とにかく四角いディスプレイ。正方形に収まるよう水平線と垂直線のみでデザインされた書体で、シロウトがテキトーに作ったように見えるが(笑)、やってみれば判るがウェイトコントロールは意外とめんどくさい。ペンツールでグリッドに沿わせるだけではなかなかうまくはいかないのは、デザイナーなら一度はやってみたことがあるので判るだろう。とは言え、ちゃんとフォントにまで仕上げた勇気は買う。通常のタイプと、カウンターに同じ太さのストロークが入った Fill というタイプがある。一番太い Bold Fill などは、日本の法被に入る角字みたいになっている。各8ウェイトずつ。
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本日『サボテンの日』だそうなのでこちら。カジュアルなフリーハンドのレタリングによるディスプレイ。コンデンスなスラブセリフ?をラフにレタリングしたような書体で、一部スワッシュのような曲線がストロークに入っている。なんとなく欧米の絵本などに使われてそうなカジュアルで読みやすい優しい書体である。1ウェイト。
本日はアメリカで National Strawberry Day だそうなのでこちら。なんとハングル文字風のラテン文字ディスプレイ。日本のカタカナを模したものはよく見るが、これは筆者は初めて見た。太めのサンセリフスタイルで、見ての通りハングル文字をベースにギリギリラテン文字(アルファベット)に見えるよう調整されている。カタカナのヤツが日本人にはかなり読みづらいように、これも韓国人などハングル文字を判読できる人には多分読みづらいんじゃなかろうか(笑)。まあでも日本人なら大丈夫かな。韓国系スイーツショップなどに使えるかも。1ウェイト。
超絶ウルトラファットフェイス。矩形の一部を欠く、もしくはちょっと線を入れる程度でデザインされた文字で、見ての通りかなり個性的。可読性はギリ保たれてるという感じだが、ちゃんと読めるように調整されてるのがエラいなと思う(そりゃそうだ)。大文字のみだが、大文字と小文字のグリフにより字幅が違うようで、それを組み合わせればぴったり長方形に収まるように組めるようだ。1ウェイトのみ。
レトロでゴツめなスラブセリフディスプレイ。’70年代のアメリカンスタイルで、メタリエンボッシングなどでよくみるタイプである。大体の字がほぼ正方形のプロポーションに収まるようにデザインされていて、縦組みにしても問題ない。ブラケットは大きく、ややインクが滲んでいるようにも見える。様々なタイプの矢印や、この書体に似合うちょっとしたアイコン類も付属している。大文字のみの1ウェイトのみ。
本日は偉大な野球選手ベーブ・ルース George Herman “Babe” Ruth, Jr. の誕生日(1895)という訳でこちら。ニューヨーク・ヤンキースを思わせるディスプレイ。チームの “NY” のモノグラムをそのまま書体にしたようなグリフをしており、よくこれ作ったなと感心する(笑)。画像のピンストライプもちゃんとツボを抑えてるなという感じ。ウェストをちょっと絞ったようなスタイルで、ストロークの端には大きなウェッジセリフが付いている。これを元に自分の草野球チームのロゴでも作ってみてはいかがだろうか。大文字のみ。
2月4日というファウンダリーの書体を紹介。テクノポップなディスプレイサンセリフ。’80年代ぐらいに見られたテクノやビデオゲームなどを思わせるレトロなサンセリフで、大文字はそうでもないが、小文字は丸みが強く可愛らしい。頭でっかちな g が特徴的。a には1階建てと2階建てがあり、他にもいくつかの字はオルタネートがある。ウクライナ産で、キリル文字もサポート。5ウェイト。さっき気付いたがこの日付は作者の誕生日だそうな。最近は新作がないようだが、無事であることを祈る。
アール・デコスタイルのサンセリフディスプレイ。基本はジオメトリックで、プロポーションはレトロなアール・デコ。大文字のみで、大文字部分にはややコンデンスなプロポーション、小文字部分には通常幅のグリフが入っている。スワッシュオルタネートやリガチャーが割とある他、カウンター部分が塗りつぶされた変わったオルタネートも付属している。1ウェイトのみ。
Kickstarter でバックした William Addison Dwiggins の本が届いたのでこちら。アール・デコスタイルのジオメトリックなディスプレイ。かなり図形寄りな書体で字形を犠牲にしているが(笑)、まあそのテイストを楽しむべきだろう。元は同氏が装丁した本の表紙にあった文字をフォント化したもので、そこには当然アルファベット26文字しかなかったが、役物類を同じスタイルでデザインしたそうな。ちょっと使い所が不明だが、それは諸氏に任せる。1ウェイト。