本日はかのナイチンゲール Florence Nightingale の誕生日(1820)にちなんで『国際看護師の日』だそう。なのでこちら。最近では珍しい、クラシカルで美しくエレガントなカッパープレートスクリプト。全体的にコンデンスでxハイトが大きく、あまり見ないタイプである。ご多分に漏れずスワッシュオルタネートがあるが、全体的なグリフ数は600ほどとそこまで多くはない。代わりに1,000円程度と非常に安いので使いやすいのではないだろうか。ちなみに本来ナイチンゲールとは鳥の名前で、日本名はサヨナキドリ(小夜啼鳥)という。西洋のウグイスと呼ばれるほどキレイな鳴き声で鳴くらしい。
Tag: #classic
本日はランボルギーニ創業者、フェルッチオ・ランボルギーニ Ferruccio Lamborghini の誕生日(1916)だそうなので、なんかレースにちなんだ名前のこちら。手書きっぽさの残るレトロなディスプレイローマン。大文字のみのスモールキャップスタイプだが、大文字がただのローマンではなくイタリック風味のがあり、かつフリーハンドで書いたようなバランスでおもしろいグリフになっている。小文字にも傾いたタイプがあるので全体に傾けることは可能だが、デモのように混ぜて使う方がおもしろいだろう。ノーマルタイプとアウトラインの角が丸くなった Round があり、それぞれ3ウェイトずつある。
クラシックな風味を持った現代的なフレアセリフ。レギュラータイプと Display の2種があり、レギュラーの方はほぼモノラインで、Display はコントラストが強くなっている。大文字にはクラシカルなリガチャーが多数用意されているが、アウトラインが手書きのニュアンスがなくコリッとしてるせいでそんなに古めかしい感じはしない。レギュラー・Display ともにイタリックがあって8ウェイトずつあり、計32種と大所帯である。ただいま50%オフセール中。
クラシカルでアメリカン風味のあるローマンディスプレイ。大文字のみのタイプで、大文字グリフの部分にはスワッシュ付き、小文字グリフにはノーマルな文字が収まっていて、デモのように組み合わせて使えるようになっている。A のウェイトの付き方が通常とは逆になっているのが特徴。2ウェイトあってフィルが3タイプあり、ソリッドなものと荒れた Grange、線が入った Inline がある。いやー松山選手、グリーンジャケットが映えてましたね。日本人男子マスターズ初制覇おめでとう。
正統派本文用オールドスタイルローマン。これほどまでの正統派は最近珍しく、こういうのは久々に見た気がする。16世紀フランスのタイプデザイナー、Robert Granjon の書体にインスパイアされたとある。4000以上ものグリフがあり、およそ本文組に必要なものは用意されているほか、ギリシャ文字とキリル文字もサポート。変わったリガチャーも多数あり、大文字サイズの小文字グリフや、鏡像になったもの、180度ひっくり返ったものもあって、一体何に使うのかよく分からなくなっている(笑)。5ウェイトあるが、Regular より細いものがないのがちょっと残念。ただいま49%オフセール中。
スタンダードなオールドスタイルローマン。元はスウェーデンの Verbum というファウンダリーがコペンハーゲンにあった Berling というファウンダリーのために1951年にデザインした同名の書体で、これを Bitstream が Revival 565 という名前で販売し、それに ParaType がキリル文字を付け足したのが本作、という事らしい(くそややこしい)。元の Berling という書体は Linotype でデジタル化されており、のちに Berling Nova としてリファインされている。
本日は3.11。復興(revival)の意味を込めて。
本日はショパン Frédéric François Chopin の誕生日(1810)だそうなのでこんなのを。スクリプトとハンドライテンの中間のようなシックな書体。ポインテッドペンで書かれているが、カッパープレートというにはヘタで、モダンというほどのゆるさもなく、なんかちょっと中途半端である。その分あまり気負わずに使えるだろう。本体の他に Extras というファミリーがあり、それには音符や楽器、植物のイラストが入っている。
明日2月11日はカリグラフィー中興の祖でありレタリングアーティストであるエドワード・ジョンストン Edward Johnston の誕生日(1872)。ジョンストンといえばロンドン地下鉄の制定書体が有名だが、それはもう前に紹介したのでこちら。シンプルで読みやすい本文用ローマン。ジョンストンほか数名で Monotype のために Caslon をモデルにしてデザインしたとある。xハイトが大きめで字間もやや広めなため可読性は良好。ディセンダーが短いのがちょっと残念かな。雰囲気は大変おとなしく主張しない。2ウェイトしかないが、それとは別にインラインの入った(意味がダブる…)Shadow がある。
ジオメトリックなようでクラシックなサンセリフ。ほとんどコントラストがなく、またアウトラインもブレなくかっちりしているので一見ジオメトリックに見えるが、実は骨格はオールドスタイル。特に大文字は碑文系をうたっており、小文字もxハイトが小さく品が良い。オールドスタイルでありながら新しさを感じさせる、とても現代的でスッキリしている書体である。9ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。
奇をてらったところがない、正統派のフラクトゥール(Fraktur: ドイツでよく用いられていたブラックレターの一種)。15世紀ドイツのカリグラファー、Johann Neudörffer(ぜひリンク先をご覧あれ)と Leonhard Wagner の書体を参考にしたとある。大変真面目な感じのするフォントで、すごくかっちりしていてカッコいい。スワッシュオルタネートはあるが、それでさえ遊んでいる感じは薄く、作者はマジメなんだろうなぁと思う(笑)。普通にカリグラフィーの手本になる素晴らしい出来。1ウェイト。