名前に違わずゴージャス感のあるスラブセリフ。Memphis と同じくジオメトリックのスラブセリフで、Memphis よりはややxハイトが大きいだろうか。ディスプレイ用途に特化されてるようでイタリックはなく、代わりにグリフ違いのオルタネートが多く、スワッシュ付きも多数ある。2011年制作だが2021年に拡張されており、グリフが増えたほか Magnum というかなり重いウェイトが4種追加されて合計14ウェイトとなっている。ただいま60%オフセール中。
Category: Slab Serif
ちょっとクールでちょっとポップなスラブセリフディスプレイ。基本はモノラインのコンデンスなやや等幅気味のスラブセリフで、バーが下がり気味で全体的に頭でっかちでかわいらしい。見ての通りスワッシュオルタネートと、やや背が低く上下いずれかにチルダが入ったオルタネートがある。これはアクセント記号ではなく、単に上下にズラすために入ってるらしい。大文字のみだがキリル文字もサポートしている。1ウェイト。ただいま50%オフセール中。
本日はフランスの建築家、ル・コルビュジエ Le Corbusier の誕生日(1887)。というわけで「建築家」という名の書体を紹介。これぞまごうかたなきジオメトリックスラブセリフ。曲線を廃して直線のみで構成されており、駆け出しのグラフィックデザイナーが Illustrator で作りそうな(笑)、どこまでも角張った潔い書体である。こういうのは割と破綻しやすく読みづらくなるのが常だが、これは結構読みやすい。他にも多数書体を作っている作者の技量に依るものだろう。1ウェイト。
かわいらしい変わったスラブセリフディスプレイ。ややジオメトリック風味のあるモノラインのスラブセリフで、小文字は見ての通り横幅が通常の倍はあるオルタネートがあり、アクセントのある文字組みが楽しめるようになっている。全体的にレトロ風味のあるガーリーな雰囲気の書体。イタリックもあって1ウェイト。
繊細でかわいらしいスラブセリフ。スラブセリフというとがっしりしたものが多い印象だが、こちらは軽くて結構フェミニンである。コントラストが弱くほぼモノラインで、xハイトが小さく字間も広めとモダンである。大きな特徴としてスワッシュオルタネートが豊富で、1文字につき最大で5種類ほどもある。本文用としても十分だが、ご覧の通りフェミニンなディスプレイとしても使用可能。6ウェイトあるが、一番重い Black でも通常の Bold ぐらいの重さしかない軽い書体である。ただいま60%オフセール中。
昨日はセンパトを優先してしまったが、実は3月17日はアメリカのグラフィック・タイプデザイナーのハーブ・ルバリン Herb Lubalin の誕生日(1918)。というワケで氏の書体を紹介する。レトロなジオメトリックスラブセリフ。基本は有名な Avant Garde で、それにセリフを付けたらしい。なるほど骨格はそうかも知れないという感じはある。xハイトが大きく字間が詰まっているのがなんともルバリンらしい。’92年に字幅の狭い長文向けの Condensed が制作され、それにはちゃんとした本文が組めるよう、スモールキャップスやオールドスタイル数字が追加された。ノーマル幅は5ウェイト、Condensed は4ウェイト。
本日『鉄道の日』らしいのでこちら。めずらしくサイン用途に開発されたスラブセリフ。通常こういった書体はほぼサンセリフなのだが、見てみるとなるほど視認性が良い(気がする)。がっしりした無骨なスラブセリフだが、カウンターがしっかり取られており、誤読するような潰れを極力排除している(さすがに重いウェイトでは難しいが)。丸数字や矢印も豊富。ウェイトは9つあるが、それ以外に Caption という小さいサイズに向いたものがひとつあり、雑誌やパンフレット程度の長文用途も想定しているようだ。
アール・デコ風味のあるスラブセリフディスプレイ。ベースはライトウェイトのモノラインジオメトリックスラブセリフで、C や O などの丸みのある字は正円をベースにし、そのほかの字はかなり細身にデザインされているので、結果各字幅にかなりの差がある。大文字にはリガチャーが豊富にあって、おもしろい文字組が楽しめる。グリフ中には雰囲気がよくマッチするフレームオーナメントも付属している。3ウェイト。ちなみにクネーデルとはオーストリアやドイツ南部の郷土料理のことで、ジャガイモや古く固くなったパンなどを蒸して柔らかくし、団子にしたものだそうである。
くっきりとして読みやすい本文用スーパーファミリー。(たぶん)同じ現代的な骨格でセリフ、スラブセリフ、サンセリフの3種がデザインされており、くっきりとしたコントラストで大変読みやすい。セリフには Text とDisplay があり、Display はコントラストが強くてモダンローマンに近いニュアンスになっている。一時期こういうファミリー展開をした書体が流行った気がするが、久しぶりに出たなという感じがする。ウェイトバリエーションも多いが、バリアブルバージョンもある。全部で2万前後とこれだけのファミリーとしては安いが、ただいま75%オフという大盤振る舞い中なので、入手しておいて損はないだろう。
かわいらしくも洗練された雰囲気を持つスラブセリフ。Memphis に近いジオメトリックスラブセリフでコロコロはしているが、どことなくシュッとしていて都会的。s の上下や y のディセンダーなどのセリフを潔く落としている所がそう見えるのかもしれない。イタリックは f がカリグラフィックで、それだけでこちらもちょっとオシャレ感が出ている。そのまま組んですぐロゴに使えそう。ウェイトも8つと豊富ながら、ファミリーで $40 とすごく安い。お買い得な書体。