レトロモダン(矛盾)な雰囲気のディスプレイ。ライトウェイトのスパイキーなディスプレイローマンで、似たようで違う、イタリア語で名付けられた3種のスタイルがある。Nobili(高貴な)はコントラストの強いモダンローマン、Todi(小さな町の名)はややワイドでカッパープレート風味のある感じで、Fulmini(稲妻)は左下に鋭く落ちるセリフが特徴的。全体的にレトロ風味はありつつ現代的にリファインされており、大変オシャレに仕上がっている。ロシア産らしくキリル文字もサポート。小文字はなくスモールキャップス。名前はイタリア語で「記憶」。ただいま60%オフセール中。
Home: page 98
本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)なので、氏が制作したこちら。誰もが日常的によく目にするサンセリフ。どこで見てるかと言うと、市販商品のバーコードの下にある数字。アレはどの商品のものもほぼこの書体である。名前の通り、OCR(Optical Character Recognition: 自動文字読み取り装置)で誤読を極力防ぐために開発されたもので、元々は他の書体 OCR A があったが、あまりに機械で読みやすいようにし過ぎたため文字としてはちょっと奇抜であり、「これちょっと変じゃね」という事になって、より文字として読みやすいこちらが開発された。今となっては OCR A も面白くて個人的には好きだが、現在はこの OCR B の方が主流である。機械のための文字なので、モノスペースでイタリックもなし。もちろんウェイトバリエーションもない。ただただ、生活を便利にするために開発された書体である。
筆っぽさが強いシグネチャースクリプト。グリフはよくあるシグネチャーのそれだが、ストロークが筆のニュアンスが強く伸びやかでコントラストが強い。そのお陰か、どこか東洋的な雰囲気が出ている。スワッシュオルタネートはそれほどないが、リガチャーがかなりあってバリエーション豊かな文字組みが楽しめるだろう。1ウェイト。ただいま40%オフセール中。
優雅でフェミニンなディスプレイローマン。全体的にゆったりした大きめのカウンターを取った骨格で、エレメントがあちこちにゅよっとしてて変わってる。大文字のステムには見ての通りブレース } が食い込んだような装飾が施されている。女性的なニュアンスの強い書体なので、ファッションやコスメ、エステなどに向いてるだろう。イタリックもあって5ウェイトとこのテとしてはファミリーも充実している。
アラビア文字のモダンスクリプトっていう珍しいものを見つけたので紹介する。アラビア文字にもいろいろな書体があるのだが、こんなにカジュアルなものはあまり見かけない。元は Resalaty というラテン文字のみのスクリプトがあって、それに似合うテイストでアラビア文字をデザインして追加したらしい。なのでこちらにもアルファベットは入っているので、買う時はこちらの方がお得かも知れない(使わないかもだが)。アラビア文字は、語頭、中間、語尾で字形が変わるらしく、習得が結構難しいらしいが、これを機に勉強してみるのもいいだろう(する?)。
昨日はセンパトを優先してしまったが、実は3月17日はアメリカのグラフィック・タイプデザイナーのハーブ・ルバリン Herb Lubalin の誕生日(1918)。というワケで氏の書体を紹介する。レトロなジオメトリックスラブセリフ。基本は有名な Avant Garde で、それにセリフを付けたらしい。なるほど骨格はそうかも知れないという感じはある。xハイトが大きく字間が詰まっているのがなんともルバリンらしい。’92年に字幅の狭い長文向けの Condensed が制作され、それにはちゃんとした本文が組めるよう、スモールキャップスやオールドスタイル数字が追加された。ノーマル幅は5ウェイト、Condensed は4ウェイト。
本日はアイルランドの祭り・聖パトリックの日 St. Patrick’s Day なのでこちら。インシュラー Insular 風味のあるケルティックなディスプレイ。d や g など見慣れてないと読みづらい字形が一部あるが、基本的にはスッキリしていて読みやすく、キレイによくまとまった書体と言えるだろう。パブやビールなどのデザインにどうぞ。どうしてもアイリッシュな雰囲気が出てしまうけども。名前のロズブロークとは、9世紀頃のヴァイキングの伝説的な英雄の事らしい(実在したかどうかは不明)。1ウェイト。
ローマンとスクリプトのデュオ。ローマンの方は硬い印象の細めのクラシカルなタイプで、なるほどどことなくアメリカンな雰囲気が漂っている。こちらは大文字のみ。スクリプトはラフなモノラインのタイプ。ベースラインは程よく揃い、字形もそれほど崩れておらず読みやすい。小文字には横に伸びる短いスワッシュオルタネートがある。リガチャーも少々。f や s、t などにはグリフそのものが違うオルタネートもあり。スクリプトは2ウェイト。
本日『オリーブの日』だそうなのでこちら。ぼったりしてぬっちょりした(笑)ディスプレイ。図太くてかわいらしいグリフをベースに、クリーム感たっぷりの短いスワッシュオルタネートが付いている。全体的にレトロな雰囲気が漂っており、またなんか美味しそうなので、食品パッケージなどに似合いそうである。1ウェイト。
本日『財布(312)の日』らしいのでこちら。ブラッシュタイプのシグネチャースクリプト。やや太め、コントラスト弱め、アップライト、ややバウンシー、大文字小文字の差は小さめ、という特徴の書体で、ストロークはそんなに勢いはなくちょい緩めでゆったりしている。雰囲気的にはややガーリーかなという感じである。1ウェイト。