デコラティブなアップライトスクリプト。基本的には傾きのないコンデンスなスクリプトで、かなりクリンクリンなスワッシュがあちこちに付いている。サンプルイメージの V のように、ステムの端ではなく途中にオーナメントが入っちゃってるものもあり、なかなか目にうるさい(笑)。しかしまぁ、夢見る少女なんてこんなものなのかも。オルタネートが多数ある他、オーナメント類もあり。ウェイトのバリエーションはないが、ステムが繰り抜かれた Inline がある。ただいま50%オフセール中。
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以前紹介した Magma という書体のアンシャル版だそうである。アンシャル(Uncial)体とは4~8世紀頃によく使用されていた古い書体で、ラテン語で「1インチの高さ」ぐらいの意味らしい。それぐらいの大きさ(≒2.54cm)で書かれることが多かったからというのがその由来である。元々はカリグラフィーペンで書かれる抑揚のある書体だが、これはステムの太さがすべて同じ程度というサンセリフのテイストを持ったもので、結構かわいらしくて筆者は好きな書体である。4ウェイト。
細めのモノラインスクリプト。優雅さよりカジュアルさ重視で、言えばネオンサインのような書体である。ご多分に漏れずスワッシュが豊富。2ウェイトある他、単語や短い文章がひとつのグリフになった Catchword がある。またそれとは別に、正方形に近く腰の低いプロポーションのジオメトリックサンセリフもファミリーにある。同じくモノラインのオーナメント類もあり。ただいま50%オフセール中。
一応サンセリフには分類してみるものの、それでいいのかどうか判らない書体。筆でもって書かれたかのように線に伸びや抑揚があって、かわいらしく柔らかい雰囲気を持つ。という事以外、他にこれといった特徴はないが(笑)、とても筆者好みである。Palatino Sans Informal と似てるかなという感じ。5ウェイト。名前は多分カプチーノかと思ったら「キャプシーヌ」と読むっぽい。
ドエラいコンデンスなディスプレイ。申し訳程度だが太いセリフが付いていて、スラブセリフと呼べなくもない。サンプルイメージは組木細工のように文字が組まれているが、これは一つ一つ調整して組んでいるワケではなく、様々な文字の大小の2~3文字の組み合わせでひとつのグリフに入っていて、それらを使用して組めるようになっている。その数1800以上とある。ステムが普通に塗りつぶされたものと、ラフに塗りつぶされたものがある。なんとなくアメリカン50’sな印象のある書体である。余談だが、本記事でこのブログ200コめ。パチパチパチ(拍手)。
大御所Sumner Stone(この紹介…)の新作サンセリフ。サンセリフは大体ジオメトリックかヒューマニストに大別されるが、これは、うーん…敢えて言えば、Optimaのような碑文系かもしんない。ステムは両端が太くて中程が細くなっており、端は潔く裁ち落とされていて、全体的にポッキーのようにコリッとした印象がある。かなり筆者好みの書体。5ウェイトだが、一番細いThinにイタリックはない。ただいま50%オフセール中。
大御所Sumner Stoneデザインの書体。インペリアルキャピタルとBodoniにインスパイアされたとあり、その通り堂々とした骨格でありながら繊細なセリフを持っている。大文字はややコンデンスで、多分大文字だけで組まれることを想定している。イタリックにはスワッシュバージョンもあり。本来はステムにラインが入ったInline というバージョンもあるはずだが、なぜかMyFontsでは扱ってない。完全なファミリーのサンプルは、Stone Type Foundryのサイトで見ることができる。
筆者の大好きな書体のひとつ。Hermann Zapfさんの奥さん、Gudrun Zapf von Hesseさんデザインの古い書体を、小林章さんが改刻しファミリーを増やして2009年に新しくDiotima Classicとして発表したもの(新しいのにクラシックとはこれいかに)。元々は(Classicでいう)Lightウェイトしかなかったが、3ウェイト増やして4ウェイト8種となった。カウンターが広めでステムに程よい抑揚があり、どことなく女性らしさを感じる優しい書体である。小林さん著『フォントのふしぎ』pp.82–3に看板での使用例を紹介してるが、これがホントに良い。手元に同書がある方はぜひご確認を。同じGudrunさんデザインのAriadoneやSmaragdとよくマッチするので、合わせて使ってみてはいかが。実はこれだいぶ前に買ったんだけど、ファイルがどっか行ってしまった…とほほ。