ダイナミックなブラッシュスクリプトとコントラストの強いサンセリフのデュオ。スクリプトの方はなかなか勢いが感じられるタイプで、かすれも表現されている。濃淡も入った SVG タイプのものもパッケージに入っているが、こちらはフォントではなくベクター画像な模様。あとアール・デコ風味のコントラストの強いサンセリフが Serif という名前でファミリーにある(名前間違ってないか…?)。調べたら作者はインドネシア人で、多数のスクリプトを発表している。ホント東南アジアの勢いがスゴいね今。
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本日はビキニスタイルの日(ビキニの日と略される事が多い)ので、海的な書体を。細めのゆるやかなブラッシュスクリプト。筆で書かれてはいるものの抑制が効いており、整然としているのが特徴的。スワッシュオルタネートもあるものの、こちらもごくごく控えめ。物静かでエレガントな女性を思わせる上品な書体である。1ウェイトではあるがフィルのバリエーションがあり、ソリッドな Regular とややかすれた Print など計7種。その他、ビーチリゾートを思わせるイラストアイコンが入ったフォントが1種。名前はポルトガル語で『夏』の意。沖縄は見事に梅雨が戻ってずっと雨だが夏はすぐそこ。皆様エンジョイしてくだされ。おっさんは沖縄の夏はぐったりです…。
本日はドイツの詩人、ヘルマン・ヘッセ Hermann Karl Hesse の誕生日(1877)というワケで、名前が同じというだけの Gudrun Zapf von Hesse さんデザインの書体を紹介。基本手書きのカリグラフィーイタリックなのだが、活字チックにアレンジされており、遊びも少なく整然とした書体である。ただカリグラフィーらしく、見ての通りコネクションはある程度取れている。イタリアの即興活劇、コンメディア・デッラルテ Commedia dell’Arte の雰囲気を表現したと説明にはある。元は Linotype で制作されたもののようだが、この URW 版の方が字種が多い。とはいえ、スワッシュオルタネートやリガチャーは元々ない模様。4ウェイト。
W杯でドイツが韓国に負けるという大波乱が起き、まさかの予選リーグ敗退という事態を記念し(笑)ドイツ感丸出しのブラックレターを紹介。いろんなスタイルが集まったファミリーで、サンプルの2行目にあるようなほぼモノラインの珍しいタイプの他、普通のカリグラフィックな Oldstyle(1行目)、そのフチがややボケたような Blur、角を落として丸くなった New Round、いわゆる袋文字に影が付いた Shadow、フィルがハッチングタイプの Grey などなど8種類。名前のフリードリッヒスフェルトとは作者の住んでいる所の近くにある小さな街の名前だそうで、1912年までプロイセン王国の一部だったとか。今夜日本と対戦するポーランドもかつてはプロイセン王国の一部。予選敗退は確定してるようだが、消化試合とはいえ名誉をかけて全力で来ると思われる。なんとか勝ってくれ、ジャパン!
ラグジュアリー感あふれるモダンローマンとダイナミックなブラッシュスクリプトのデュオ。スクリプトは大文字と小文字の大きさに比較的差があるタイプで、ループも大きくダイナミックだが、全体的にはソフトタッチであくまで柔らかい。フィルがソリッドなものとラフにかすれてるものの2種がある。対してモダンローマンの方はかなりコントラストが強めの Didone なタイプで小文字はない。双方とも最近の書体としてはグリフ数が少ないが、その分かなりお安め。見た目の高級感とはギャップがあるが(笑)、見ての通りハイファッションな用途に合うだろう。
本日『ボウリングの日』だそうなのでこちら。ぶっといアメリカン60’sテイストあふれるブラッシュスクリプト。Pro 版は1500ものグリフがあり、当然スワッシュも豊富で、かなりのバリエーションの文字組みが楽しめる。普通のストロークのレギュラータイプと、あちこちにティアドロップが付いた Ball というタイプの2種がある。サンプルは Ball の方。
カジュアルなモダンカッパープレート。最近のスクリプトとしてはグリフ数が少なく、大文字にはオルタネートはない。小文字にはあり、スワッシュオルタネートがあるのは普通だが、変わってるのが太細のパターンを変えたものがある所。例えば g はステムが太くボウルがヘアラインになったものと、それが逆になったものがある。こういうオルタネートは結構めずらしい。2,000円弱とかなりお安め。名前の通り、ジューンブライドにどうぞ。
洒落たミクスドディスプレイ。スクリプト、モダンローマン、フレアセリフ、カッパープレートゴシック、サンセリフの5種のファミリーで、すべてカッパープレート風味があるものの、ウェイトは総じて太めで、スクリプトとモダンローマンはかなりコントラストが強い。モダンローマンは約800、スクリプトに至っては約2600ものグリフがあり、かなり使いごたえがある。ゴシックとサンセリフの方も通常はない小文字が用意され、使い勝手が良い。名前の speakeasy とは「こそこそ喋れ」という意味で、アメリカの禁酒法時代(1920~33)、違法で酒を提供していた店(表向きは洋服店、床屋、薬局など様々)での酒の注文方法を表現した言葉で、転じてそういう店そのものをそう呼んでいたらしい。現在ではレトロ風味のあるバーを言い表す言葉となっている。というワケで、その辺の用途に適している。ただいま50%オフセール中。
ちょっと変わったディスプレイローマン。かなりカリグラフィーチックで、カリグラファーがブロードペンで書いたようなテイストがある。ややコンデンスで腰高、ステムはほんのり腰が絞られ、フレア気味になっている。ほぼすべての字に起筆がきっちり入っており、全体的に非常にエレガント。ファミリー展開はなく1ウェイトのみだが、リガチャーがそこそこあり、A と H にはバーが2重になったオルタネートがある。元はドイツの Klingspor という鋳造所が1955年に発表したものだそうだ。
優雅なモダンカリグラフィースクリプト。最近よくある女性的なカッパープレートで、グリフ数は確認できないものの、多くのオルタネートが用意されている模様。来月のジューンブライドにどうぞ。作者のサイトを拝見したが、マレーシア在住の女性二人組のデザイナーユニットだった。二人共カワイイんですけど…移住したい(笑)。