レトロなサンセリフディスプレイ。やや太めでコンデンスなジオメトリックサンセリフで、一部の文字にはにゅよっと伸びるスワッシュオルタネートがある。母音にはやや小さくなった上付きおよび下付きのオルタネートがあって、スワッシュを避けられるようになっている。アウトラインの角が丸くなっていて、それが優しい雰囲気を醸し出している。オーガニックな雰囲気がカフェやキャンプ用品などに似合うだろう。小文字はなく1ウェイトのみだが、アウトラインバージョンがあり。
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本日『空の日』らしいのでこちら。ダンディなシグネチャースクリプト。傾斜が強く繊細でスピーディーなストロークだが、めずらしくストロークにコネクションがあまり取れておらず、1回1回ペンが紙から離れている印象。リガチャーが多数あるのでそれでコネクションは表現できるが、使わなければそれぞれの字が孤立するような結構めずらしいタイプである。1ウェイトのみ。
レトロテイストのジオメトリックサンセリフディスプレイ。ちょっと変わったグリフのクール(死語)でかわいらしい書体で、全体的な雰囲気はややレトロ。ノーマルタイプと Poster という2種があり、双方で若干グリフの違う文字がある。小文字はなくスモールキャップスで、双方とも6ウェイトある他、一番重いウェイトには画像のようなインラインタイプがある。名前はドイツのネッカー川から来てるのだが、作者はチリ人だそうだ。道理でちょっとラテンアメリカの香りがすると思った。
レトロな雰囲気のあるグロテスクディスプレイ。太めでやや野暮ったいグリフのネオグロテスクをベースに、昔のワープロの横倍角のような横幅がかなり広いオルタネートがあるおもしろいディスプレイである。過去に同タイプの Glendale や GNF Menu Bold を紹介しているが、それらに比べてレトロ風味が強いのが特徴。使い比べてみるのもおもしろいだろう。大文字のみで1ウェイトのみ。
エレガントで美しいセミセリフディスプレイ。コントラストが強くゆったりしたグリフに、セリフがフルではなく中途半端に(笑)付いている書体である。画像では V や A のグリフが結構変わっているがこれはオルタネートで、スタンダードなグリフもちゃんとあって普通に組むことも可能。小文字もあるのでご安心を。高級なコスメやトイレタリー製品などによく似合うと思う。1ウェイトのみ。
珍しいステンシルタイプのスクリプト。基本はよく見るオールドアメリカンなレタリングスクリプトなのだが、ストロークがあちこち途切れているステンシルになっているのが特徴的で、ストロークがクロスするところで重なりを表現するために途切れることはあるが、このようなタイプは珍しい。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートはあるが、あまり派手ではない。一味違った表現をしたい方に。1ウェイトのみ。
1992年、毛利衛氏が宇宙へ行った日である事を記念し、本日は『宇宙の日』。残念ながら日本人初ではなかったが、前人の秋山氏がTBSの記者だったためか、科学者の毛利氏の方を優先したようである(笑)。というワケで「星雲」の名を持つ書体を紹介。レトロSFチックな雰囲気を持つディスプレイ。大体横長の長方形をベースにジオメトリックにデザインするとこの辺になるので、デザイナーがフォントづくりにトライするにはうってつけかもしれない。大文字のみではあるが、小文字のグリフにオルタネートが割り当てられているので、好きな方を選んで組むと良いだろう。1ウェイトのみ。
以前紹介した TT Firs Neue に本文用が出た。あちらはちょっと変わったグリフが多く長文には向かなかったが、こちらは Text の名の通り Firs のテイストを継ぎながらも本文用として設計されている。Firs Neue の方はヴァーテックス(尖った部分)にバーが入ったり、カーブがなく唐突に90度折れ曲がったりしているが、これらがなく素直なスッキリしたグリフになった。お陰でただのモダンなネオグロテスクになっちゃった気がするが(笑)、使いやすくなったのは間違いないだろう。キリル文字もサポート。11ウェイトとバリアブルタイプがある。
カジュアルでかわいらしいモノラインスクリプト。ストロークはやや太めで、グリフは手書きっぽくはあるものの、丁寧にコントロールされている感じがする。おそらく手書き文字をトレースする際、ブレをなくして滑らかにしたのだろう。おかげであまり他にないテイストが生み出されている。ほとんどの小文字には水平に伸びるエンディングストロークを足したオルタネートがあり、リガチャーも多少ある。1ウェイトのみ。
オランダでは9月の第2火曜日が『国際ランの日』だそうなのでこちら。繊細なモダンサンセリフディスプレイ。コントラストの強いゆったりしたサンセリフをベースに、一部にやや変わったグリフのオルタネートやリガチャーを持った、最近よく見るタイプの書体である。雰囲気は大変ゴージャスかつエレガントで、やはり高級ファッションやコスメなどの分野に似合うだろう。1ウェイトのみ。