な模様。あとアール・デコ風味のコントラストの強いサンセリフが Serif という名前でファミリーにある(名前間違ってないか…?)。調べたら作者はインドネシア人で、多数のスクリプトを発表している。ホント東南アジアの勢いがスゴいね今。
本日はビキニスタイルの日(ビキニの日と略される事が多い)ので、海的な書体を。細めのゆるやかなブラッシュスクリプト。筆で書かれてはいるものの抑制が効いており、整然としているのが特徴的。スワッシュオルタネートもあるものの、こちらもごくごく控えめ。物静かでエレガントな女性を思わせる上品な書体である。1ウェイトではあるがフィルのバリエーションがあり、ソリッドな Regular とややかすれた Print など計7種。その他、ビーチリゾートを思わせるイラストアイコンが入ったフォントが1種。名前はポルトガル語で『夏』の意。沖縄は見事に梅雨が戻ってずっと雨だが夏はすぐそこ。皆様エンジョイしてくだされ。おっさんは沖縄の夏はぐったりです…。
本日はドイツの詩人、ヘルマン・ヘッセ Hermann Karl Hesse の誕生日(1877)というワケで、名前が同じというだけの Gudrun Zapf von Hesse さんデザインの書体を紹介。基本手書きのカリグラフィーイタリックなのだが、活字チックにアレンジされており、遊びも少なく整然とした書体である。ただカリグラフィーらしく、見ての通りコネクションはある程度取れている。イタリアの即興活劇、コンメディア・デッラルテ Commedia dell’Arte の雰囲気を表現したと説明にはある。元は Linotype で制作されたもののようだが、この URW 版の方が字種が多い。とはいえ、スワッシュオルタネートやリガチャーは元々ない模様。4ウェイト。
本日『ボウリングの日』だそうなのでこちら。ぶっといアメリカン60’sテイストあふれるブラッシュスクリプト。Pro 版は1500ものグリフがあり、当然スワッシュも豊富で、かなりのバリエーションの文字組みが楽しめる。普通のストロークのレギュラータイプと、あちこちにティアドロップが付いた Ball というタイプの2種がある。サンプルは Ball の方。