アール・デコ風味のある頭でっかちで可愛らしいサンセリフディスプレイ。基本的にはジオメトリックのサンセリフだが、大文字のウェストが低く設定されており、そのため頭のでかい2等身キャラのような愛らしい雰囲気が出ている。ただ可愛らしいだけではなくエレガントさも兼ね備えた良い書体である。5ウェイトでイタリックはない。ただいま80%オフセール中。
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本日は 3.13 で 1 が 3 に挟まれてる事から「サンドイッチデー」となっているそうな(ちなみに「サンドウィッチの日」は伯爵の誕生日の11月3日)。というわけでこの書体を紹介。アール・デコ調のサンセリフディスプレイ。同種の書体で有名な Bauhaus のようにコミカルな字形が多く、所々ストロークの端が丸くなっている。大文字のみで、制作年も古い事から字種もかなり少なめ。1ウェイト。
ちなみにサンドウィッチのスペルが違ってるのにお気づきだろうか。本来は sandwich で、t が入らない。サンドウィッチの語源でよく知られてるのがサンドウィッチ伯爵が好んで食べたから、という説があるが、実はもう一つある。パンには何でも挟んで食べられるが、砂(sand)と魔女(witch)だけは食えねぇや、と誰かが言ったとか言わないとか。この場合はスペルは sandwitch が妥当かな。
アカデミー賞が発表されたって事で関連書体をば。波乱の作品賞発表だったが、そのとばっちりを受けた(笑)La La Land のアメリカ版タイトルに使用された書体がこちら。作者は日本人の恒川龍一さん。アール・デコ調のディスプレイで、日本の化粧品パッケージからインスパイアされたものとの事。どれだろう。資生堂のなんかかな。ちなみにサンセリフは Neutraface。日本版のロゴの書体、なんか見覚えがあるんだけど、ちょっと同定できなかった。
本日は20世紀前半に活躍したアイルランド生まれの建築家・プロダクトデザイナー、Eileen Gray アイリーン・グレイの誕生日。という事で、彼女の名を冠した書体を紹介。アール・デコスタイルのサンセリフディスプレイ。バーの下がった E や F、頭でっかちの B、R、積分記号みたいな S など、アール・デコの特徴がよく出ている書体である。ちなみにグレイはインテリアデザイナーとしても知られ、特に E-1027 というサイドテーブルは有名で筆者も愛用している(コピーだけど・笑)。5ウェイト。
僕らの生まれてくるずっとずっと前(筆者はそうでもない)の1969年のこの日、アポロ11号が月に行ったって言うので、月の女神の名を持つ書体を紹介。アール・デコ調のディスプレイ。柔らかい女性っぽい雰囲気を持つ、コントラストの強い細身のサンセリフ。なんかおもしろい月のアイコンが入っている。ちなみに作者は小林章さん。名前にこの書体の特徴的な g を入れたいという事で別の名前を付けてたが、却下されてしまったとかいうエピソードを見たような気がするが、出典が探せなかった。間違ってたらゴメンなさい。
昔から日本では、「芸事は6歳の6月6日に始めよ」と言われてるらしい。そうすると上達するとか。なんでそんなオーメンな日なのかはよく知らないが、まぁそんなこんなで習い事と言えばこれ、ピアノレッスンたらいう名を持つ書体を紹介。1940年代に発行された大人向けピアノ楽譜集のタイトル文字にインスパイアされたそうな。そのちょっと前に流行ってたアール・デコの雰囲気を持った書体である。小文字はなく大文字のみ。ちょっと野暮ったいが、そこがまたいいんじゃないでしょうか。
’30年代風味あふれるアール・デコ調ジオメトリックサンセリフ。グラフィックをちゃんと勉強したことがある人は、教科書でこのサンプルイメージのようなポスターを多数見たことがあるだろう。カッサンドルらの活躍華々しき頃の時代をホウフツとさせる書体である。6ウェイトあるが、それぞれにAからDのオルタネートがあり、それぞれに字形が若干違う。80年以上も前のスタイルだが、今でも古臭さは感じない。ちゃんと使える書体だと思う。
ローマよりも古い時代の碑文テイストを持つディスプレイ。基本的にはサンセリフだが、字形が洗練されておらず素朴でおもしろい。また多数のリガチャーを持っており、個性的な組版が楽しめる。A のバーが折れていたりするところがちょっと英国風。
直接購入しても構わないが、最近 Monotype が月額$14.99の定額制で 2,200 書体を使い放題というサブスクリプション(定期購読と和訳されてるが・笑)プランを発表しており、この書体はそれに含まれている模様。詳しくは Fonts.com へ。
Typodarium 本日の書体。昔に忘れ去られていた活字書体を印刷史家が見つけ出し、デザイナーに依頼して復活させたものらしい。Empire 風の極端なコンデンス書体だが、ステムが真っ直ぐではなく波打っており、アール・デコ風味が加味されている。デジタル化にあたり字種が拡張されており、ヨーロッパで必要な発音記号類が揃っているほか、オールドスタイル数字やリガチャーなどが追加されている。なんでギリシャ神話の戦いの女神の名がついているのかは不明。関係ないけどメリークリスマス。
なんか古い書体ブームが来てる(俺だけに)のでまたもそんな書体を。超コンデンスなディスプレイサンセリフ。多分だが、この書体が制作される6年前の1931年にできた、ニューヨークのエンパイアステートビルから名前は来てると思う。字幅は極端に狭く、縦画は太く横画は細くなっており、強いコントラストを持っている。同年代のアメリカンな雰囲気満載の書体である。元々大文字のみの1ウェイトでバリエーションもないが、この Font Bureau 版は小文字とイタリックとスモールキャップスが加えられ、さらに Bold と Black のウェイトも追加されている。キングコングのアイコンないかしら…。