シックなモダンローマンのオープンフェイスディスプレイ。しっかりしたスタンダードなグリフのモダンローマンをベースに、大変控えめなスワッシュの付いたオルタネートと、これまた「リガチャーか?」と思うぐらい控えめな(笑)リガチャーが数種ある。ウインターホリデー向けの書体は子供向けのポップなものが多いが、これは実にシックで大人向け。Christmas Display とはあるが、もちろんそれ以外の時期でも使えるだろう。1ウェイトのみでイタリックもなし。
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自分でエレガントって言っちゃってるエレガントなディスプレイ。コントラストの強いフレアセリフ?で、全体的にカウンターが広めでゆったりしている。リガチャーやスワッシュオルタネートが多数あり、イメージのようにおもしろい文字組が楽しめる。イタリックと2種で1ウェイトずつ。
文字そのものが震えてるハンドライテン。これは映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作『指輪物語』の作者、J.R.R. トールキン John Ronald Reuel Tolkien(1892–1973)が、毎年クリスマスの時期に自身の子供たちに宛てて「サンタのふりをして」書いた手紙の文字からデザインを起こしたものである。文字は老人が震える手で書いたことを想定しており、ガッタガタである(笑)。手紙は長男のジョンが3才だった1920年から、末っ子のプリシラが大きくなるまで20年以上に渡り続いた。内容はホッキョクグマが厄介なことをやらかしたとか、とにかく周辺で起こったドタバタな事件を毎年おもしろおかしく創作しており、それらは Letters from Father Christmas(英国では Father Christmas という呼称が一般的)という書籍にまとめられている。邦訳版もあり、旧版は現物写真がまったく載ってなくてこの筆跡を見ることができなかったが、2006年にそれが掲載された『ファーザー・クリスマス―サンタ・クロースからの手紙』が出版された。いま入手するならこちらがいいだろう。
クラシカルでデコラティブなディスプレイ。ベースはコントラストの強いシャープなモダンローマンで、作例の F のようにグリフの一部が水平に長く伸びてオーナメントが付いた Deco の他、星飾りが付いた Star、雪の結晶の飾りが付いた Snow がファミリーにある。小文字はなくスモールキャップスで、大文字はベースラインが下がっている。名前はサンタ・クロースの元となった(という説がある)聖(セント)ニコラウスから。ただいま50%オフセール中。
ストローク内にハイライトが入ったデコラティブなディスプレイ。太めのローマンのストローク内に鋭いライン飾りと小さな星が入っており、これが山型に盛り上がった部分の光沢のように見えるようになっている。セリフも半円に欠けており、全体的にデコラティブ。大文字のみで、大文字のグリフにはスワッシュ付き、小文字の方にはスモールキャップスのグリフが入っている。クリスマスに最適だが、今日から12月とか信じられん…。ただいま50%オフセール中。
クリスマシー(そんな言葉ある?)なモダンスクリプト。基本はまあよくあるモダンスクリプトで、文字の大小の差が小さくベースラインも揃い気味なおとなしいタイプ。そのスワッシュオルタネートに、小さなヒイラギの葉が付いている。スワッシュは小さく短めで、各字右か左に伸びている。ちなみに mistletoe とはヤドリギの事なので、なぜヒイラギ(holly)が付いてるのかは不明(笑)。名前の意味は「ヤドリギの下」。そこでキスを迫られたら断ってはいけないというルールがあるそうな…。メリークリスマス。
かわいらしい雪の結晶風オーナメント。6角形をベースに、雪の結晶そのものではなく、あくまでもそれ風にデザインされたオーナメントである(一部6角形ではない)。幾何学的ではあるが手書きでデザインされていて雰囲気は柔らかい。62種。以上(笑)。
カジュアルでかわいらしいスクリプト。基本はラフなハンドライテンで、小文字はちゃんとリレーションの取れたスクリプトだが、大文字はいわゆるブロック体で独立しており、見ての通り大文字だけでも組めるように工夫されている。もちろん小文字と組んでも違和感はまったくない。こういう書体はあまりなくて、発想がいいなと思う。デモにあるイラストもパッケージに付属しており、イラストは85種、ロゴテンプレートが21種、ベクターデータと PNG で入っていて、これひとつ買うだけで全部まかなえるスグレモノ。今からでもクリスマスカードにいかが?(遅いわ)
クラシカルなブラックレター。そもそもブラックレター自体クラシカルなんだけど(笑)、こちらは中でも古いスタイルで、大文字がロンバルディック・キャピタルになっている。なんでこれが古いかというと、手書きのブラックレターにはそもそも大文字がなく、近代にフォントになった際に小文字と同じスタイルで大文字がデザインされた、という経緯があるので、大文字がないのが当たり前。そういう意味でこの書体はクラシカルなのである。グリフは結構手書き感が残っている。あとクリスマスにふさわしいアイコン類もあり。
ファンシーなホリデーディスプレイ。手書きのモノラインキャピタルにクリスマスシーズンにちなんだイラストが付いた、というより文字そのものがイラスト化しているようなかわいらしいディスプレイである。見ての通り、短文ならさほどゴチャゴチャせず割といい感じに仕上がるようである。飾りがまったくない普通の文字もあるので、くどいようならそれを使ってバランスを取ることも可能。1ウェイト。