エレガントで遊び心のあるディスプレイサンセリフ。基本はごく普通のモノラインサンセリフだが、オルタネートにグリフにアクセントの付いた幅広のものやスワッシュ、リガチャーなどがあり、それらを自由に組み合わせて変わった文字組みが楽しめるようになっている。ただそれらも派手ではなく控えめで、全体的な雰囲気は抑制が効いてて品が良い。小文字はなくスモールキャップスだが、この手としてはめずらしくファミリー展開しており、イタリックがあって4ウェイトある。
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柔らかい雰囲気のフェミニンなディスプレイ。ややコントラストのあるサンセリフで、角のある部分を極力 R を取って丸くしてある。B/P/R にはほん~のりグリフの違うオルタネートがあるが、最近流行りのデコラティブなリガチャーやスワッシュは皆無の潔い書体である。その代わりと言ってはなんだが、イタリックがあってウェイトも5つのバリエーションがある。メイク用品やトイレタリーなどに。名前は「もたれる」の意。あの「リクライニング reclining」の動詞形である。
オサレでエレガントなディスプレイローマン。コンデンスで繊細なモダンローマンで、グリフはわりとスタンダードだが、リガチャーが100種以上もあって変化のある文字組みが楽しめるようになっている。大変品のある筆者好みの書体なので、おそらく買います(買いました)。名前を聞いて中山美穂を思い出す人はなかなかの歳だろう(笑)。イタリックと2スタイルで1ウェイトのみ。
クラシカルでラグジュアリー感のあるデュオディスプレイ。カッパープレート風に幅広の書体で、ローマンとサンセリフの2種のデュオとなっている。ローマンの方はコントラストの強いモダンローマンベースで、見ての通りクセの強いリガチャーが30種以上ある。サンセリフの方は奇をてらったところのないノーマルなタイプ。双方とも大文字のみでスモールキャップス。それぞれ1ウェイトずつ。
モダンローマンベースのエレガントな変形系ディスプレイ。このテとしては奇抜さがそこそこ抑えられているが、変わってるのがリガチャーで、サンプルの lit のように3文字の内の中央の文字を飛ばして両端だけが繋がってるグリフが多数ある。ほかスワッシュオルタネートもちょろっと。同名の有名な懐中電灯があるが、特に関係ない模様(笑)。1ウェイト。
コリっとスッキリした可読性の良いジオメトリックサンセリフ。xハイトが大きめで、グリフに無理のない現代的なジオメトリック。さほどクセがなく読みやすいが、一部の文字に打ち込みやハライのようなものが付いたオルタネートがあって、ちょっとだけ遊べるようになっている。ディスプレイ用途にはそちらを使うと面白いだろう。スタートアップのロゴに最適(笑)。10ウェイト。
エレガントな碑文系ディスプレイ。Optima 風味のあるフレアセリフディスプレイで、全体的に腰高で堂々とした中にも繊細さがあり、K や R のレッグがふよっとしてるのが特徴的。15世紀の彫刻家・建築家のベルナルド・ロッセリーノ Bernard Rosselino が彫った、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会にある聖ヴィラナ・ボッティ Beata Villana delle Botti の墓石の書体を参考にしたとある。Optima も確かイタリアの教会でスケッチしたものを元にしたはずなので、こういう書体はそこかしこにあるのかもしれない。製作年が2004年と古いため、字種は最低限のみ。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
かっこよくてエレガントなモダンローマンディスプレイ。腰高なライトウェイトのモダンローマンベースで、セリフは長めで鋭くグリフは全体的に幾何学的要素が強い。女性的でエレガントだが柔らかさよりも鋭さがあり、なかなかかっこいい。リガチャーも豊富にあり。名前はカシオペア座に似てるがスペルが違う(Cassiopeia)。1ウェイト。
ガーリーなディスプレイローマン。モダンローマンをベースに、やや派手目にスワッシュが付いたオルタネートが多数ある。グリフは基本的にベーシックだが、B や S はちょっと変わってるだろうか。全体的な雰囲気は結構ファンシーでガーリーだろうか。イタリックもあって2ウェイト。ファミリーパックでも2,000円程度とかなりお安め。
ハイコントラストな変形ディスプレイ。最近流行りのモダンローマンベースの変形グリフディスプレイで、ウェイトが重くコントラストも強い。一部のセリフはフレアになっている。このテとしてはめずらしく、リガチャーがない(笑)。の割にはそんなに値段も安くないんだが、雰囲気は良く形もおもしろいのでまあ使って見る価値はあるだろう。1ウェイト。