本日はフランスの劇作家・小説家のアレクサンドル・デュマ・フィス Alexandre Dumas fils の誕生日(1824)。代表作の『椿姫』にちなんでこちら。ま、よくあるフェミニンなモダンスクリプト。この手としてはスタンダードで、グリフもスワッシュもおとなしくそれほど特筆するところはないが、その分クセがなく使いやすいとも言えるだろう。1ウェイト。
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モダンなディスプレイローマンとスクリプトのデュオ。ローマンは最近流行りのエレガントな雰囲気を持った変形モダンローマンで、大文字のみでリガチャーやオルタネートがいくつかあり。スクリプトもかなりゆったりした優雅なタイプだが、小文字の r が単体だとちょっと読めない(笑)。もうちょっとなんとかならんかったんかなと思うが、全体的にライトウェイト、フェミニンで高級感がある。どちらも1ウェイトずつ。
またまたおもしろディスプレイローマンを紹介。この手としてはめずらしくファミリー展開されており、イタリックがあってウェイトも7つある。が、どれも結構細く、一番重い Bold でやっと普通の Regular かなという感じである。グリフはそこまで奇抜ではないが、一部 f や g などにかなりの変形が見られる。小文字のすべてと大文字の一部にスワッシュオルタネートあり。アップライトはバリアブルタイプもある。ただいま50%オフセール中。
しばらくは記念日絡みネタがない時はこのおもしろ系の書体を紹介する(笑)。これまたハイコントラストでシックなディスプレイ。一見セリフがないように見えるが、よくよく見ると控え目なセリフがちょっとだけ付いている。ユニケースで、小文字のグリフはあるが大文字と同じサイズになっている。やっぱりリガチャーが30ほどあって文字組みが楽しめる。やっぱりエレガントなので女性向けファッションやコスメなどにどうぞ。1ウェイト。
細っっっそいモダンローマンディスプレイ。なんか日本に強い影響を受けたファッション・ライフスタイル誌からの依頼でデザインした書体だそうで、メグミなんて名前が付いている。作者は英国出身だがタイ在住で、恐らくは地元の出版社からの依頼だろう。ステムは大変細く、また字幅も細く大文字はほぼモノスペースとなっているが、C や O など一部丸い文字は真円に近いグリフのオルタネートがある。イタリックがあるが35度も傾いており(普通は10度前後)、かなり個性的。Light とウェイト名が付いているので、今後ファミリーが増えるかもしれない。ただいま60%オフセール中。
またまた奇っ怪な書体を紹介。ハイコントラストな変形モダンローマンディスプレイ。一見フレアセリフに見えるほどセリフが細いのが特徴で、一部の文字がかなり変わったグリフをしている。やっぱりおもしろいリガチャーも豊富にある。ロマン主義の頃の雰囲気を持たせてあり、名前もナポレオンの生年にしたとある。なるほど当時の雰囲気のような感じはする(なんとなく)。しかしやっぱり分類名に悩むな…これこそグロテスクなんだけど、もう別に使われてしまってるしな…。
またまた奇っ怪な書体を紹介。見ての通りモダンローマンをベースに、ユニークなグリフを持った書体である。イタリックはないがリガチャーが多数あって、多彩な文字組みが楽しめるようになっている。ウェイトが13もある他、一番重い Black ベースにアウトラインを取った Outline がある。
どうもこの辺の書体を分類するうまい表現が見つからないが、この作者は Experimental(実験的)と表現している。ただ大体どれもモダンローマンがベースになっているんだが、それをどう表現したもんかなと思案する日々である。ちなみに欧文書体を誰がどう分類したか、デ・ヴィネやアップダイクなどの著名人や、ライノタイプなどのファウンダリー等の25例をまとめた 25 Systems for Classifying Typography (2013) という論文がある。興味があれば読んでみて欲しい。
本日はかのサグラダ・ファミリアの設計者アントニオ・ガウディAntonio Gaudí y Cornet の誕生日(1852)。というわけでバルセロナの名を持つ書体を紹介。モダンスクリプトとモダンローマンのデュオ。スクリプトの方はサイズにバラつきがありベースラインもバウンシーで暴れているが、ループが丸く大きく、それほど乱暴な感じは見られない。傾きはアップライトと傾いた Italic の2種。ローマンの方は字幅が広くカウンターも大きめでちょっとコロッとしていてやや可愛らしい。どちらも1ウェイト。
昨日に引き続き、変わったディスプレイを紹介する。ステキなスクリプトを多数発売しているファウンダリーがこちらにも手を出してきた。基本は軽めでカウンターの広いモダンローマンで、見ての通り一部のグリフが非常に変わっている。よくよく見るとブラケットも片方かしかないのもおもしろい。もしこの方面でフォントあるいはレタリングしようと思う人は、この手のフォントを多数見て参考にしてほしい。日本人はラテン文字を常用してる訳ではないので、どうも「その字に見えない」ような変形をしてしまう事がちょいちょいある。「ネイティブはこの崩し方はしないな」というロゴを見かけることが結構あるので注意してほしい。
変わったグリフのディスプレイ。全体のコントラストが強めで、セリフはないがややフレア気味。とにかくグリフが変わっており、特に大文字は個性的な形をしている。最近こういったモダンで変わったグリフのラグジュアリー感のある書体の新作が続々と登場している。一種の流行りかもしれない。こういうのもまとめて note で発表してみようか。分類名をどうしようかちょっと悩むけど(笑)。ちょっとクセが強いので定着するかどうかは微妙だが、筆者は結構好みである。