ちょっと硬い印象のある現代的な本文用トランジショナルローマン。字幅がやや揃い気味でカチッとしており、xハイトが大きく可読性が良好。Times Roman 的というかオランダ風味というか、そういう感じのする書体なのだが、作者はチリの人らしい。MyFonts にはこれひとつしか作品がなく、どうもこれがデビューのようである。かなりいい作り手がまたひとり出てきたなという感じがする。K, Q, R, X, Z にほん~のりちょびっとだけ右下に伸びるスワッシュとも呼べない小さなスワッシュの付いたオルタネートがある。6ウェイト。
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本日はフランスの作家ガストン・ルルー Gaston Leroux の誕生日(1868)。代表作『オペラ座の怪人 Le Fantôme de L’Opéra』にちなんでこちらの書体を。コンデンスなモダンローマンとモダンスクリプトのデュオ。ローマンの方は陸上トラック型の楕円がベースになっており、全体的に縦に細長く、一部の小文字にはスワッシュオルタネートが付いている。スクリプトの方はまあよくあるモダンスクリプトで、やや傾きがありバウンシーで緩やかなタイプ。全体的に品があって女性的なので、コスメなどの用途にどうぞ。
爽やかで(主観)かわいらしいサンセリフディスプレイ。変わったグリフのジオメトリックで、一部が欠けたステンシルタイプになっている。面白いリガチャーが多数用意され、多彩な文字組みが楽しめる。このテは大文字だけのものが多いが、これにはちゃんと小文字もある。風通しがよく、名前の通り涼やかな書体である。この連休はあまり出かけられないが(出かけるなよ!)、気分だけでも海へ行って欲しい。6ウェイト。ただいま50%オフセール中。
本日はランボルギーニ創業者、フェルッチオ・ランボルギーニ Ferruccio Lamborghini の誕生日(1916)だそうなので、なんかレースにちなんだ名前のこちら。手書きっぽさの残るレトロなディスプレイローマン。大文字のみのスモールキャップスタイプだが、大文字がただのローマンではなくイタリック風味のがあり、かつフリーハンドで書いたようなバランスでおもしろいグリフになっている。小文字にも傾いたタイプがあるので全体に傾けることは可能だが、デモのように混ぜて使う方がおもしろいだろう。ノーマルタイプとアウトラインの角が丸くなった Round があり、それぞれ3ウェイトずつある。
ゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。コントラストの強いモダンローマンで、xハイトが極端に大きく、アセンダーやディセンダーはびっくりするぐらい小さい。セリフはよく見るとほんの少しだけ中央がくぼんでタスカン(魚尾形)になっているのが特徴的。見ての通りヘアラインにティアドロップの付いたスワッシュオルタネートが豊富にある。ファミリーはオプティカルになっており、ノーマルタイプとさらにコントラストを強めた Display があるが、ノーマルもヘアラインが細いので、やはりディスプレイ向きだろう。ウェイトはそれぞれ9つずつ。単体と全ファミリーパックがほぼ同じ金額なので、全部買った方が断然お得。その上ただいま50%オフセール中。
コンデンスでシンプルなディスプレイサンセリフ。見ての通り Q がちょっと変わってる以外は特に奇をてらったところのないシンプルな書体だが、フィルが5種類あり、ソリッドなレギュラーとドットが入った Dots、線の入った Lines、アウトラインのみの Outline、太めのアウトラインの Outline Two がある。大文字のみで小文字はなし。ちなみにアボカドはカフェブームで世界中で需要があるが、かなり土地を痩せさせるらしく、干ばつを引き起こしたり問題になってるそうな…。あとヒト以外には毒らしい(笑)。
本日は『サン・ジョルディの日』。スペインのカタルーニャ地方では親しい人に本を贈る日らしいのでこちら。割と古めなソフトセリフ。最近このボテッとしたセリフの書体がちょっと流行っているが、これは50年近く前に作られてるので流行りに乗ったワケではない。これ以前に Morris Fuller Benton がデザインし Monotype から発表された Bookman Old Style という書体があるが、それをちょっとおもしろくしたらしい。なるほどスワッシュオルタネートが豊富に追加されている。かわいらしくも結構読みやすい書体。4ウェイト。
本日『アースデイ』という事でこちら。ダイナミックなモダンスクリプト。見ての通りなかなか派手でゆったりしたフローリッシュの付いたスクリプトで、ストロークはゆっくりではあるもののバウンシーでもあり、結構暴れているタイプである。長文を組むとかなりゴチャゴチャするので、ロゴやキャッチなどワンポイントで使った方がいいだろう。ご想像どおり、オルタネートやリガチャーが豊富で楽しい。1ウェイト。
クラシックな風味を持った現代的なフレアセリフ。レギュラータイプと Display の2種があり、レギュラーの方はほぼモノラインで、Display はコントラストが強くなっている。大文字にはクラシカルなリガチャーが多数用意されているが、アウトラインが手書きのニュアンスがなくコリッとしてるせいでそんなに古めかしい感じはしない。レギュラー・Display ともにイタリックがあって8ウェイトずつあり、計32種と大所帯である。ただいま50%オフセール中。
新しい現代的なヒューマニストサンセリフ。骨格はヒューマニストをベースにややジオメトリック(人工的)に寄せ、シルエットはモノラインに近くモダンである。クラシックに寄りすぎず、かと言って人工的過ぎもしない、読みやすい新しいサンセリフである。全体的にややコンデンス気味で、長文に向いているだろう。A や G の頭や I にセリフがあるのが特徴。ギリシャ文字とキリル文字もサポートし、総グリフ数は1000を超える。8ウェイトあってバリアブルもあり。名前はホームオートメーションを意味する domotics から来ているそうだ。なるほど IT 機器のインターフェイスに良さそうである。これだけあって元々 $150 程度と格安だが、ただいま60%オフセール中。