こういうのもアール・デコ調というのかなぁ。という感じのディスプレイ。見ての通りステムの幅に極端なコントラストを持たせたもので、I なんかはもはや箱にちょっとセリフがついたと言った方がいいような感じである。意外としっかりデザインされていて、洗練された印象はある。使い道がよくは分かんないけども…。大文字だけステムをさらに太っとくしたバージョンがある。
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正統派オールドスタイルローマン。のディスプレイファミリー。元は Pona という本文用ローマンで、全体的な特徴としてはややコンデンスかなという感じ。この Display はウェイトが全体的に軽く、コントラストも強めになっている。Pona にはない Thin というウェイトを含め6ウェイトあるが、Book というウェイトがある。ディスプレイのファミリーなのにブック…? ナゾである。本文用らしく、アクセント記号やスモールキャップス、各種数字が豊富に揃っている。
ブラックレター風味のある変わったサンセリフ。ゴツゴツしていて、あちこち折れ曲がっている。古いドイツ風味があって、ビールやドイツ料理のレストランのロゴに合いそう。A は上がアーチ状になったものと、バーが突き出たものがある。旧東ドイツにあった Typoart というファウンダリーで、Friedel Thomas という人が1957年にデザインした書体をデジタル化したものだそうだ。ただいま20%オフセール中。
フレンチ風味のあるスクリプト。フランス人の Marcel Heuzé という人の筆致からデザインを起こしたものだそう。能書家だったんだろうか…だろうな。じゃないとこんな字は書けまい。第2次大戦中、ドイツから家族に宛てて書いた書簡などを参考にした模様。オーナメントやオールキャップスのローマンなどがファミリーにある他、書簡らしく消印のアイコンがたくさんある。8月はね、やっぱり戦争関連のなんか色々出てきますやね。うん。
カリグラフィーペンで手書きで書いたようなローマン。…て言っていいのか分からないけど、ともかく字形はローマン。全体的に手書きのブレが残っており、ディスプレイかと思いきや字種はスモールキャップスやアクセントがかなり豊富で、本気の本文用仕様である。ノーマルと Display の2種があり、それぞれに5ウェイトある。イタリックにはカリグラフィーらしく、ちょっとしたスワッシュもあり。
アップライトのかわいらしいカッパープレートスクリプト。全体的にカウンターが広めで、スワッシュ等もあまり本体の字から離れず、丸くまとわりついていて、全体的にコロコロした印象。オルタネートも割と豊富だが、異体字としてではなくファイルが分かれている。あと Slanted という傾いたバージョンがあるが、これ見たところどうも機械的に傾けただけのような印象。ココら辺がちと残念。3ウェイト。
とても最近っぽい本文用サンセリフ。可読性重視で、カウンターが広めでアセンダーとディセンダーが短め。こうするとちょっとコロコロしがちだが、まぁまぁギリギリのラインでシュッとした感じも保っている。イタリックはふにょっと柔らかくかわいらしい。スモールキャップスは標準で付いており、アクセント記号は各言語で必要分は揃っている。数字のバリエーションも豊富。8ウェイト。ただいま70%オフセール中。
カッパープレート風味を持つディスプレイローマン。Mac には標準で搭載されている Copperplate Gothic と同系統の書体である。Aviano を紹介する時も書いたが、カッパープレートにはこういった書体もある。名刺や招待状など、かしこまった用途に小さく使うとカッコいいが、最近は URL やメールアドレスなど、小文字が必須なケースがあり、スモールキャップスしかない書体ではどうしようか苦労する(笑)。まぁ似合う別の書体で組めばいいんだけど、なかなかね…誰かいい組み合わせ教えてくれ。名前はヨーロッパに広く伝わる伝説上の幻獣の事で、見ての通り上半身はワシ、下半身はライオンというもの。勇ましい姿が人気で、紋章のチャージやサポーターなどによく登場する。ちなみに書体の作者は名古屋在住の日本人。5ウェイト。
あまり見ないスタイルのイタリックスクリプト。グラフィティっぽいカジュアルさがありながら何となく「揃って」おり、スワッシュも割と優雅。真面目さとラフさが混沌としていながら、それを高いレベルで調和させているとてもいい書体である。作者のフォント一覧を見ると様々なスタイルのスクリプトがあり、こうやって独自のものを生み出せる人はいいなぁと思う。筆者も真似て書ける事は書けるが、イチから考えて生み出すのはなかなかできない。羨ましいと思う。2ウェイト。
涼やかな印象のヒューマニストサンセリフ。カウンターが広く、所々ループが欠いてあって風通しがよくなっている。大文字は碑文を意識したとあり、スタイルは Friz Quadrata を参考にしたらしい。イタリックはオブリークスタイルなのがちょっと残念。ここまで書いてて気づいたが、作者は昨日の書体と同じだった(笑)。例文がジュリアス・シーザーの言葉になっており、なんかローマが好きなんかな…。ブルータスよ、お前もか! 5ウェイト。