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Category: Serif

Minion 3

Minion 3

本格派の定番オールドスタイルローマン。ルネサンス期の書体をベースにした本文用ローマンで、非常に読みやすく字種やファミリーも大変豊富。特にこだわりがないのであれば、長文はこれで組んどきゃとりあえず失敗はないだろう。1990年のリリース以降何度かバージョンアップを繰り返しており、2023年現在はこの Minion 3 が最新。ギリシャ文字とキリル文字のデザインを見直し、アルメニア文字と IPA(国際音声記号)が追加された。オプティカルファミリーになっており、本文用のレギュラーと、大見出し用の Display、小見出し用の Subhead、キャプション用の Caption があり、それぞれイタリックもあって4ウェイトずつ。Adobe Fonts で配信されているので、Adobe CC ユーザーは購入せずとも使える。

本ブログは教科書を開けば必ず載っているような超有名ド定番書体を紹介するのはなるべく避けていたが、興味はあっても本も買わないような不届者デザイナー(大暴言)が増えているようなので紹介していくことにした。定番書体は #standard というタグを付けているので、参考までにどうぞ。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Evans

Evans

コンデンスでクラシカルなオールドスタイルローマン。見ての通り全体的に字幅が狭く、スタイルもスタンダードというか現代だとちょっと古臭いと言えるほど古いタイプで、今どきとしてはちょっと珍しい。イタリックには小さなスワッシュの付いたオルタネートがあり、またクラシカルなオーナメント類もあって、18~19世紀頃のタイポグラフィを再現できそうなセットとなっている。字幅に2種類あり、通常の(と言っても狭い)タイプと、更に字幅が狭い Narrow があり、それぞれに8ウェイトずつある。名前はアメリカの報道写真家 Walker Evans から取ったらしい(なぜ?)。ただいま60%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2023
Publisher

Colagent

Colagent

お肌がプルプルになりそうな名前の、全体的に鋭い感じのするディスプレイローマン。基本はコントラストの強いモダンローマンで、骨格は割とスタンダードだが、水平のストロークがあちこち針のようにテーパードになっているのが特徴。イタリックも通常のものより傾きが強い。そんな感じなのでやはりディスプレイ向きで、本文用途には使いづらいだろう。字幅にレギュラーとコンデンスの2種がある。それぞれ7ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。ちなみに残念だがコラーゲン collagen の美肌への有用性については科学的根拠がイマイチ薄いようだ(笑)。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Qara

Qara

シンプルでエレガントなモダンローマンディスプレイ。ヘアラインが非常に細いライトウェイトのモダンローマンで、最近の書体にしては珍しくまったくオルタネートやディスプレイ用のリガチャーがないシンプルな書体である。その分使い方に迷うことはないだろう(笑)。シックかつラグジュアリー感があるので、その辺の演出をしたい時に。Didot じゃありきたりだなーと思ったら検討の価値がある。1ウェイトのみとこれまた潔い。ただいま12%オフという中途半端なセール中(笑)。2,000円ちょい。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Library

Library

本日はドイツやスペインでは『図書館の日』らしいのでこちら。非常にxハイトが小さいシックでエレガントなローマンディスプレイ。見ての通り大文字と小文字の差がかなり大きく、それがとてもかわいらしくエレガントな雰囲気を醸し出している。大文字はほぼ字幅が揃っていて、ちょっと歪なグリフでそれもなかなかかわいらしい。数字がややイタリック気味なのが変わってる。レトロな雰囲気もあり、非常に気に入った書体。多分買う(笑)。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher

Seria Pro

Seria Pro

クラシカルなんだけどカジュアルなセリフ&サンセリフ。同じ骨格でセリフとサンセリフがファミリーになった書体で(無論別々に購入可能)、ヒューマニストでクラシカルな雰囲気を持ちつつ、あまりかっちりしてなくて手書きの柔らかいニュアンスを持った変わった書体である。特にイタリックがまったく傾かず直立していておもしろい。どことなくディズニー映画のタイトルとかで使われてそうな雰囲気がある。最初の発表は1996年だが、30年近く経って Pro 仕様となったようだ。セリフとサンセリフ双方ともイタリックがあって2ウェイトずつで計8種。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Pokra

Pokra

またまたハロウィンにちなんでこちら。レトロ可愛らしいローマンディスプレイ。コントラストが低めの、腰の高さが上下どちらかに偏った変わったプロポーションのグリフに、くくっと反り返ったやや大きめなセリフが付いている。変形プロポーションが可愛らしさを、尖った大きなセリフがホラーっぽさを生んでおり、見事にハロウィンの雰囲気にマッチしている。このテの書体にありがちな、ステムを斜めにして上下にガタガタさせるという処理をしていない(笑)ところがオリジナリティがある。結構洗練されているので大人のハロウィンにどうぞ。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2022
Designer(s)
Publisher

Maple Drive

Maple Drive

本日『カナダ・メープルの日』だそうなのでこちら。ちょっと前にリバイバルしたレトロなボタっとしたソフトセリフ。20世紀前半頃に誕生したスタイルで、代表格は Cooper Black だろうか。こちらは現代的に進化しており、ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。数年前になぜかちょっとだけ流行り、いくつか新作が出たのだが、製作年を見ると結構出遅れたなという印象(笑)。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2022
Designer(s)
Publisher

Collingar

Collingar

ゆったりしたエレガントなモダンローマンディスプレイ。この手の書体は最近よく出ていて、大体が背の高いプロポーションをしているが、これは珍しく横幅広めのxハイト大きめでちょっと変わっている。リガチャーが小文字には多めに用意されているが大文字にはまったくないので、使う際は小文字必須である。イタリックの傾きが強めなのも珍しい。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

The Sterling Bros

The Sterling Bros

本日は 925/1000 (92.5%) 銀の『スターリングシルバーの日』だそうなので(初めて知った)こちら。ヴィンテージ感あふれるディスプレイローマン。ややコンデンス気味の古典的なローマンで、アウトラインがややガタついている Rough、あちこち途切れている Stencil、フィルが荒れている Stamp の3種のスタイルがある。ちょっとしたグリフ違いのオルタネートや、クラシカルなリガチャーが多数ある他、この書体に似合うイラストが少々添付されていて、すぐにロゴが作れるようになっている。画像には大文字しかないが小文字もちゃんとあって、傾いたオブリークタイプもある。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
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