本日より8月(うわぁ)ということでこちら。浮かれ気分満載のモダンローマンディスプレイ。プロポーションがちょっとボタっとしたコントラストの強いモダンローマンをベースに、ステム内にレトロで華やかなオーナメントが施された書体である。フィル(塗り)にはベーシックなソリッドと花模様が抜けた Decor があり、また花模様部分だけのタイプもあって、色を変えて重ね打ちすることで彩色できるようになっている。ウェイトは1種しかないがイタリックもあり。
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本日は『ハリー・ポッター』作者の J.K. ローリング Joanne Rowling(1965)およびハリー・ポッター Harry Potter(1980)の誕生日だそうなのでこちら。ちょっと不揃いなディスプレイローマン。繊細でちょっと刺々しいオールドスタイルローマンをベースに、バランスがやや崩れた書体。よく子供向けの絵本などで使われてそうな雰囲気だが、元になったのは20世紀初頭のジャズのアルバムジャケットだそうな。作者は日本人。2ウェイト。
本日は『ピーター・ラビット』の作者、ビアトリクス・ポター Helen Beatrix Potter の誕生日(1866)なのでこちら。太めのポップなサンセリフディスプレイ。太さも傾きもてんでバラバラのストロークでラフにデザインされたディスプレイで、ちょっとしたセリフが統一感を出しているだろうか。全体的な雰囲気は子どもっぽくファンシーなので、お菓子やおもちゃなどに使えるだろう。イラストは明らかにジャパニーズカワイイの影響が見て取れる(笑)。大文字のみでアクセント記号もなく字種は最低限。
なんか不意にこの書体を見かけたので紹介。ラフなカリグラフィーヒューマニスト。15世紀頃に現れたヒューマニスト体を元にデザインされた書体で、往時のものよりはかなり細めのウェイトで、グリフも結構ラフでカジュアルになっている。エッジもガタガタでラフな紙に書いたような雰囲気があり、「パピルス」の名にふさわしい。ちなみにこの書体は以前は Mac に標準搭載され、またかなり多用されたために「もういいよクソダセェ」と欧米のデザイナーからは Comic Sans と同じぐらい嫌われていた(笑)。とはいえ、映画「アバター」のタイトルロゴの元になっていたり、徐々に復権の兆しはあるかと思う。筆者は結構好きな書体。1ウェイト。
モダンなようでレトロなようなディスプレイ。直線と 1/4 円弧を組み合わせて形作られた面白い書体で、コンデンスで太めなためか、全体的になぜかゴシック(ブラックレター)の雰囲気を持っている。字によって大きめのスラブセリフが付いてたり付いてなかったりだからだが、不思議と不揃いな感じはしない。3ウェイトあって、細い方はこれまたなぜかルーン文字のような雰囲気を醸し出す。ロールプレイングゲームなどに似合いそうな書体。名前は「大聖堂」とかそんな意味。大文字のみ。
カジュアルでガーリーなシグネチャースクリプト。モノラインストロークでゆるゆるなグリフの書体で、大文字と小文字のサイズ比が大きくダイナミック。小文字の可読性は良好そうに見えて、n, m, u, v, w の区別がやや付きにくいが、まあスペルでなんとなく見当がついて読めると思う。残念なことにオルタネートがまったくなく、リガチャーもちょっとだけ。インドネシアとかあの辺の人が作る書体に多いが、hh や jj、rr といったどこで使うか分からないリガチャーがあったりする(向こうでは使う?)。1ウェイトのみ。
大変ユニークなグリフを持つサンセリフディスプレイ。見ての通り通常とは異なるグリフのサンセリフだが、最近流行りの変形系ほどがっつり変わってる訳ではなく、ちょっとポップかなという感じの変形具合。リガチャーやオルタネートもそれなりにあるが、オルタネートの方にノーマルなグリフがあったりするのはやはり変わってる証拠だろう。イタリックもあって7ウェイトもあるという本文用書体のようなファミリー展開だが、やはり長文には向かない(笑)。
手書きの跡が強く残っている柔らかなサンセリフ。と言っていいのかよく分からないが、Palatino Sans のように手書きのニュアンスが強い書体で、作者たちはカリグラフィーを学んだ後、Robert Slimbach の Cronos を大いに参考にして制作したそうだ。ストロークは中央が細く端が丸く膨らんでおりながら筆をスッと抜いたような感じもあって手書き風味があるが、骨格そのものは活字っぽい。ハイブリッドされた書体である。イタリックもあって7ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
ソフトでヴィンテージ感のあるフォントデュオ。コンデンスで太いウェイトのサンセリフとレタリングスクリプトのデュオで、どちらもアウトラインがややフリーハンドっぽいニュアンスがあって柔らかい。全体的な雰囲気はアメリカンヴィンテージで、スクリプトにちょっとしたスワッシュオルタネートやリガチャーがあるものの、さほどの派手さはなく大人しくてかわいらしい。双方とも1ウェイトのみ。
ものすごくテキトーな(失礼)ブラッシュハンドライテンデュオ。太い丸筆でちょちょいと書いたような書体で、テキトーなサンセリフの Sans とテキトーなスクリプトの Script の2種のデュオとなっている。双方ともナマイキにも(失礼)ちょっとしたリガチャーを備えていて、ある程度文字組のバリエーションが楽しめる。Sans の方は大文字のみ。
本日は沖縄では『慰霊の日』。世界中がキナ臭くなって第三次大戦の様相を呈して来ておりますが、南の小さな島より平和への祈りを込めて。ピース。