本日『ヴァイオリンの日』だそうな。1880年に深川の三味線職人・松永定次郎が、初めて国産ヴァイオリンを作ったとか。というワケでその名を持つ書体を紹介。優雅(?)な名前とは裏腹に、ぶっといモノラインに、半円状の変わったセリフを持つスラブセリフディスプレイ。基本的にはややジオメトリックなアップライトで小文字はなく、大文字グリフにはスワッシュの付いたオルタネートが割り当てられている。フィルがソリッドな Clean と ラフな Rough があり、両方でスワッシュの形が違う。
Category: Slab Serif
今日から8月ってことでこんなのを。手書きでてきとーに書いたようなスラブセリフディスプレイ。あえてラインを揃えておらずガッタガタになっており、小文字にも大文字グリフが割り当てられているが、崩れ具合が本来の大文字のグリフとは違っているので、実質大文字2種のオルタネートという感じである。ただし総グリフ数は200ほどとかなり少ない。サンプルの「in a」や「a bouncy…」という書体もファミリーにあるかと思いきや、まったくない(笑)。どうやら別書体である模様。ま、$6 という格安書体なのでご容赦を。あー暑い…。
ちょっと変わったアール・デコ調のディスプレイ。ややジオメトリックなプロポーションの字形に、ステムの太い所がインラインというか二重線というかそのようになっている。細いモノラインのスラブセリフに、ステムだけ二重線にしたと言った方がいいかもしれない。ストロークがスパッと裁ち落とされた Regular と丸くなった Rounded、それぞれの二重線を塗りつぶした Black / Black Rounded の計4種。大文字のみでイタリックもなし。ややレトロ感もあるので、そういったレストランやバーなどによく似合うだろう。
本日は写真の日。1841年のこの日、日本初の写真撮影が行われたのだとか。被写体は時の薩摩藩主、島津斉彬。『西郷どん』ではすでに亡くなってしまったが、渡辺謙さんが演じていたあの殿様である。っつーワケで名前が写真ぽいこの書体を紹介。字面が大きく、可読性の良いスラブセリフ。アセンダーやディセンダーはかなり短く、とにかく字を大きくしてある。イタリックは傾きが弱く、ちょっと手書き感がある。太いウェイトはセリフ部分が丸くなり、Cooper Black のテイストに近くなる。太いウェイトにはサンプルにあるような Stencil と、ツヤを表現したような Inline がある。ロシア産らしくキリル文字もサポート。本文・ディスプレイどちらにも。ただいま76%オフセール中。ちなみに日本は世界でも数少ないカメラ生産国だが、つい最近キヤノンはフィルムカメラの生産を終了すると発表した。もう完全にデジタルに移行しつつあるのだなぁ…。
車椅子の天才ことスティーブン・ホーキング Stephen Hawking 博士が本日他界された。という事で氏の名を冠する書体を紹介。ややぼったりしたスラブセリフ。レギュラーウェイト以下ではコントラストが弱く、x-ハイトも大きくてまぁ読みやすいかなという感じ。作者は名前の通り科学分野での使用に適しているとしているが、サンプルはなぜにオールドスタイル数字…(一般的に科学分野ではライニング数字が使われる)。ちなみにサンプルにある SETI とは「地球外知的生命体探査」の事である。実際いくつかの研究機関で大真面目に宇宙人探しは行われてはいるが、いつも資金不足に悩まされているようだ(笑)。ホーキング博士はこの分野とは関わりがないどころか、「宇宙人とコンタクトをとるべきではない」と主張されていたとか。だが今頃は、誰かと平和的にコンタクトしてるかもしれない。そうである事を願う。合掌。
本日は地中海と紅海をつなぐスエズ運河の開通日(1869)。なのでその名を持つ書体を紹介する。アセンダーとディセンダーが極端に長いスラブセリフディスプレイ。文字本体の方は素直なジオメトリックスラブセリフ。その上下に、x-ハイトの3倍はあるアセンダーとディセンダーが伸びている変わった書体である。「エジプシャン」の上下に線が伸びている事でスエズ運河を表現している…のかもしれない。3ウェイトでイタリックはなし。
本日世界禁煙デー、という事で、世界的に最も有名と思われるタバコのロゴにインスパイアされた書体を紹介(なんでやねん)。名前はそのまんまですがこれいいんでしょうか…。まあいいや。実際にマールボロのロゴと見比べると、アセンダーが短い、a や r などのセリフがティアドロップになっているなどの違いがあるが、まぁまぁ雰囲気は保っているだろうか。1ウェイトのみ。ちなみに、Marlboro は日本人がかなり発音しづらい単語のひとつらしい。r と l が連続してるしね…ま、皆さん健康にはご注意を。
※追記…元々この書体は Linotype が Neo Contact という名前で発表したもののようで(書いてあるね…)、これをマールボロが若干手を加えてロゴとして使用した模様。つまり書体の方が先。その後、URW++ からは Marlboro という名前で販売しているようです。
ややファンシーな風味のあるスラブセリフ。x-ハイトが大きくカウンターも広め、字幅は一定で現代的な骨格をした書体で可読性は良く、字種も豊富で、ちょっとした長文にも対応可能かと思われる。イタリックもあるが、変わっているのは「イタリック字形のアップライト」がある所。イタリックのダイナミックな字形をほぼそのままに垂直に立てて、「Up」という名をつけている。f のディセンダーがなくなっているなどちょっとした違いはあるが、g や y のディセンダーがループしているなど、結構かわいらしい雰囲気を醸し出している。3種それぞれ9ウェイトとビッグファミリー。投稿時点でイタリックだけ Heavy がないけどアップし忘れかな…。ただいま85%オフと大出血サービスセール中。
本日はマヨネーズの日らしい。という事でそんな名前の書体を。コントラストの弱いほぼモノラインのぼったりしたスラブセリフ。といっていいのかよく判らないが、取り敢えずそうしておく。セリフの形としては Cheltenham に似ているかな。全体的に字幅がほぼ一定でやや角ばっており、カウンターは大きめで可読性は良いと思う。イタリックは傾きは弱いが、ちょっとカリグラフィー風味が入っていてアップライトとは対象的に柔らかい。キリル文字もサポート。7ウェイト。
本日は抹茶の日。何でも湯を沸かす茶道具の風炉(26)から来てるらしいが、なら「風呂の日」じゃんとか思うけどそれはさておく。そのものズバリの名を持つデュオ。柔らかなアップライトブラッシュスクリプトと、対象的なかっちりしたモノラインのスラブセリフがある。スクリプトの方はまぁよく見るタイプだが、スラブセリフの方がなかなかおもしろい。ジオメトリックベースだが、x-ハイトが小さくエレガントさがちょっとあり、字形も結構ファンシーで割りと筆者は好きである。ただいま30%オフセール中。
そう言えば「YOUは何しに日本へ?」で、かなりの数の外国人が抹茶味のキットカットを箱買いしていくのを見た事がある。ハワイのマカダミアナッツ並に日本土産のド定番となっているそうだ。 matcha って世界中で好まれる味になったんだねぇ。